国際武道大にストレート勝利!今季初白星に笑顔が溢れる

女子バレーボール

春季関東大学リーグ戦 5月3日 国士舘大学多摩キャンパス

 春季リーグも折り返しを迎えた第6戦、早大は国際武道大学との一戦に臨んだ。第1セットは攻撃力が光り、序盤から流れを掴んで先取。続く第2、第3セットは相手の攻撃に押される場面もあったが全員でボールを追いかけつなぎ、攻めの姿勢を貫いた。結果、セットカウント3-0(25-21、25-21、25-19)とストレート勝利で今季初となる一勝を飾り、選手全員に笑顔が広がった。

 第1セットは川村彩乃(社2=岡山・就実)のスパイクで接戦を抜け出すと、モサクまり(国教2=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)がフェイント、ダイレクトアタックを含む3連続得点を決め、一気に勢いに乗った早大。その後も、モサクや西崎梨乃(スポ3==大阪国際滝井)が強打で相手ブロックを破る攻撃力を発揮。点差を広げて迎えた中盤はミスで失点する場面もあったが、相手のミスにも助けられリードを保ったまま終盤へ。最後は西崎が相手を大きく弾くスパイクでセットポイントを奪い、先取した。

得点に喜ぶ選手たち 

 第2セット目は序盤から長いラリー戦となるも、西崎が託されたボールを確実に決め好スタートを切る。相手のミスもあり13ー8とリードを広げて中盤へ。その後も阿曽麻琴(スポ3=東京・城東)を中心に全員で粘り強くボールをつなぐ姿勢が光り、長いラリー戦でも集中力を切らさなかった。相手エースのスパイクに押される場面もあったが、川村がブロックでポイントを奪い、ガッツポーズ。終盤はミスが出始め点差を詰められるも25ー21で、セットを連取した。

ボールを追いかける阿曽

 第3セットは西崎のブロックポイントで先制。しかし、序盤は両チームともにミスが目立ち、一進一退の展開が続く。相手にリードを許していたが、大松未羽(スポ3=沖縄・首里)が西崎のレシーブからダイレクトスパイクを決め、攻めの姿勢を見せるとチームの勢いが一変。僅差を争う展開も、井上美和(スポ2=神奈川・厚木)のトスワークで多彩な攻撃を展開。それに応えるスパイカー陣がじわじわと点を重ねていき4点差をつけ、先に20点に到達。終盤には2年生エースの川村とモサクがブロックとスパイクの両面で躍動し、25ー21とチームを勝利へ引っ張った。

 リーグ戦が始まって以来、白星を挙げられず苦しい前半戦を過ごした早大だが、この試合は勝利への強い意志がプレーに現れていた。乱れたボールにも全員が果敢に追いつなぎ、それに応えるようにスパイカー陣が点をとっていく。チーム全体の一体感と勝利への意気込みが待望の一勝を引き寄せた試合となった。しかしここからが後半戦。今試合で見せた勝利への一体感をそのままに、さらに成長した姿で勝ちを掴みにいきたい。

(記事、写真 芦刈れい)

 

セットカウント
早大 3 25-21
25-21
25-19
0 国際武道大
スタメン
レフト 西崎梨乃(スポ3==大阪国際滝井)
レフト モサクまり(国教2=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)
センター 大松未羽(スポ3=沖縄・首里)
センター 川村彩乃(社2=岡山・就実)
ライト 山崎葵(社4=岡山・就実)
セッター 井上美和(スポ2=神奈川・厚木)
リベロ 阿曽麻琴(スポ3=東京・城東)
コメント

大松未羽(スポ3=沖縄・首里)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 前半戦の5試合ずっと負けが続いていて絶対に一勝欲しかったので、今日一勝できて良かったです。

――今日の試合へのチームとしての意気込みは

 相手もずっと負けが続いていてお互いに一勝が欲しいところでしたが、そこの気持ちだけは絶対に負けてはダメというということを昨日から気持ち作りを皆でしてきました。今日もスタートから一勝取るという気持ちが強かったと思います。

――今日の試合で勝てた要因は

 自分たちのミスもあったのですが相手のミスも多かったのでちょっとミスの上げ合いみたいになってしまったのですが、しっかり決め切るところは決め切れたので良かったです。

――カバーを多く入っていたと思いますが、何か意識していますか

 自分は他のスパイカーよりも打力がない分、つな気で残りのスパイカーに打たすというのを春リーグ始まってからずっと意識しているのでそれがいい方向に出たのかなと思います。

――リーグ戦後半への意気込みと課題は

 ミスが続いた時にどんどん落ちていってしまって連続失点があるので前半戦の負けの原因だったので、そこのミスをしっかり一本で切って自分たちの強みである打撃力を活かしたいです。

川村彩乃(社2=岡山・就実)

――今日の試合を振り返って

 やはり自分たちの課題は自分たちのミスをしないことなんですが今日の試合は相手のミスも結構あったからそこに救われたという部分もありました。明日の中大戦で京都同じ試合運びだとしんどくなると思うので、今日の結果は今まで勝てていなかった分、良かったのですがこれで気を抜かずに明日の試合は自分たちの課題は潰すことは忘れずにしたいです。

――2年生となって迎えるリーグ戦はいかがですか

 去年は1年生らしく楽しめばいいよと上級生が言ってくださっていたんですけど、1年生も入ってきて自分が楽しむだけではいけないと感じていて、コートの中で今まで考えなかったことを考えるようになったり、2年生としての責任をもっと持たないといけないと思っています。

――攻撃面で意識しているところはありますか

 2人しか前衛が基本的にいないので、単調にならないようにいろんなトスを呼んで攻めていきたいです。

――後半戦への個人としての意気込みをお願いします。

 個人としては、レフト側にはまり(モサク)と梨乃さん(西崎)がいていっぱい決めてくれるので、自分はそこだけでなくライトからもどんどん攻撃してもっとトスを呼びたいです。あと、ブロックも課題なので相手のレフト側からの攻撃をいかにチャンスにできるかを頑張りたいです。