連載最終回を飾るのは、坂井勇仁主将(スポ4=大阪・清風)と清水映里(スポ2=埼玉・山村学園)のチャンピオンズだ。昨年夏の頂点に立った二人は、初めてチャンピオンとして迎える大舞台に向け、何を思うのか。インカレを直前に控えた今の心境に迫った。
※この取材は7月29日に行われたものです。
二人の共通点は・・・
意外?な組み合わせだったが対談は盛り上がりを見せた
――まずこの組み合わせはどういう組み合わせか分かりますか
坂井 去年の優勝者ってところでしょうか。
――正解です!
坂井 普通に坂井・清水って見たら、「なんやこの組み合わせ!?」ってなるで(笑)。
清水 たしかに(笑)。
――お二人は普段から交流はありますか
清水 あります!
坂井 よくデート行きますよ(笑)。
一同 (笑)
――どこに行かれるのですか
清水 AAA(トリプルエー)が好き同士なので。
坂井 二人でカラオケ行ったりね。
清水 ハモってます(笑)。
――坂井主将が男パート、清水選手が女パート、ということでしょうか
坂井 あとふじしゅん(藤井竣介、商2=愛知・昭和)と、古賀(大貴、スポ3=大分舞鶴)とって感じで。
清水 「AAAの会」っていうグループがあって。
――誰担当などはあるのですか
坂井 まだ誰担当とかはないんですけど、みんなで(カラオケに)行くとみんなハモりたがるので、全員ハモりパート歌って違う歌みたいになってます。
一同 (笑)
――最近女性メンバーが一人脱退しましたよね
清水 そうなんですよ!よくご存じで(笑)
坂井 宇野ちゃんだけになっちゃって。
清水 LIVEバージョンとかアレンジしたりとかするので、もうグチャグチャです(笑)
――お互いの印象を語っていただけますか
坂井 映里ちゃんは・・・すごい素直な子です。どこへ行っても生きていけると思います。
清水 そんなことないですよ(笑)。坂井さんは・・・主将として、締めるところは締めて、オフはすごく楽しんでいてメリハリがしっかりしている方だなあと思っています。
坂井 ホント?
清水 はい。
坂井 やったー(棒読み)
一同 (笑)
坂井 こういうところでちゃんとお手本の答えができるんですよ、映里ちゃんは。可愛い後輩です。
――お二人は共に左利きプレーヤーですが、お互い参考にしているところなどはありますか
清水 (坂井さんは)フォアハンドのシバき具合がすごいじゃいないですか。田中(優之介、スポ2=埼玉・秀明英光)とのダブルスのときなんか特に。一直線にズバっといくフォアがすごいなあと思っています。
坂井 映里ちゃんは・・・シングルスは特になんですけど、僕見てたら(清水さんが)打つコース分かります(笑)。
清水 そうなんですか、そんなに見てるんですね(笑)。
坂井 たまにね。ふと見たとき、ああこれはエッグボール打って逆クロスだな、みたいな(笑)。
――現在庭球部にも左利きはそれほど多くないですよね
坂井 男子は名越(社1=兵庫・相生学院)が入って・・・
清水 女子も守口(蘭夢、教1=兵庫・西宮甲英)とか入りました。全部で6、7人かな?学年一人ずつはいるって感じですかね。
――左利きあるあるみたいなものはありますか
清水 あります?
