春関本戦がついに開幕 / 予選振り返り・本戦展望編

庭球男子

田中李、松本(写真右)を始めとした現3年生たちの活躍を期待したい!(写真は春関二次予選のもの)

 本日10月28日から開催される関東学生トーナメント(春関)。16日から27日にかけて開催された一次予選、二次予選の結果を受けて、出場選手が確定した。早大からは男子シングルスに13選手、男子ダブルスに5組、女子シングルスに14選手、女子ダブルスに8組が出場することとなった。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、学生大会は7月末まで全大会中止に。選手たちは活躍の場を失い、練習に励む日々を過ごすこととなった。春関の10月開催、全日本学生選手権(インカレ)の11月開催が決まってからは、多くの選手がモチベーションを上げて、調整を重ねてきた。1年生にとっては待ち焦がれた大学デビュー戦であり、4年生にとっては集大成の場である今大会。本戦出場を目指した選手たちの熱い戦いが、予選から見られた。早大からも多くの選手が出場し、練習の成果を発揮。残念ながら力及ばず本戦に出場することができなかった選手もいたが、コートの上で躍動する姿があった。
 三菱全日本選手権と日程が重なったことから、慶大の今村昌倫、羽澤慎治を筆頭とした学生トップ選手がエントリーされなかった今大会。これまで彼らに優勝を阻まれてきた選手たちにとっては、優勝を狙う上でまたとないチャンスとなる。早大から出場する選手の中では木元風哉前主将(社4=埼玉・早大本庄)、藤井颯大(スポ4=京都・同志社国際)といった選手たちは昨年超えの成績を目指して出場する。最も厳しいドローを引いたのは、池田朋弥(スポ1=愛知・誉)。池田も力のある選手であるが、2回戦で対戦する藤原智也はルーキーながら慶大のシングルス3を務める実力者。2回戦を勝てばインカレ出場が決定するだけに要注目のカードとなる。男子ダブルスで注目なのは畠山尚主将(スポ3=神奈川・湘南工大付)、増田健吾(社2=東京・早実)組。先日の早慶対抗試合では出番がなかったが、春先からチームメイトたちもレギュラー入りに期待を寄せていたペアである。反対側のブロックにいる第1シードの法大ペアや第2シードの慶大ペアの牙城は高いが、彼らを破り大きな飛躍を遂げることはできるだろうか。
 女子はシングルス、ダブルスで男子以上に多くの選手が出場する。レギュラーの選手以外にも力のある選手がおり、他大学に比べると1枚も2枚も層が厚いと言えそうだ。その中で注目をしたいのが、田中李佳(スポ3=兵庫・相生学院)と松本妃那主将(スポ3=福岡・柳川)の2選手である。今年に入ってからは2年生の選手たちの勢いに押されているだけに、新チームで中心的役割を果たすであろう両選手の復活には期待をしたい。また現在勢いのある2年生については、さらなる躍進を遂げて欲しい。吉岡希紗(スポ2=三重・四日市商)は優勝を、そして安藤優希(スポ2=東京・日出)ら関東学生新進選手権で結果を残した選手たちは、上位進出を果たして殻を破ることはできるだろうか。また大型ルーキー・神鳥舞(スポ1=東京・早実)の戦いからも目が離せない。

(記事、写真 大島悠希)

早大出場選手一覧

▽男子シングルス
木元風哉、藤井颯大、新井湧己、畠山尚、武藤洸希、小林大修、小久保蓮、丹下将太、渡部将伍、池田朋弥、高畑里玖、田中瑛大、藤岡凌大

▽男子ダブルス
藤井颯大・本多映好組、加藤翼・尾形健吾組、畠山尚・増田健吾組、名越大地・田中瑛大組、池田朋弥・高畑里玖組

▽女子シングルス
下地奈緒、倉持美穂、加藤梨々子、田中李佳、杉田栞、松本妃那、安藤優希、石川琴美、押川千夏、前田優歩、松田岬、吉岡希紗、渡邉早和子、神鳥舞

▽女子ダブルス
下地奈緒・吉岡希紗組、倉持美穂・松田望愛組、山田菜津子・杉田栞組、田中李佳・松本妃那組、加藤梨々子・松田岬組、安藤優希・押川千夏組、石川琴美・神鳥舞組、前田優歩・渡邉早和子組