【連載】王座直前特集『AWESOME』 第5回 古賀大貴副将×小林雅哉×佐藤祥次

庭球男子

 第6回は最後の全日本大学対抗王座決定試合(王座)を迎える4年生の3人。古賀大貴副将(スポ4=大分舞鶴)と佐藤祥次(スポ4=大分舞鶴)の大分舞鶴高コンビに加え、下級生の頃から主力としてチームに貢献してきた小林雅哉(スポ4=千葉・東京学館浦安)に登場していただいた。集大成となる王座を前に彼らは何を思うのか。最後の個人戦、関東大学リーグ(リーグ)、そして4年間の思い出を振り返りつつ、最後の大舞台へと臨む心境を伺った。


※この取材は9月28日に行われたものです。

最後の夏を振り返って

インタビューに臨む3人。左から佐藤、小林、古賀

――まず、古賀選手と佐藤選手から見た小林選手の印象は

古賀 初めて会ったのは中学生の時の団体戦。

佐藤 全中じゃない?

小林 どこだっけ!やったわ。中3。

古賀 やったんですよ。それが初めてです。

――お互い話したのはやはり大学に入ってからですか

古賀 いや、高校の時から試合で当たってました。

小林 むしろ俺は祥次の方が知らなかった。

佐藤 俺も最後の国体までしか知らない。なんか強いなーってイメージしか。そんな感じです。

――大学に入ってからの印象は

佐藤 すごい声高いなって(笑)。

古賀 ノリがいい。遊びに誘ったら絶対に来ます。

佐藤 フッ軽じゃん。

古賀 飲みに行こうって言ったら絶対来ますし。ノリがいいですね。テニスに関しては、頑張ります。いつも自主練しています。フリーの日でも部室に来てやっていましたね。

――小林選手から見たお二人の印象は

小林 祥次は人見知りのイメージ(笑)。仲良くなると喋るんですけど、初めて会うとかだとあんまり喋らないイメージ。

佐藤 そうですね。人見知りです。

小林 自分から喋るっていうよりは、こっちから話しかけないとっていうイメージです。僕最後の国体の時も大ちゃん(古賀)は知ってたので喋ったんですけど、(佐藤選手は)あんまり知らなかったので喋れなくて。早稲田に来るというのはあったんですけど、喋れなかったです(笑)。

佐藤 国体まで名前しか知らなかったです。試合も当たらなくて。

小林 なんかでもあれだよ。国体終わって写真撮ったぐらいだよね。ここの3人プラス髙村(佑樹主将、スポ4=千葉・東京学館浦安)の4人で撮ったのは覚えてる。

古賀 撮ったね。僕ら負けました。こいつらに。強いんですよ。千葉県。

小林 大ちゃんのイメ-ジは、何だろう。オンとオフの切り替えはしっかりしているような気がします。高校時代はわからないですけど、大学ではオンとオフはしっかりしているとは思います。オフはちゃんと満喫しているし、練習とか、しっかりする時はちゃんとやるので。あとは元気がいいです。みんなを盛り上げてくれるムードメーカーですね。副将として。

――古賀選手はやはり「熱血漢」という口コミが結構ありますが

古賀 熱いのかな、俺は。

佐藤 熱いよ。

古賀 でもなんかすかしたらすかしたで、「機嫌悪いの?」って言われて(笑)。いやちょっときょうは大人しくしているだけなんだけどな。ということは結構ありますね(笑)。

佐藤 熱血しすぎてゾーンに入ることはある。

小林 まあでもいいところなんじゃない?

佐藤 そういうことでお願いします(笑)。

――インカレを振り返って。古賀選手、改めて安上選手(昂志、スポ4=福岡・柳川)と組んでダブルス準優勝でしたが、いかがですか

古賀 優勝したかったです。

小林 3回くらい決勝に行って全部準優勝(笑)。本当にね。全部準優勝。

古賀 しかも全部優之介(田中、スポ3=埼玉・秀明英光)が絡んでるよね(笑)。しかもインカレの時の木元・田中はめっちゃ強かったです。「準優勝おめでとう。」って言ってくれるんですけど、嬉しさもありつつ、優勝したかったというのが本音ですね。

