【連載】『歴史に残る大会に!早稲田オープンの運営に密着!』 第4回 イベント/米原さくら × ケータリング/杉田栞

庭球男子

 第4回は今回の特集で唯一の、華の女子対談!大会と並行して行われ、毎年大好評を博しているイベントのチーフを務める米原さくら(スポ2=埼玉・秀明英光)と選手のパワーの源となっているケータリングを担当する杉田栞(社1=埼玉・山村学園)に登場していただいた。女子同士ならではの盛り上がりをみせた今回の対談。大会の裏側や魅力を余すところなく語ってもらいました!


※この取材は3月5日に行われたものです。

ケータリングの担当は太る・・・?

イベント担当の米原(左)とケータリング担当の杉田。笑顔の絶えない対談となった

――それぞれのお仕事の内容はどういったものになりますか

米原 地域の方々に声がけをして、学生たちと触れ合う機会を作ることとか、大人の方々が弥起さん(石井ヘッドコーチ)と一緒にプレーすることができるようにしてテニスという競技を身近に感じてもらうことです。

杉田 ケータリングは大会期間中に部員のお腹を満たすというのが主な仕事です(笑)。事前に地域のお弁当屋さんとかにご挨拶に行って「お弁当いただきたいです」という風に大会期間中のことを伝えるだとか、あとお菓子もOGやOBの方にお声掛けしていただくという感じです。

――大会期間中は出前を頼むことはありますか

米原 選手が頼むと思います。

杉田 そうですね。メニューを選手のラウンジに置いてあるので、それで出前もどうぞみたいな感じでやってます。

――ケータリングはどんなお店がそろっていますか

杉田 近くに『なごみ』という部員お墨付きの定食屋さんがあるのですが、そことか、『成田屋』さんとか定番の定食屋さんとかですね。あとは『MY』というパン屋があるんですけど、そこのパンがすごく美味しくて。お弁当という感じではないんですけど、昼にさっとパンを食べる感じですね。全部東伏見の近くです。

米原 部員のサインが大量に置いてある(笑)。

――現在企画されているイベントはそれぞれ昨年との変更点ありますか

米原 いや、昨年と同じにしました。例えば、学生のヒッティングイベントは昨年よりも高レベルの人と打ち合えるように声かけています。あとは、全体的にヒッティングの選手のレベルが上がりました。昨年はゲストとして貴男さん(鈴木貴男、イカイ)、今年杉田さん(祐一、三菱電機)がコーチになってしまって無理になってしまいました。でもその分選手のレベルを上げていきます。

――結構選手のレベルは高いものになるということですか

米原 はい。新しく入ってくる1年生とかにも声を掛けています。あと、声掛けしてるのは千頭(昇平、スポ2=愛知・誉)とかですね。

――大会名の変更によって何か影響はありますか

米原 影響はないですね。ビラに使う名前を変えたぐらい(笑)。

一同 (笑)。

――ビラをもう作成しているのですか

米原 そうですね。もう作って近所の人に配っています。あとは、周りのテニスクラブ、元通っていたクラブにも配布しました。

――例年イベントは大盛況とお聞きしましたが、今年はいかがですか

米原 今のところは順調です。弥起さんのイベントはすぐ埋まってしまいました。でも、キッズイベントはまだ足りてないので、急いでテニスクラブとかに声掛けをしようかなと思っています。

――役割が決まったのはいつ頃ですか

米原 昨年やっていたので、これかなーっていうのはありました。でも私ほぼ全部やっていたので

杉田 えーすごい。

米原 古賀さん(大貴、スポ3=大分舞鶴)がさぁ、試合出ちゃうから(笑)。細かい部分は結構やっていました。

――ここまでやってきて苦労した点はありますか

杉田 私は定食屋さんとかに電話をしていくのですが、お電話させていただく時のタイミングとかもお仕事をされているので、そこを見計らって電話しないといけなくて。メールのやり取りとかも、少し気使いをしてやらないといけないのでその時は緊張したというのはあります。挨拶に行く時もスーツで行って、大会の説明をして何個欲しいですとか、こういうメニューがいいですとか、受け取り方法も指定してする。色々こっちで決めてから準備して計算していかないといけないので、大変でした。部員の人数とか、新1年生の人数とか、ボーラーや審判の方たちにも配るのでお弁当を事前に聞いて把握して計算して少しプラスに頼んでおかないと足りないと困るので、そういうのもちゃんと考えないといけないのでちょっと大変でしたね。

――結構ビジネス的やり取りが続いているのですか

杉田 そうですね。メールとかは主にお菓子を頂いたOGの方としたんですが、どこの会社から届いたか。どれくらい届いたか。詳しく報告しないといけないので、そこはちゃんと怠らずにやることを意識してます。

――イベントはいかがですか

米原 イベントは記入漏れがない事を意識してますね。例えば、定員が書き忘れてしまわないようにとか。私最初、日程を間違えてしまって。それで、申し込んでくれた人に失礼のないような対応するのが、結構大変でした。あとは、(イベントに参加してくださる方に)持ってくるものの何が必要か聞かれることがあって、一人一人に丁寧に対応していったり、「OB、OGからイベントの告知はまだ」と聞かれることがあったりで。うれしいことではあるのですが、丁寧な対応取るのが大変でした。人数合わせであったりとか、名前を間違えてはいけなかったりだとか。