坂井 サーブ練習で、トス上げるときに目の前に誰か人いたら、チッ(舌打ち)ってなる(笑)。
清水 スマッシュ練習のときに、両サイドからやるんですけど、みんな右利きなんで楽なんですよ。でも一人左利きだと私だけすごいキツいコースになるっていう(笑)。
坂井 それでもっと強くなっちゃうね。
清水 鍛えられてますね。
「(早慶戦は)正直今でも勝った気がしない」(坂井)
早慶戦の表彰式での坂井(左)
――ここからは振り返りの質問に入ります。お二人は共に全日本学生室内選手権(インカレインドア)でもタイトルを獲得しましたね
清水 インカレとは違って、追われる立場ではあったんですけど、インカレインドアって出れる人数が少なくて、トップの人たちが集まる大会だったので、そんな大学トップの方々と試合をして自分が勝てたというのはすごく自信になった大会でした。
――ダブルスでも過去最高成績だったと思います
清水 下地(社2=沖縄尚学)と組んで、初めて同期と組んだので組みやすさとかもあって、予選から組んでいくうちに徐々に二人の良さが出てきてという感じだったので、最後上さん(唯希副将、スポ4=兵庫・園田学園)と大矢さん(希女子主将、スポ4=愛知・名経大高蔵)に負けてしまったのは悔しかったんですけど、力の差を思い知らされたというか、自分たちに足りないものを学べてのでそこはよかったです。
――1年生でインカレ、インカレインドアの2冠を達成しましたが、周りからの反応はいかがでしたか
清水 あんまり変わらず接してくださってます(笑)。おめでとうとかはいっぱい言ってもらえましたし、普段から応援してもらってありがたいです。
――坂井主将はいかがですか
坂井 ダブルスは優之介と優勝は狙ってたので、狙って優勝できたというのはうれしかったですね。シングルスは忘れました(笑)。
――チームとしても男女単複4冠を達成しましたが、主将としていかがでしたか
坂井 まあでもインカレインドアは正直言って去年のおつりというか、まだ僕がやってきたチームじゃないんで、去年の小倉キャプテン(平30スポ卒=現プロ・フリー)の功績なんじゃないでしょうか。
――坂井主将はその後の香港フューチャーズでも優勝しましたが、冬の期間は好調だったのでしょうか
坂井 僕いっつも冬から春にかけてダメなんですよ。でもダブルスは結構いけて、香港とかは意外と暖かったのもあって体もよく動いて、あとはチャレンジャーの気持ちでいけたのが良かったと思います。あとは4月に愛媛フューチャーズでダブルス準優勝した時も、そんな調子は良くなかったんですけど、ペアが河野さん(平30スポ卒=現伊予銀行)だったので、お笑いダブルスで(笑)、決勝まで勝ち上がれましたね。
――清水選手も学生大会以外の大会にも出場を始めたと思いますが、ここまでの挑戦はどう振り返りますか
清水 インカレインドア終わった後に腰をケガしてしまって、2カ月くらいテニスができなかったので、本当は3月から始まる大学フューチャーズを回ってポイントを取りたかったんですけど、出だしが遅れてしまったというのは反省点ですね。でも6月に韓国に行った時は結果を残せたので(韓国フューチャーズシングルス準優勝)、そこはよかったかなと思います。
坂井 決勝惜しかったね。
清水 あ、でも2個4個(●2-6、4-6)ですよ。
坂井 あ、そんなに惜しくないね(笑)。
――清水選手はこれまで海外遠征の経験はありましたか
清水 3,4回目くらい?かな。今回は早稲田からは私一人で行って、筑波の森崎さん(可南子、4年)と行ったんですけど、コーチも4日間くらいしかいなくて自分たちでほとんどやらないといけなかったので、オフの凄い方とか一人でトレーニングをやるとか今後ツアーを回るに当たって勉強になる大会でしたね。
――遠征で楽しかったことなどは
清水 楽しかったです!
坂井 何週間行ったんやっけ?
