【男子バレー】僅差の勝負をものにできず筑波大に惜敗

男子バレーボール

10月18日 秋季関東大学リーグ戦 神奈川・小田原アリーナ

 今季未だ負けがない早大は秋季リーグ戦第9戦で筑波大と対戦した。2セットを先取される苦しい展開の中、粘り強い守備を軸に戦ったが、最後は相手の厚い攻撃を前にセットカウント1-3(17-25、23-25、25-23、24-26)で敗れた。早大はリーグ戦初黒星となった。

 第1セットは早大が先制点を奪うも、直後に6連続で失点する苦しい立ち上がりに。その後はOH小野駿太(スポ3=静岡・聖隷クリストファー)を中心に攻撃を組み立て、なんとか修正を図ったものの、筑波大の組織的な攻撃を前に守備陣形を崩される場面が多く、なかなか開いた点差を挽回することができない。そのまま一進一退の攻防が続く中、OP中上烈(スポ2=京都・洛南)の強烈なバックアタックが効いていた場面もあったが、序盤の連続失点が響き、このセットを17-25で落とした。

トスを上げる坂本

 先にセットを取られた早大は第2セットで積極的な攻撃を見せる。ネットから少し離れていても迷いなくスパイクを打つ場面が増え、第1セットに引き続き中上が攻撃の中心になるだけでなく、要所でブロックも決めチームの流れを引き寄せる。チームの主力セッター瀬川桜輝(スポ2=宮城・東北)が不在の影響もあってか攻撃でのミスが少し目立ったものの徐々に修正し、OH德留巧大(スポ3=長野・松本国際)が相手の意表を突く攻撃も見せ、終盤でビハインドから2度追いつくなど必死に食らいつく。しかしそのままリードすることはできずこのセットを23ー25で落とした。

スパイクを打つ德留

 後がなくなり迎えた第3セットは、序盤から両チームとも鋭いスパイクを交互に決めるシーソーゲームの様相に。手に汗握る攻防が続く中、MBローゼンマーク有廉ジュニア(スポ3=茨城・土浦日大)が立て続けにクイックを決めると、これまでの重苦しい雰囲気が徐々に変わり早大に勢いが出てくる。その後は相手にローゼンを意識させつつ攻撃を展開する場面が増え、早大がリードを奪う。守備でもリベロ布台聖主将(スポ4=東京・駿台学園)を中心に、簡単に得点を与えない集中した守備を見せる。そして終盤の相手の猛攻を耐えしのぎ、このセットを25ー23で取った。

スパイクを打つ小野

 第4セットも第3セットに引き続き両チームが激しい攻防を繰り広げ、長いラリーが展開される場面も増えていく。その中で早大はローゼンや中上の攻撃が効果的に決まり、一時は4点リードするなどいい流れでこのセットを進めていく。しかしそのまま点差を離していくことはできず、逆に相手の丁寧な連携から繰り出される鋭いバックアタックに手を焼き、徐々に点差が縮まっていく。そして16ー16と追いつかれてからは互いに気持ちを全面に出したプレーを披露して何度も長いラリーになる展開となり、会場のボルテージは最高潮に。終盤には中上が連続で得点を決めたと思えば、筑波大も3連続でスパイクを決め24ー24のデュースとなる。このセットを取ることができればいい流れのまま最終セットに臨めるところではあったが、最後は相手の力強い攻撃に屈し、このセットを24ー26で落として敗戦した。

 先述したように主力セッターの瀬川が不在の中で試合序盤は攻撃のミスが目立っていたが、徐々に修正され後半は瀬川の不在を感じさせない安定した試合運びを見せた早大。しかし春季リーグ戦で敗戦した難敵筑波大にリベンジを果たすことができず、優勝に向けて不安材料を残す結果となった。そして落ち込む暇もなく翌日にまた試合が控えている状況の中で、体のケアを行いつつ今日出た課題を短い時間でどれだけ整理できるかが重要になってくる。リーグ戦も残り少なくなってきたが、残っているどの試合も簡単に勝てる相手ではない。しかしチームでやることを明確にし、目の前の1試合を大事に戦っていけば、おのずと結果もついてくるだろう。

(記事 皆川紘人 写真 井口そら、藤本聡)

セットカウント
早大117ー25
25-23
23-25
24-26
3筑波大
スタメン
アウトサイドヒッター 小野駿太(スポ3=静岡・聖隷クリストファー)
アウトサイドヒッター 德留巧大(スポ3=長野・松本国際)
ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ4=京都・東山)
ミドルブロッカー ローゼンマーク有廉ジュニア(スポ3=茨城・土浦日大)
オポジット 中上烈(スポ2=京都・洛南)
セッター 坂本勇芽(教2=東京・早実)
リベロ 布台聖(スポ4=東京・駿台学園)
途中出場
伊東昌輝(商4=山梨・日本航空)
關屋幸馬(スポ1=静岡・浜松修学舎)

