木元・田中優組は全日本王者に完敗。早大勢の挑戦は幕を閉じる

庭球男子

 大会5日目を迎えた三菱電機・早稲田大学インターナショナルオープン(早稲田オープン)。この日は男子シングルスの準々決勝と男子ダブルスの準決勝が行われ、大会もいよいよ佳境に入った。前日の準々決勝で第3シードペアを死闘の末に下した木元風哉(社2=埼玉・早大本庄)・田中優之介(スポ2=埼玉・秀明英光)組は今井慎太郎(平28スポ卒=現イカイ)・仁木拓人(三菱電機)組と対戦した。勢いに乗る学生ナンバーワンダブルスと全日本チャンピオンペアによる一戦は白熱した展開が期待されたが、結果は2−6、3−6で木元・田中優組のストレート負け。全日本王者のカベは高く、この日をもって早大勢の早稲田オープンでの挑戦は幕を閉じた。

 「勝ちたいという意欲を出しすぎてそれが空回りしてしまった」(田中優)。試合はキープ合戦となるかと思われたが、ペアのストロングポイントである木元のサービスゲームがブレークされると、その後も相手の前後左右に打ち分ける正確なショットを止めることができない。木元・田中優組はペースを呼び込むことができず、為すすべなくファーストセットを失う。セカンドセットに入っても、相手の強烈なサーブに対応できず、ストロークのミスが続いてしまう。その後も相手に圧倒され、完敗。結果としては悔しさの残る、ストレートでの敗戦になってしまった。 

木元・田中優組の挑戦はベスト4で幕を閉じた

 前日の勢いは見られなかった。「きのうは満足とか言っていたんですけど、やっぱり負けるのは悔しいです」(木元)。格上の第3シードペアとの激戦を制し、自信を持って臨んだきょうの試合だけに、悔しさの募る完敗となった。それでも、世界で好成績を残している相手に勝利を収めた前回の試合を含め、強敵がひしめく今大会においてベスト4という成績は自信につながっただろう。田中優も「このペアで通じるもの、通じないものがわかった」と収穫と修正点が明確になり、木元・田中優組にとって、非常に有意義な大会となった。次なる舞台ではどれほど成長して迎えるか、学生ナンバーワンダブルスのさらなる飛躍に期待だ。

(記事 小田真史、写真 森田和磨)


結果

男子ダブルス

▽準決勝
●木元・田中優組 2−6、3−6 今井慎太郎(イカイ)・仁木拓人(三菱電機)組

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コメント

木元風哉(社2=埼玉・早大本庄)・田中優之介(スポ2=埼玉・秀明英光)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

田中優勝ちたいという意欲を出しすぎてそれが空回りしてしまったので、悔しいです。

木元僕も同じで、ポイントを取りたいという気持ちが強くてミスが早くなってしまいました。

――きのうの試合は調子が良かったと思いますが、それに比べてきょうはどうでしたか

田中優相手のタイプも違うので、そこは何とも言えないんですけど、もっとやれることはあったんじゃないかと思います。

木元出来ることも出来ずに終わってしまったので、ただただ悔しいです。

――相手ペアとの技術の差などを感じることはありましたか

田中優サーブの確率だったり、サーブリターンの確率が一番違いましたね。僕らは結構相手のサーブにリターンミスしてしまったんですけど、相手はそれが1ゲームに1本あるかどうかくらいしかなかったので、そこを見習いたいなと思いました。

木元同じような感じで、ストロークのラリーもテンポが早い上にミスも少なくて押されてたかなと思います。

――ベスト4という結果に関してはどうですか

田中優優勝したかったので、満足はしてないです。

木元昨日は満足とか言っていたんですけど、やっぱり負けるのは悔しいです。

――プロや外国人選手との戦いに関していかがでしたか

田中優僕らこのペアで通じるもの通じないものがわかったので、もっと上に行くためには通じないものをどれだけ改善していくかが大事だと思うので、日々練習して行こうと思います。

木元きょうは特に一回り上だなと感じたんですけど、きょうのでイメージはできたのでそのレベルで戦えるように練習したいです。

――今大会を振り返っていかがでしたか

田中優ダブルスでもそこそこ勝って、シングルスでも第2シードのランキングの高い相手に競れたので、次は単複共に勝ちきれるようにしたいと強く感じました。

木元シングルスは内容も結果も悔しかったんですけど、ダブルスは不安ながらもなんとか戦えて、今後に生かせる大会だったと思います。