清水 3週間行きました。私辛いの苦手なんですけど、辛くないご飯もおいしくて、焼き肉とかサムギョプサルとか食べました。あとは一緒に行った森崎さんとか他の日本人の方々が面白い方だったので、すごく楽しかったです。あ、あと、オフィシャルホテルがラブホテルだったんですよ!(笑)
坂井 オフィシャルラブホテル!?(笑)
清水 そうなんですよ、2週目は違ったんですけど。2人部屋で。
坂井 ちょっとツライな・・・
清水 ツラかったです(笑)。でも香港では普通らしいです、びっくりしました。
――では少し戻って、関東学生トーナメント(春関)を振り返っていかがですか
清水 本戦を決めるっていう最低限の目標はクリアできたんですけど、優勝したいと思っていたので。ケガから復帰してだんだん調子も上がってきた中で最後に上さんに負けてしまったのは悔しかったですね。
坂井 あんなヤツにな(笑)。
清水 そんなことないですよ!本当に粘り強くて、執念で入れてくる気持ちの強さが私にはなかったなと思いました。
坂井 練習ちゃんとやらんクセにな(笑)。
清水 そんなことないですって!全部(録音に)入っちゃうんですよ、これ(笑)。
坂井 まあ冗談です(笑)。
清水 気持ちの強さで負けてしまったと思うので、インカレでもし当たる機会があればリベンジしたいと思います。ダブルスは、二人とも勝ちたい勝ちたいと思いすぎていたせいで空回りしてしまってお互いのよさが出せなかったので、春関終わった後に2人でしっかり反省して、次どう変えないといけないか話し合いました。インカレインドアはある意味勢いで勝ち上がってしまったので、今回負けてそのままではダメなんだということが分かったのはよかったですね。
――坂井主将はいかがですか
坂井 シングルス負けたあたり(3回戦●小見山僚(法大))からちょこまかしたケガが多くて、なんとか試合やってるって感じだったんですけど、ダブルスもまた法政の小見山・楠原(悠介、3年)に負けてしまって、そこはもっと楽しんでやればよかったなと悔いがあります。インカレではもっとはっちゃけていきます。
――チーム全体として無冠に終わったということで、危機感はありましたか
坂井 そうですね、やっぱり結果が全てだとは思うので、勝たなかったのはなにか理由があるはずですし、それを変えるためにここ5月からやってきました。この3カ月の練習が正しかったかどうかはインカレの結果に出てくると思いますし、やれることはやってきたという自信があるので、自信を持ってインカレに臨みたいと思います。
――トレーニングがきつくなったと聞きましたが
坂井 早慶戦終わって、もっとやらなきゃダメだって言って。強度を上げるような取り組みはしてました。気づいてた?
清水 はい、ちょっとキツくなったなと思った時期もありました。でも私もちょっと物足りないと思っていたので、これくらいがちょうどいいなっていう感じはあります。
――春関後の早慶定期戦(早慶戦)を振り返ってください
清水 今年も単複出させていただいて、でも初めてのアウェイで、どうなるか分からなかったんですけど、初戦ダブルスで負けてしまってチームにいい流れを持っていけなかったのは反省点です。それもあってシングルスではなんとか勝ちたいと思っていて、あと今回森川菜花さん(社3=山口・野田学園)にベントコーチに入っていただいて、すごく分かりやすいアドバイスをいただいて、そのおかげで1年生の時よりは落ち着いてプレーできたと思います。
――坂井主将はいかがですか
坂井 正直今でも勝った気がしないです。あのままリーグにいったら負けると思うので、リーグではボコボコにできるように、練習していかなきゃなと思っています。
――今年の慶大の印象は
清水 1年生に強い子が3人も入って、あんまり上も抜けていないので、怖い存在ではありますね。
坂井 男子は、羽澤くん(慎治、1年)が入ったんですけど、去年までの上杉さん(江崎グリコ)が羽澤くんに代わったって感じなので、あんまり変わらないとは思います。でもダブルスの組み方とか、シングルス下位で出てくる選手は変わってくると思うので、こっちもその時ベストなメンバーで当てるという気持ちで、競争意識高めてやっていきたいと思います。
――早慶戦後、チームは現在どのように進んでいますか
坂井 男子は、団体戦で重要になるダブルス強化であったり、トレーニング、栄養面であったり、あとは練習時間を少し長くして、フィジカル面・体力勝負では絶対負けないと思ってもらいたかったので、その辺を意識した練習をしようと取り組んでいました。
