混合ダブルスで島袋が決勝進出!日本一を懸けた戦いへ挑む

庭球男子

 大逆転で熱戦を制し、島袋将(スポ3=三重・四日市工)・澤柳璃子(リンクス・エステート)組が日本一を懸けた戦いへと駒を進めた!10月30日に行われた1回戦で望月勇希(中大)・森崎可南子(筑波大)組をストレートで下した島袋・澤柳組はこの日の準決勝で伊藤竜馬(北日本物産)・小堀桃子(橋本総業ホールディングス)組と対戦。フルセットまでもつれた接戦の末、逆転で見事決勝進出を決めた。

 「澤柳選手からいきなり連絡がありまして、それをきっかけにという感じで。(澤柳選手とは)そんなに喋ったこともなかったです」という急造ペアの島袋・澤柳組は1回戦で昨年準優勝ペアの望月・森崎組と対戦。ファーストセットは互いに譲らぬブレーク合戦となり、タイブレークへ。このタイブレークを制し、ファーストセットを先取した。セカンドセットも第1ゲームでブレークしたものの、すぐさまブレークリターンされる拮抗(きっこう)した展開に。それでも島袋の前衛でのプレーが冴え、サービスキーブを重ねると4−4で迎えた第9ゲームをブレークし、続くゲームもキープに成功。昨年準優勝ペアを相手にストレート勝ちで準決勝進出を決めた。

急造らしからぬ連携を見せる島袋・澤柳組

 中1日で迎えたこの日の準決勝は伊藤・小堀組と対戦。ファーストセットは第1ゲームにいきなりブレークを許すと、その後はトッププロの伊藤の強烈なサーブやスマッシュに苦戦しそのままこのセットを落とす。しかしセカンドセットで互いに1ゲームずつキープした第3ゲームに雨天で一時中断。すると「雨で中断している間に作戦を立てて、それがうまくあてはまってうまくできました。恵みの雨でした」(島袋)と再開後にすぐさまサービスキープすると、次のゲームでブレイクに成功。島袋の力強いサーブも炸裂し、順調にサービスキープを重ねてこのセットを取り、勝負は10ポイントマッチのタイブレークへ。5−8まで追い詰められた島袋・澤柳ペアであったが、ここから怒涛の5ポイント連取。大逆転でトッププロ擁する強力ペアを下し、あすの決勝へと駒を進めた。

逆転でタイブレークを制し決勝進出を決めた

 「初めてで難しいことだらけですけど、楽しいです。ここまで勝ててビックリしてます」と島袋。ペアを組む澤柳については「すごく心強いです。勝負強いですし、僕が落ちたときも引っ張ってくれますし、技術もうまくて、すごく助かっています」と語る。急造ペアながら決勝へと駒を進めた島袋・澤柳組。試合中の声掛けなどからもその雰囲気の良さが伝わってくる。「ここまできたら優勝したい」(島袋)。あす、日本一を懸けて決勝へと臨む。

(記事 林大貴、写真 松澤勇人)

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結果

混合ダブルス
準決勝
◯島袋・澤柳4-6、6-3、10-8 伊藤・小堀


コメント

――澤柳璃子選手(リンクス・エステート)とペアを組んだきっかけは

澤柳選手からいきなり連絡がありまして、それをきっかけにという感じで。(澤柳選手とは)そんなに喋ったこともなかったです。

――2試合戦ってみての感想は

すごく心強いです。勝負強いですし、僕が落ちたときも引っ張ってくれますし、技術もうまくて、すごく助かっています。

――混合ダブルスで特別に意識していることはありますか

そんなに気にせず、普段のダブルスと同じようにやろうと意識してます。相手が片方女子ですけど、特に狙うとかもしないように。

――意外にも女子は狙わないんですね

僕は・・・まあ、ちょっと、狙うときは狙ってます(笑)。女子のサービスゲームはブレークできるチャンスだと思いますし、でもそれはこっちも一緒なので、難しいですね。初めてで難しいことだらけですけど、楽しいです。ここまで勝ててビックリしてます。

――きょうの試合は雨天中断から再開後ペースをつかみましたが

雨で中断している間に作戦を立てて、それがうまくあてはまってうまくできました。恵みの雨でした、最近多いですね(笑)

――ファイナルセットは5-8から一気に逆転しましたがどんな心境でしたか

スコア負けててもそんなに気にせず、攻めるところは攻めて勝負できたかなと思います。

――全日本の舞台で決勝進出となりましたが、どんな思いですか

次勝てばタイトルですし、ここまできたら優勝したいです。

――決勝への意気込みをお願いします

明日ですけど、最後まで楽しんで、優勝狙って頑張りたいと思います。