――OBとの方々との対応はどの役職の方も苦労している印象があるのですが、いかがでしょうか

杉田 そうですね。気を使います(笑)。

米原 気を使いますね(笑)。

――イベントには海外の方は参加されるのですか 

>米原 いや、ないですかね。テニス全然経験ないけど、弥起さんと打ち合いたいという人はいますね。できるだけ参加して欲しいので、対応できるようにはしてますね。

――初心者でもイベント参加はできますか

 米原 はい。弥起さんのイベントは雰囲気的に参加しづらいかもしれませんが、楽しんで頂けるとは思います。

それぞれのイベントはどういったものでしょうか

米原 学生のヒッティングイベントは学生と触れ合いメインで基礎から学んでいくかたちですね。キッズイベントはテニスの楽しさを知ってもらうためにイベントをして、最後に的当てとかじゃんけん大会とかをして、ワセダの関係あるグッズをプレゼントしたりとか。弥起さんのイベントだったら、弥起さんと練習していただきたいので、うまく回して、弥起さんと学生がダブルスを組んで、一緒にプレーして、ゲーム形式にしています。

――キッズイベントの方は学生でどなたが担当されていますか

米原 最終日なので、負けてしまった中で上のレベルの人です。去年参加してもらったのは、藤井颯太(スポ2=京都・同志社国際)がやってくれました。キッズイベントでもレベルの高い人にやってもらいたいので、高めの人に声を掛けようと思います。


昨年のイベントの様子。毎年好評を博しているという


――ケータリングは海外の選手に対していかがですか

杉田 大会期間中に、選手ラウンジにポットを2つちゃんとお湯を張って常備しておかなければいけないとか、お菓子が減ったら足しにいくとか、そういうことを揃えなければいけないです。少しでも減っていたら足しにいかないといけなくて、選手のラウンジには特に気を使っています。弁当は500円くらいで売ったりしています。

――それぞれの役職の大変さはいかがですか

杉田 私が新1年生の時は、ケータリングが一番楽しい部類の役職と聞いていました(笑)。事前の準備とかは大変なんですけど、言ってしまえば自分が全て選べて、お菓子がたくさんある部屋にいることができるので、我慢との戦いです(笑)。毎年、ケータリングの係はめっちゃ太る傾向があって、去年大会前と大会後の写真を比べると、丸くなりました。

――イベントの方は何人くらいで回されていますか

米原 本当は3人いるんですけど、ほとんど私がやっています(笑)。堀(凌輔、社2=福岡・柳川)も一応提案して、どう思う?みたいな感じとか、メアド作ってくれたりとか、やってもらっているんですけど、イベントの計画は私がやっています。堀に質問をしていて、助けてくれます。イベント終わった後に、「楽しかった」とか、「来年も来たい」と言ってくれるのがうれしくて、イベントの2個上の和子さん(櫻山、商4=神奈川・湘南白百合)が来るの?とか聞かれると、イベントでいい対応すると、いい印象がつくんだなと思って、大事なんだなと思いました。イベント楽しんでもらえるとうれしいのです。前日に考えることが、多いし、当日に変更しなければいけないので大変ですが、その分楽しんでもらえたらうれしいので頑張れますね。

――ケータリングの方は何人ですか

杉田 3人ぐらいですね。基本はそれくらいの人数でチーフが中心になってやるかたちです。

――パンフレットとかは大変とお聞きしましたが、いかがですか

米原 エグいっす(笑)。大体メンタルやられてるイメージしかない。

杉田 やることも期限までにやらなければいけないことが多いですね。

米原 聞きにいって載せていいかとか、デザインも決めて、上の人に許可をもらうことや、ポスターがいつ届くか。上とのやり取りが大変ですね。この写真を使っていいかとか。協賛金のこととかもですね。

――業者に委託して作っていたりするのですか

米原 いや、全部自分達でやってますね。画像編集ソフトとかで写真をくりぬいてやってました。絶対タンクしてる(笑)。

――パンフレットの係は多いのですか

米原 多分1人じゃないですかね。多分頼めないだと思います。

杉田 仕事が複雑すぎて、逆に自分しかできないんじゃないすかね。担当のページがあってあとは、全部やってるんじゃないですかね。

――パンフレットの係は決まった時はどういった様子でしたか

米原 自分から手を挙げたので、嫌がってはないと思います。やりがいを一番感じれるので。

杉田 完成した時の喜び様はすごかったです(笑)。ガッツポーズして。

――山田(菜津子、文構2=石川・大聖寺)選手は大変そうでしたか

米原 大変そう。ちょータンク。

杉田 難しくて誰にも任せられないって感じですね。

米原 菜津子はマジ猪。誰にも止められない!って感じ(笑)。

――引継ぎの面ではいかがですか

杉田 前任の早気さん(藤原、社2=大阪・城南学園)が不安なところとかあっても身近にいないので聞けない面で不安はありますね。

米原 大丈夫だよ。あいつも適当だったから(笑)。あいつお菓子食ってただけだろ(笑)。

杉田 いやいや、そんなことないですよ(笑)。早気さん仕事はすごく丁寧でしたよ!