――佐藤選手は白石選手に敗れる結果となりましたが、振り返っていかがですか

佐藤 同士打ちの中だったら一番頑張ったと思います。セカンドを取って、ファイナルも頑張ろうと思ったんですけど、練習不足が出ちゃって。白石の方が強かったですね。

――見ている側からは4年生の執念を感じられました

佐藤 じゃあ良かったです(笑)。

――プレー中はどのような意識プレーしていたのでしょうか

佐藤 どっちが先に攻めるか、打たせるかっていう。似たようなタイプで。白石の方がボレーとかもうまかったです。セカンドセットはお互い牽制し合いながら。ファイナルはもう白石がネットに詰められてっていう。攻撃の幅が白石の方が大きかったかなと思います。その後も(リーグで)羽澤(慎治、 慶大)に勝ってくれて。強かったですね。頑張ってくれました。

――小林選手は今村選手に、勝利まであと一歩まで迫りました

小林 めっちゃ悔しかったですね。やっぱり最後のインカレで勝ちたかったんですけど。終わっちゃったので仕方ないんですけど…。すごいチャンスがあった中で強気でいけなかった部分があったので。終わっちゃったんだなあって。ダブルス入る前なのにめっちゃ泣けました。終わった後は「ああ終わっちゃったんだな」って、何も思わなかったんですけど、30分くらい経ったら泣けました。後々きました。ダブルスもその日ファイナルで負けて、「ああもうやだなあ…」って(笑)。

古賀 個人戦最後だもんね。

佐藤 終わって涙出た?

古賀 涙は出てなかったな。

佐藤 自分は涙出ました。終わっちゃったなって。みんなに「お疲れ」って言われて泣きそうになりました。

――古賀選手と佐藤選手は最後のインカレが終わったあとはすぐに夏関がありました

古賀 リーグがあったので、そこまで気持ちをほっとさせる間もなく次の準備をしましたね。

佐藤 映好とのダブルスをもうちょっとやりたかったっていうのはありましたね。僕が2年生の時の一年間と、ちょいちょいペア変わりながらも。あと3年の新進(関東学生新進選手権)と最後の試合でしたね。もうちょっとやりたかったです。

――古賀選手は渡部選手とダブルスに出場しましたが、渡部選手とのペアリングはいかがでしたか

古賀 勝たせたかったですけど、渡部が頑張ってくれたので。僕も本当に勝ちたかったですけど、相手も相手で…(木元・丹下組)。セカンドタイブレーク4−6、6−7で負けちゃって。結構競っていたんですけど、負けましたね。

「十も二十も力が湧いてくる」(古賀)

リーグはダブルス3として5戦全勝を果たした古賀(右)とペアを組む安上

――リーグ戦を振り返っていかがですか

古賀 4年生としてもやっぱり祥次を出してあげたいというのがあって。ですがそれが叶えられなかったというのが申し訳なさもあり、残念というか…。最後祥次が頑張っているのをみんな見ていたので、チームとして出したいのはあったんですけど。出て欲しかったし、一緒にプレーしたかったというのはすごくあります。

佐藤 まだ王座があるので。アピールはし続けています。まだまだ可能性はあります。

――古賀選手はダブルス見事全勝でした

古賀 ダブルス3は絶対に取らなければいけないポジションだと思って戦っていたので。各試合危ない時間帯もあったんですけど、そこはやっぱりみんなが応援してくれて。コーチの方々もベンチから沢山アドバイスをくれて。自分たちだけじゃなくて、みんなと戦っているという想いを持ちながら、一戦一戦成長できた試合だったと思います。

――出しきるものは出せたと

古賀 そうですね。

――小林選手はシングルス5戦に出場して3勝2敗。競り負けてしまう試合もありましたが

小林 インカレくらいから結構調子は良くて。今村(昌倫、慶大)にも負けたけど調子は悪くなくて、そのままやれればいいなと思っていて。リーグ1戦目を迎えた時は結構調子も良くて古賀もベンチコーチに入ってくれていたんですけど、その時調子が良くて、いい感じだなあと思っていて。でも明治戦でちょっと嫌な感じのプレーにはまってから自分の感覚がおかしくなっちゃって。法政や慶應の出だしはまあまあだったんですけど、セカンドからおかしくなったのが最後まで続いちゃって。もう少し最後までプレーを続けられるようにしないといけないと思ったので、そこらへん王座に向けてしっかり練習しないとなと思います。

