春季リーグ初の1セット獲得なるも、要所のミスが響き敗戦

女子バレーボール

春季関東大学リーグ戦 4月21日 神奈川大学横浜キャンパス

 春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)3戦目は神奈川大学との対戦だった。第1セットは相手にリードを許し先取されたが第2セットでは終盤にブレイクを決めてセットを奪い返した。しかし第3セットは終始相手に主導権を握られセットを落とす。第4セットも終盤に追い上げを見せたものの要所でのミスが響き流れを掴み切れず、セットカウント1―3(18―25、25―22、15―25、21―25)で敗戦した。

 第1セットは立ち上がりから相手に押される展開となったが、西崎梨乃(スポ3=大阪国際滝井)のサービスエースで流れを引き寄せ、6ー6の同点へ追いつく。しかしスパイクミスなど自分たちの失点で再びリードを許す。タイムアウトを挟んで西崎がライト攻撃で得点するも、ラリー戦では相手に競り負け、流れを変えることができない。14ー19と5点差を放されたところで2回目のタイムアウトを要求。終盤には乱れたレシーブを井上美和(スポ2=神奈川・厚木)があげ、大松未羽(スポ3=沖縄・首里)がそれに応えて得点へつなげるなど粘り強さも見られたが、最後まで相手の攻撃を封じ切れず、18―25で第1セットを落とした。

得点に喜ぶ選手たち 

 第2セットも相手にリードを許す形で始まったが川村彩乃(社2=岡山・就実)がブロック得点を見せ8−7と追い上げに成功。続けて西崎、大松もブロックで得点を重ねチームが盛り上がりを見せた。そのまま勢いに乗りたい中盤だったが、スパイクミスやサービスミスがあり点差を大きく開くには至らず拮抗した展開が続く。その中、相手ミスを皮切りにモサクまり(国教2=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)のスパイク得点、さらに川村のサービスエースで20―17とブレイク。終盤には一時同点に追いつかれる場面はあったが、最後は西崎がスパイクを決めきり25―22でセットを奪取した。

スパイクで多くの得点をあげた西崎

 続く3セット目は序盤から相手の攻撃に対応し切れず大きく点差を広げられた。山崎葵主将(社4=岡山・就実)を中心にボールを拾い攻撃へとつなげていくも、10―17と点差はなかなか縮まらない。終盤にかけても相手のブロード攻撃や速攻など多彩な戦術に苦しみ15―25でこのセットを落とした。第4セットも主導権は神奈川大に握られる。西崎のバックアタック、モサクの力強いスパイクで応戦するも序盤に許した点差は埋めきれず、相手が先に20点台へ到達。だが、モサクのフェイント攻撃や西崎のスパイク攻撃で果敢に攻め続け、スコアは19―21と迫る。後一歩で同点という場面まで追い上げを見せたが終盤にミスが続き、20−25と第4セットも落とし、春リーグ3戦目の敗戦を喫した。

 春季リーグ3戦目は、惜しくも敗戦となったものの今季初めてセットを奪うことができた。一方で、4セットを通じて掴みかけた流れを自らのミスで崩す場面が目立ったのも事実だ。山崎主将が振り返るように、春季リーグ開幕以来、自分たちののバレーを展開できない試合が続いている。今日の試合で勝ち取った1セットを自信に変え、次戦では早稲田のバレーをコートで体現して欲しい。

(記事、写真 芦刈れい)

 

セットカウント
早大 18-25
25-22
15-25
21-25
神奈川大
スタメン
レフト 西崎梨乃(スポ3==大阪国際滝井)
レフト モサクまり(国教2=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)
センター 大松未羽(スポ3=沖縄・首里)
センター 川村彩乃(社2=岡山・就実)
ライト 山崎葵(社4=岡山・就実)
セッター 井上美和(スポ2=神奈川・厚木)
リベロ 阿曽麻琴(スポ3=東京・城東)
途中出場
久保元華 (人科1=京都女子)
コメント

山崎葵主将(社4=岡山・就実)

――今日の試合を振り返って

 まだ自分たちのミスが出てしまっている部分が多いです。練習の中でもっと厳しさをもって練習しミスをなくせっていけたらいいなと思います。

――主将として迎えた試合はいかがですか

 軸がないと言われてきてしまっているのでしっかり軸を作っていきたいと思い、軸の作り方を今探している途中です。

――リーグ戦開幕後、初めて1セット獲得となったと思いますが、1セット獲得の要因は

 自分たちのプレーができている時は相手とそんなに差がないと思うので、2セット目は自分たちのプレーがしっかりできていたので取れたのではないかなと思います。

――次戦に向けての課題を教えてください

 もう少し練習から詰めて行って自分たちのミスを出さないというのと自分たちのプレーを1セット目から3セット目まで継続して続けられるようにしていきたいと思います。

西崎梨乃(スポ3=大阪・大阪国際滝井)

――今日の試合を振り返って

 前の2戦に比べて自分たちのバレーを展開できているなと思いましたが、まだ決定的な決めれるボールもアウトにしてしまったりミスしてしまい勝ちきれなかったのが今回の反省かなと思います。

――今日、1セット取れた要因は

 一番は自分たちのやることをやり切れたことが1セット取れた要因だと思います。

――ボールを託される場面が多かったと思いますが、3年生として迎える試合で気持ちの変化はありますか

 上級生という部類に入って、今までは自分のプレーを精一杯頑張ろうと思ったんですけど今までとは違ってチームのためにという気持ちが強くなって自分にトスを持ってきてという場面が増えたと思います。

――次戦への意気込みをお願いします。

 まだまだやり切れていない試合が続いてしまっているのでまずは自分たちのやるべきことを徹底してそこから勝利につなげていけたらいいなと思います。