3年ぶり出場の白石、ルーキーの金子が決勝進出!/準決勝

庭球男子

 関東大学選手権(夏関)も残すところあと2日。この日は各種目の準決勝が行われた。男子シングルスには1年時の夏関でシングルス優勝を果たしている白石光(スポ4=秀明大秀明八千代)が登場。見事ストレート勝ちを収め、決勝進出を決めた。女子シングルスではここまで数々の接戦を制してきたルーキーの金子さら紗(スポ1=埼玉・浦和麗明)が出場。この日も接戦をものにし、学生大会初タイトルへの挑戦権を獲得した。

 バックハンドを放つ金子

 バックハンドを振り抜く白石

 女子シングルスの準決勝では金子の粘り強さが光った。対戦相手はかつてフルセットに及ぶ接戦を演じたことがある亜大の沼野。金子は第1セット序盤からラリー戦に持ち込み、粘り強いストロークを武器に得点を重ねる。第5ゲームでブレークを許したが、第6ゲームですかさずブレークバック。これで勢い付いたか、続くゲームも調子良く獲得し、6-4で第1セットを獲得した。第2セットはいきなり2ゲームを連取する。第3ゲームも獲得し、引き離したいところだったが、「そこでしっかり取りきれなかったことで相手にも頑張る元気を与えてしまった」(金子)。その後は両者譲らぬ展開となり、タイブレークに突入したが、コートを縦横無尽に走った金子の粘り勝ち。金子は初めての夏関で決勝進出を果たした。男子シングルスの白石はここまでの4試合をストレート勝ちで勝ち上がってきた。この日の準決勝でも確実性の高い安定したテニスを披露。相手に付け入る隙を与えず、6-1、6-1で圧倒し、優勝した3年前以来の出場となった夏関で決勝進出を決めた。

 準決勝に勝利した白石と金子は28日の決勝に臨む。白石は3年ぶりの夏関優勝を果たし、目前に迫る全日本大学対抗王座決定試合(王座)に向けて弾みをつけたいところ。ルーキーの金子は宿敵である慶大の強敵との決勝に勝利し、初の学生大会タイトルを掴むことができるか。早大のアベック優勝の期待が懸かる男女シングルスの決勝から目が離せない。

(記事・写真 佐藤豪)

結果

男子シングルス
▽準決勝
〇白石光 [6-1、6-1] 飯田翔(明大)
女子シングルス
▽準決勝
〇金子さら紗 [6-4、7-6(4)]沼野菜海(亜大)

コメント

金子さら紗(スポ1=埼玉・浦和麗明)

――今大会はどのような目標を立てて臨んでいますか

 単複同時に優勝を目標にしていたのですが、ダブルスは1回戦負けという納得のいかない結果になってしまったので、シングルスでなんとか勝ち上がろうと意気込んでいました。

――どのようなゲームプランで今日の試合に臨みましたか

 沼野さん(菜海、亜大)は前回当たった時、ファイナルセットまで行って、激戦になった選手だったので、簡単な相手じゃないとわかっていたので、粘り強く、気持ちでとにかく負けないで、しっかり相手が嫌がるくらいまで粘って、その中で自分がいけるショットを見つけて、それをしっかり打ち込んでいきたいなと思っていました。

――第1セットを振り返ってみていかがですか

展開的にどちらがとってもおかしくないゲーム内容だった中で、最後しっかり自分からポイントを取りに行くかたちでゲームを取れたので自分も成長できたなと思ったし、いいかたちでファーストセットを取れたなと思います。

――第2セットを振り返ってみていかがですか

第2セットは2-0の場面でゲームポイントがあって、3-0に離せる場面があったのですが、そこでしっかり取りきれなかったことで相手にも頑張る元気を与えてしまったことで、7-6までもつれてしまいました。そこは自分の反省点なので、そういったところを次はしっかり取り切って相手に頑張る隙を与えないくらいのプレーをしたいと思います。

――最後に明日の決勝に向けて意気込みをお願いします

慶大の選手で、自分はまだ本番の試合では当たったことがない相手なので、自分の力を出し切りたいです。この試合が今後のリーグ戦(関東大学リーグ)や早慶戦(早慶対抗試合)にもつながってくると思うので、そういった面も踏まえて、しっかり勝ちにいきたいと思います。