――やはり団体戦は緊張しますか

小林 ことしのリーグ戦は緊張とかはなかったんですけど、途中からなんか「あれ?」ってなってからプレーがおかしくなって。メンタルとの兼ね合いも課題ですね。

――古賀選手は小林選手のベンチコーチに入っていましたが

古賀 元々シングルスの担当コーチのようなものは決まっているんですけど、選手が前日に誰々お願いしますというように言って決まります。

――古賀選手のベンチコーチはいかがでしたか

小林 すごい声を出してくれて。こっちが嫌な流れの時とかは時間を作りたいので、声をかけてくれるので安心しましたね。そのおかげで次にスパっていけます。

――コーチングしている側としてはどういった意識でアドバイスをしているのでしょうか

古賀 自分もプレーをしているつもりで戦いながらやっぱり雅哉がどういうプレーヤーなのかというのをしっかり分析して。僕は結構このポイントでどういうミスをしたのか、いいショットを打ったのかというのを見て、どういう風に間をとって声をかけるかとかを意識しているんですけど、やっぱり緊張しますね。選手に唯一アドバイスできるのがベンチコーチなので。選手をよくするのも悪くするのもベンチコーチだという認識がみんなの中にあって。緊張するよね。

佐藤 緊張する。

古賀 勝たせないと、という想いが強いです。

――古賀選手のダブルスは樋口選手(廣太郎、スポ3=福岡・柳川)がベンチコーチを務めて言いますが印象としては

古賀 盛り上げてくれるので。やっぱり樋口も僕らの悪いところいいところをわかっているので。悪いところが出た時はすごく声をかけてくれて。いい方にすごく持って行ってくれるので。ベンチコーチとはみんな意思の疎通ができていて、いい信頼関係ができています。それも強さの秘訣ですね。ベンチコーチとしても、ずっと一緒に戦いたいという想いが強いです。

――佐藤選手もベンチコーチとしてアドバイスを送る場面もありましたが、いかがでしたか

佐藤 僕と藤井は結構似たようなプレースタイルで。颯大(藤井、スポ3=京都・同志社国際)の強み弱みもある程度わかっていますし。そこを加味しながら、相手の状況を分析しながらアドバイスする感じですね。いつも言っているのは先にミスるなということですね。ミスをしなければ強いです。

――チームメイトの応援は力になりますか

古賀 めっちゃなります。なんか、すごい悪い流れで相手にポイントを取られて、「なんで自分はこうなんだ」とマイナスになってしまうときに、「いや大丈夫、大丈夫。切り替えていこう。」と言われるときにハッと気持ちを切り替えられますし。逆に自分がポイントを取った時に周りもすごく「よっしゃ!」となってくれて、十も二十も「いくぞ!」という力が湧いてくるように思います。

小林 こっちがポイントを取った時に、ガッツポーズすると応援のみんなも一緒に「よっしゃ!」と盛り上がってくれるので、いいですね。

古賀 それいいよね。一人じゃないぜっていう感じがすごい。大丈夫、いけるっていう。

――佐藤選手は、応援する側としてはどういった意識で取り組んでいるのでしょうか

佐藤 島袋の試合がそうですね。今村の時の。セカンド0-3とかで。応援6人、7人で。これはもう俺らの力でやるしかないと。

古賀 めっちゃすごかったです。

佐藤 声出して、気持ちで勝たせるぞ、と。「気持ち気持ち!」としか言ってなくて、最後の方(笑)。そこまでくるとプレーももう殆ど紙一重というレベルなので。みんな声を枯らして、「気持ちでは負けないぞ」と。そこから勝ってくれましたね。応援しすぎて、声出しすぎて頭が痛くなったのは初めてです(笑)。

――リーグ戦を通じて、印象に残った試合はありますか

古賀 早慶戦の颯大かな。あそこを落としていたら危なかったよね。雅哉が負けた時にタイブレークに入っていて。調子の波もある中で、最後調子をグッと上げて勝ってくれたので。かっこよかったですね。

小林 僕は試合していたので見る余裕はなかったですけど、島袋(将副将、スポ4=三重・四日市工)、白石(光、スポ1=千葉・秀明英光)の試合はしっかり勝ってくれたのがすごく印象に残りましたね