コメント

麻野堅斗副将(スポ4=京都・東山)

ーー試合を振り返って

 自分としても代表で離れていたっていうのもあって久々のリーグ戦でしたし、チームとしてもセッターが怪我してしまって万全な状態ではなかったですけど、勝てるゲームだったと思いますし、そこを取り切れなかったっていうところが反省点かなと思います。

ーー久々のリーグ戦でしたが、力は発揮できましたか

 スパイクのところではなかなかコンビを合わせる期間が短かったので完璧ではなかったですけど、数字的には悪くなかったと思います。ただブロックの部分でもう少しポイントに繋がる部分があったので、そこは反省点かなと思います。

ーーサーブがかなり良かったですが、個人のプレーはいかがでしたか

 サーブの感覚的にはすごく良かったですし、自分のところで結構ブレイクが取れていたので、明日も継続してやっていきたいと思います。

ーーセッターがこれまでと違う状況でしたが、意識したことはありましたか

 彼(坂本勇芽)も経験の浅い選手なので、自分が前衛に行ったときには声掛けだったり自信を持たせるようなコミュニケーションを意識的に取りました。

ーー次戦への意気込み

難しいゲームにはなると思うのですが、全然勝てないゲームではないと思うので、しっかりと全日本インカレを見据えてそこに繋がるゲームになるように頑張りたいと思います。

坂本勇芽(教2=東京・早実)

ーー試合を振り返って

 今日の試合は最初、1セット目、2セット目であまりチームがうまくいっていなくて3、4セット目は結構雰囲気が良かったのですが、最後取り切れなかったです。

ーー前回の明治戦からリーグ戦が空いてる期間がありましたが、その間にどのような調整を行いましたか

 自分の持っている力を出せるような練習を重ねて、やっぱり自分は気持ちの面が結構大事だと思うので、そこをどれだけ最初から出せるかという練習をしてました。 

ーー試合を追うごとにトスは合わせられましたか

 最初はライトとクイックがあまり合ってなくて。3、4セット目あたりからだんだん合ってくるようになってきたのでそこは大きかったです。 

ーーライトやクイックなど、試合が進むにつれて堂々としたトスワークが発揮されていった印象でした 

 やっぱりトスが合ってくると自信もついてくるので、そこが大きいかなと思います。

ーー明大戦の時と比べて、個人のプレーを振り返ってみて

 明大戦の時は自分が気持ちの面で慌てていた部分があったのですが、今日は最初から、トスが合わない部分もあったのですが、やるぞっていう気持ちでできたので、そこは良かったです。

ーー次戦への意気込み 

 今日負けてしまったのですが切り替えて、明日は最初から自分のいいプレーができるように頑張っていきます。

中上烈(スポ2=京都・洛南)

ーー試合を振り返って

 第1セット目の出だしが本当に良くなくて、出だしが良くないというのは春はよくあったことなのですが、そこからチームの中で出だしというところを課題としてやってきて、それ(出だしの悪さ)がなくなってきたというところがあったんですけど、それがまたこのチームで出始めてしまっていました。実力差があったとしても、出だしがスポーツは大事だと思いますし、出だしでこけてしまうと、チームの雰囲気が大きく変わってしまうので、チームとしてアップだったりそこら辺の集中力を高めて、一点目から力を出せるようなコンディション作りをしていかなければいけないなと思いました。

ーー序盤はトスが合わなかったが、試合が進むにつれて調整できましたか

 (セッターが)変わって少ししか経っていないことだったり、体育館が変わると勇芽の感覚も変わってきて、自分の感覚と勇芽の感覚を今日はすぐに合わせることができなかったのですが、そこを今日の終盤には合わせられたので、その感覚で明日は1セット目の初めからしっかりと合わせられるようにやっていきます。 

ーー終盤のサービスエースや要所のスパイクなど重要な場面で力を発揮していた印象がありましたが、個人のプレーを振り返って

 サーブは入れるというよりかは、あそこの場面はもう攻めるしかないので、ブロックがちょっと弱くなっていて、ブロックが弱いときにサーブを入れにいってしまうとそこの弱いところから切り返されてしまうという状態なので、常にチームの中でサーブは攻めようと言っていてそれを続けながら緊迫した場面でも攻めれた、中途半端にならないでチームの中で攻めるというルールがあったのでしっかり打てたのかなと思います。 

ーー次戦への意気込み

 今日は結構ハードな試合になって、それぞれ体のコンディションもあると思うのですが、明日は2試合目なのでそれぞれ今日帰って体のコンディションを作って、今日で多少体育館の感覚だったりとか雰囲気というのはつかめたと思うので、そこを反省して1日でそれぞれがどれだけ気持ちを入れられるかという感じだと思います。