6月20日岩手県花巻市総合体育館
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6月19日から開催された東日本バレーボール大学選手権大会(東日本インカレ)。早大は予選グループ戦で北翔大学に敗れたものの敗者復活戦で慶應義塾大学に勝利し、決勝トーナメントに進んだ。トーナメントでの初戦は東海大学札幌校舎。第1セットは先取したが自責点が増えた第2セットは落とし、勝負は第3セットまで持ち込まれる。切り替えて臨んだ第3セットは持ち前の攻撃力で勝ち取り、セットカウント2ー1で勝利した。
第1セットは春季関東大学リーグ戦(春季リーグ)と異なり、大松未羽(スポ2=沖縄・首里)がセッター、徳山奈々美(スポ4=兵庫・加古川西)がオポジットでのスタメン出場となった。序盤から、相手のフローターサーブに苦戦する場面はあったものの、秋重若菜主将(スポ4=大阪・金蘭会)、川村彩乃(社1=岡山・就実)を中心に、鋭い攻撃で得点を重ねていく。西崎梨乃(スポ2=大阪・大阪国際滝井)の速攻も次々と決まり、後半になっても勢いは止まらず、セットカウント25−20で第1セットを勝ち取った。
続く第2セットは終始相手ペースの展開となった。ゲーム開始後すぐにサーブレシーブで崩れ失点すると、そこから流れは東海大札幌に傾く。モサクまり(国教1=東京・クリスチャンアカデミーインジャパン)のレフトからのスパイクが決まる場面もあったが、相手の攻撃に対応しきれず連続失点を許してしまう。通常と異なるメンバーのためか守備もなかなかかみ合わず、17ー25でこのセットは東海大札幌のものとなった。
取り切りたい第3セットは第2セットの流れを断ち切り、秋重を中心に相手の隙をついた攻撃がどんどん決まるセットとなった。相手の攻撃を攻略した西崎のブロックも効果的で、盤石な守備から確実に得点を決めていく。中盤1点差に追いつかれるも、チーム全員で落ち着いて声をかけ合い、切り替えてその後は得点を重ねていった。最後もラリーで粘られたが、強打と軟打を使い分けた早大の攻撃が功を奏し、25ー20でセットを取ることができた。
春季リーグと異なるパターンで臨んだ決勝トーナメント1戦目となり、自責点やつなぎでの失点が多かったものの、落ち着いて反撃し見事勝利した早大。力技ではなく、隙をついたクレバーな攻撃が光った試合になった。トーナメント戦の独特なプレッシャーに負けず、次戦もチーム全員で勝利することを期待したい。
(記事 佐藤玲)
コメント
西崎梨乃(スポ2=大阪・大阪国際滝井)
――春季リーグとは異なるスタメンでの試合でしたが、普段と準備の仕方は違いましたか
春季リーグが終わり、基礎練習に主に取り組んできました。急遽ローテーションの変更をすることになりましたが、一人一人がやることは変わりないのでまずは自分自身がやるべきことに集中して試合に挑みました。
――1セット目はスパイクやブロックが決まる場面が多くありましたが調子はいかがでしたか
リーグ戦と違って、対戦したことのないチームで相手の情報がわからなかったのですが、しっかり相手に対応することができたので、その点は良かったと思います。
――バックでレシーブに参加するローテーションもありましたが、どのようなことを意識していましたか
普段試合ではなかなかレシーブをする機会がないので、新鮮な気持ちでプレーすることができました。特に意識したことは相手をよく見てしっかり足を動かして取ることです。
――2セット目を取られ、3セット目は序盤から勢いよく点数を決める試合展開となっていましたが、試合の1番の勝因は何だとお考えですか
相手に対応することができたことだと思います。2セット目は相手の流れに押されてしまいなかなか自分たちのペースでのゲーム展開ができなかったのですが、3セット目は気持ちを切り替えてしっかり相手のマークするべきところなど、自分たちがやりやすいゲームメイキングを作れたことが勝因だと考えます。
――次の大会や秋リーグへの意気込みをお願いします
次の大会は秋季リーグで、それまで期間も少しあるので夏しっかり追い込めるところは追い込んで1部昇格を目指してがんばります。