古賀 痺れるよねあれは。

佐藤 見てる方も楽しくなっちゃって。法政の時の千頭(昇平、スポ3=愛知・誉)の試合も。最初に入った(シングルスの)三つが全部取られてしまって。すぐ田中がとってくれて。あと島袋と千頭のどっちかが取ればという時で。千頭も途中ダウンしていて、もうどっちに転んでもおかしくないという状態で。それも千頭が勝者の目をしていて。かっこよかったです。そこで勝ってくれて、島袋の気持ちを楽にしてくれたのがかなり大きかったですね。田中が取って、応援がちょっと緩んだ時もあって、古賀がもう一回上げるぞというふうにみんなに声をかけてくれて。そこがキーだったと思います。

――4年生で最後の年にリーグ全勝でしたが、心境は

古賀 早慶戦を勝てたというのが一番ですね。連勝が続いているので、なんとてもつなぐぞという思いがありました。4年生はずっとそうなんですけど自分たちがつなぐんだという想いに後輩たちが付いて来てくれたので。よかったですね。

佐藤 もちろん自分が出られない悔しさもありましたが、すぐに気持ちを切り替えてベンチコートや応援をできたので。それが少しでもチームの力になっていれば、と。4年間ずっと優勝で終えられて、率直にほっとしたという気持ちがありました。

小林 ほっとしました(笑)。やっぱりダブルス2−1で折り返して、やっぱりそこはじめに入って3面で勝って終わらせられれば一番楽だなと自分でも思っていたんですけど、そこで負けてしまって。申し訳ないという気持ちばかりで。みんな応援してくれて勝ってくれたのでほっとしました。

古賀 ほっとしたというのが一番。プレッシャーを感じていないようで感じていたと思います。どこかでは、間違いなくありましたね。早慶戦は42連勝で。20年の流れは止められませんね。

――リーグ戦後のオフは何をしていましたか

古賀 遊んでましたね(笑)。ほっと一息という感じで。

佐藤 アクティブでしたね。みんなで野球しました。男子と森川(菜花、社4=山口・野田学園)です。20人くらい来ました。島袋が急遽来られなくなって、森川を呼ぼうと。めっちゃ上手かったですね。ピッチャーのボールがエグいんですよ(笑)。三振取られましたもん。

一同 運動神経いいです(笑)。

古賀 みんな同じくらいのレベルで、楽しかったですね(笑)。

小林 あとラウンドワンも(笑)。ボウリングと卓球とビリヤードしました。

「最後嬉し涙で4年間を終えられたら」(佐藤)

王座2回戦で今季団体戦初出場、加えて初めての王座の舞台に立った佐藤

――それぞれ、4年間の思い出はありますか

古賀 100本ダッシュじゃない?

佐藤 年末合宿かな。

古賀 一個って言われたら3年の年末合宿かな。

小林 100本ダッシュはきつかったな。

古賀 めっちゃきつくて、みんなほんとに頑張ってたよね。

佐藤 みんな常に声出して頑張ってた。「頑張ろうぜ!」って。

古賀 高校生にもできない、大学生だからこそあんなにエネルギーを出して、追い込めたよね。

佐藤 島袋が望月に勝ってチームを救った時ですかね。誰しもが終わったと思ったよね。あれもみんなの応援でしたね。勝った時、坂井さん(勇仁、平31スポ卒=現伊予銀行)たちの代ほぼみんな泣いていましたね。相当なプレッシャーがあったと思いますね。

――ことしの4年生のカラーは

古賀 仲は良かったよね。ちゃんとみんなしっかりと自分を持っていたので。

小林 喧嘩とかじゃなくて。みんな思っていることをちゃんと言えて。1年の時は言い合ってましたね(笑)。

古賀 俺と昂志もあるし。将と佑樹もあるし。

小林 え、知らないそれ!

古賀 でもくだらんよ。ジャージのサイズがなんとかって話で(笑)。

一同 (笑)。

小林 でも僕はどちらかといえばあまり言わないので。

古賀 いや、キレてんじゃん(笑)。

佐藤 言われてキレてるよ雅哉は。

小林 言われたらムカつくじゃん。

古賀 雅哉はプリプリしてます。

小林 僕はムカついちゃうと黙っちゃうタイプなので流すんですけど、本当にムカついたら言います(笑)。

――部内に推しメンはいらっしゃいますか

古賀 丹下(将太、教育1=東京・早実)!