――グッズ係はいかがですか

米原 グッズはお金を集めることが大変だと思います。あと、今年はデザインを決めてからアシックスのものを売るってなって、ショックを受けてましたね。去年作ったのに。私の元テニスパートナーが作りましたね(笑)。

「スポーツの素晴らしさを感じて欲しい」(米原)

昨年のインドアコートの様子。ケータリングは選手の元気の源!

――全体の動きを見ていかがですか

杉田 結構変わってることが多くて大変そうですね。

米原 システムが大変そうですね。

杉田  影響はないですけど、協賛金が減ってしまってるみたいで、大変です。

米原 表彰式で渡すお花を買いにいくと、「協賛金もらっていいよ」という風に声を掛けてもらうことがあって、こういう触れ合いって大事なんだなって思うことばかりでしたね。でもそれでも少ないです。

――今大会役職について活動してみてメリットを感じる部分はありますか

米原 イベントとかで、試合よりも弥起さん(石井ヘッドコーチ)に会いたいという目的で足を運んでくれる人がいるのを見るとイベントって大事なんだなって思いますね。学生と仲良くなって、早稲田に興味を持ってくれる方もいるので。

――早稲田庭球部の印象にすごく関わってくる大会だと感じますか

米原 はい、そうですね。イベントの対応によって興味を持ってくれるかどうか、決まる部分もあるので。大事ですね。

杉田 ケータリングの面ですと、部員の気持ちづくりという面で貢献できてるかなと思います(笑)。

――ウェルカムパーティーは今年も開催されますか

杉田 今年もウェルカムパーティーはやりますね。車を出せない関係で例年よりは下がるかもしれないです。

――ウェルカムパーティーはどういった感じでしょうか

米原 適当に食べたい人が食べる感じですね。立食パーティーに近いです。

杉田 バー―っとご飯を出して勝手に食べる感じです。

――この大会のアピールポイントはありますか

杉田 ウェルカムパーティー頑張ります(笑)。

――大会1週間ほど前ですが、現在の心境としてはいかがですか

米原 私は最終日、最後の3日間なので。とりあえず、内容とかより深く考えて人数詰めてうまくいけたらいいなと願うばかり(笑)。

一同 (笑)。

杉田 私も準備はしてきたので、あとは前日に買い出しに行くのでそこで必要なものをしっかり買う。何をするのかシミュレーションをして、ミスなくしっかりと遂行するのみです(笑)。

――それぞれの立場から今大会の見どころとして何かありますか

米原 イベントは本当にレベルの高い選手と打ち合える。そこが一番だと思います。色んな大会で活躍しているこんな打ち合える機会はないので。解説している弥起さんとも打ち合えるので、その機会があることが見所ですね。

杉田 ケータリングからは部員の笑顔(笑)。部員の元気(笑)。

米原 間違いない(笑)。源だもんね(笑)。

杉田 源はケータリングなので、見に来てくださった方が部員とぜひ積極的に触れ合っていただいてみんなで大会を盛り上げていけたらなと思います。

――今大会どんな方に来ていただきたいですか

杉田 地域の方はもちろん。早稲田は日本一の部活なので、少しでも知ってる方は来ていただいて、こういった大会の認知度を上げて欲しいですね。

米原 小さい子からお年寄りまで全員が、レベル高い試合を学生だけで運営しているものはないと思うので、学生の頑張ってる姿も見れるし、試合も見れるので、全員来て欲しいです。高校生でテニスに興味を持ってる人は試合を見て庭球部に興味を持ってくれたらうれしいです。小さい子も少しでもテニスに興味を持ってくれるとうれしいです。スポーツの素晴らしさを感じて欲しいですね。

――最後にこの記事を見ている人へのメッセージをお願いします

米原 もしこれを見て来たいと思ったらぜひ参加してください。まだイベント締め切ってないので、よろしくお願いします!

杉田 是非足を運んでいただいた方にはお菓子を配るので、お話かけてくだされば配るので、来てください。

――ありがとうございました!

(取材・編集 小田真史、林大貴)

女子同士ならではの盛り上がりをみせました!

◆米原さくら(よねはら・さくら)(※写真左)

1999(平11)年3月26日生まれ。埼玉・秀明英光高校出身。スポーツ学部2年。前任の古賀副将は試合に出場していたため、昨年からイベントを仕切っていたという米原選手。その経験を生かし、より楽しいイベントにしてくれること間違いないでしょう!

◆杉田栞(すぎた・しおり)(※写真右)

2000(平12)年3月23日生まれ。埼玉・山村学園出身。社会科学部1年。大会期間中にお出しする飲食物は東伏見周辺の、庭球部員行きつけのお店が中心だそう。みなさんも早稲田オープンの観戦とともに足を運んでみては?!