佐藤 取られたー!

古賀 今後への期待も込めて。プレーで化けてくれそうな気がします。彼はきっとビッグになりそうですよ。

佐藤 僕(池田)文隆で。やっぱり面白いですよ、彼は(笑)。話したら面白いですし、雰囲気を明るくしてくれて。古賀とはまた違う感じのムードメーカーですね。海外に住んでいて。向こうの文化も入って来て(笑)。変に英語を使う人たちが増えました(笑)。

小林 堀ですね。最初絡みはあまりなかったんですけど、飲みに行くようになってから結構面白いなと思って(笑)。普段は育成層を仕切ってくれてちゃんとしているイメージなんですけど、オフになると…面白いですね(笑)。

――では、王座に向けて。今のチームの状態はいかがですか

古賀 結構いいですね。明るくやれているので。試合前になったらもっとピリピリすると思うんですけど、やっぱり明るくやることも忘れずいけたらなと思います。声もみんな出ているので。球出しの時とかもみんな声出して盛り上げてやったので、それを継続してできればいいんじゃないかと思います。

佐藤 声もみんな出ているので、リーグの前とかも全員で声を出して取り組めていたので、それを継続してできればいいんじゃないかなと思います。

小林 やっぱりきつい練習をやって、でも周りからしっかり声をかけながらやれていると思うので、残りも継続していければと思います。

――ことしはリーグ戦でも非常にいいかたちで全勝でしたが、チームの強みは

佐藤 ピリピリした感じもゼロではないんですけど、堅すぎもせず。それがいい方に行けているんじゃないかと思います。

――王座15連覇に向けてのキーポイントはどういった部分になるでしょうか

古賀 ダブルスを3ー0にして、シングルス下3つで勝負を決めていくことが、関大戦、慶大戦まで乗っていくのに大事になると思うので。リーグ戦でも言っていたんですけど、全試合9−0で勝ちに行くつもりで一人ひとりが戦うことがすごく大事だと思います。

佐藤 ダブルスに出る選手にはリードするかたちでバトンタッチして、シングルスの下で勝負を決められるように。そこに関してはベンチコーチだったり、応援もみんな声を枯らす気持ちでやらないと。自分たちがちょっとでも油断すると一気に相手に追い込まれてしまいますし。最初から最後まで全員が全力でやることが大切になってくると思います。

――王座でのキーパーソンを挙げるとすれば

小林 ダブルスはすごく大事だと思います。そこで3ー0つければ、シングルス初めに入る選手も勢いに乗れるので。

古賀 ダブルス大事ですね。

――ここまで1年生から3年生まで王座で優勝していますが、心境の変化は

佐藤 1年の時はきつさの部分の方が大きくて。でもそのうちに4年生の人たちや先輩とも仲良くなって、徐々に先輩方が抜けていく寂しさとかもあって。

小林 1年の時は正直チャレンジャーという気持ちが大きかったんですけど、そこでしっかり勝って4年生を卒業させられたのがすごく良かったです。2年3年の時は、先輩と仲良かったので、終わっちゃったのがすごく寂しかったですね。

――最後に、王座に向けての意気込みをお願いします

古賀 優勝して、連覇を繋ぐこともそうですし、背中で後輩を引っ張って、いい4年生だったなと言ってもらえるように頑張りたいです。

小林 最後なので、笑って終われるように頑張れたらいいなと思います。

佐藤 出られるか分からないんですけど、あと最大3戦しかないので、出来るだけの事をやって、出られたらもちろん頑張りますし、出られなくてもベンチコーチというかたちでサポートして、最後嬉し涙で、いいかたちで4年間を終えられたらなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 布村果暖、林大貴)

◆古賀大貴(こが・だいき)(※写真中央)

1998(平10)年3月16日生まれ。173センチ。大分舞鶴高出身。スポーツ科学部4年。

◆小林雅哉(こばやし・まさや)(※写真左)

1997(平9)年9月22日生まれ。170センチ。千葉・東京学館浦安高出身。スポーツ科学部4年。

◆佐藤祥次(さとう・しょうじ)※写真右)

1997(平9)年11月16日生まれ。165センチ。大分舞鶴高出身。スポーツ科学部4年。