清水 女子も同じような感じですね。
寝る・食べる・AAA
AAAへの熱い思いを語る清水
――ここからは少し砕けた話題に移ります。まずは今年の1年生の印象を教えてください
清水 高校生から上がって来たばかりなので、元気いっぱいな感じ。キャピキャピしている子達だなという感じです。
坂井 1年生の女子は、ガハガハしている子が多い(笑)
清水 あまり落ち着いている子がいないですよね(笑)。
坂井 気づいたら誰か腕折れているみたいな。
一同 (笑)
――オフの日はどのように過ごしていますか
清水 AAAに行けたらAAAに行くことと、寝たり〜
坂井 食べたり〜
清水 食べたり〜
坂井 寝たり〜
清水 寝たり〜
一同 (笑)
――坂井さんはどのように過ごしていますか
坂井 3年以降は比較的外で、ライブに行ったり、みんなでカラオケに行ったり、ディズニーに行ったり、しています。
――毎年インカレは岐阜で行われていますが、オススメのスポットはありますか
清水 試合に行くのであまり・・・観光はできていないかも。
坂井 そんなこと言われたら言いにくいけど(笑)。お化け屋敷行きましたよ(笑)。
一同 笑
清水 すいません。なんか私先に言ってしまって(笑)。
清水 去年ダブルス優勝しているから、行ったって言えますけど。
清水 そういう感じなんですね。
坂井 時効だよ、時効(笑)。
清水 何もしていないな。夜に同期とご飯食べるだけでも楽しいですよね。
坂井 あんなに外食するときないね。
清水 1つの楽しみでもあります。
――突然ですが、一緒に海に行きたい部員いますか
清水 同期で行きたいです。同期全員で18人いるので。でも女子だけでもいいかな(笑)。ワセダで、海合宿とかないですか?
坂井 企画してみな。インカレ全員デフォったらあかん。
清水 合宿したいですね(笑)。夏合宿。1泊2日でいいので。
坂井 いつやろう。今じゃない?やるとしたら(笑)。
清水 1週間前ですけど(笑)。
坂井 土日に。
清水 湘南は汚いので 熱海とかで。
坂井 笑
清水 熱海か伊豆とかで。
坂井 テニスコートがな〜。
清水 そうですね。
坂井 合宿ってなると多分どうせここでやる。
清水 海が足りないです。
坂井 外に水まいて入っていれば?
清水 (笑)
坂井 それでプール。
清水 悲しいな(笑)。
――坂井さんは一緒に海に行きたい部員いますか
坂井 今、由比ヶ浜にAAAのビーチハウスがあるので。
清水 え??そうなんですか。
坂井 由比ヶ浜の。そこにAAAのやつがあるのでみんなで行きたいです。
清水 行きましょう。
――ダブルスのペアのここを直して欲しいとかってありますか
一同 下地(奈緒、社2=沖縄尚学)・・・(笑)。
――下地さんは清水さんに対して、「ダブルスの時に、くっつくのは自分が悪いけれど、汗がめっちゃ付くのがちょっとヤダ」とのことです
一同 (笑)
清水 傷つきました(笑)
――「直しようがないんですけどね〜」とも言っていました
坂井 くっつく時に、タオル挟んどきな。
清水 そうですね。くっつく時に、タオル挟んで試合します。すごく、来るくせに。私も思っていたんですよ。汗くっついているなーって(笑)。
坂井 こうやって飛ばしてやりなよ。(笑)
清水 そうですね。いやーでも付くとすごい、汚い顔をするんですよ。
坂井 殴ってやればいいんだよ。
清水 確かに(笑)
――仕方ないですよね。みたいなことは言っていましたよ
清水 私は、頑張っているんですよ。下地と一緒に勝ちたいから。
坂井 ゲンコツしてやれ(笑)。
清水 デコピンしちゃいます。下地に直してもらいたいところは、じゃあ、あんまりくっつかないでほしいです(笑)。
坂井 優之介はなんか言っていましたか。
――よく言っているのは、「全部坂井さんのおかげなので」と
坂井 そういうところ直してほしい(笑)
一同 (笑)
坂井 客観的に、しっかりと分析して本当に思っていることをしっかり言ってほしいですね。
――逆にここが良いみたいな部分は?
清水 甘えん坊なのですが、なんだかんだしっかりしているので結構頼りにはなります。私よりも下地の方がダブルスを知っているのでアドバイスとかもくれるので、同期だから言いやすいのかなというのもありますけど。
坂井 好きなところですか?
清水 寮も一緒じゃないですか。
坂井 それはもう、好きじゃなかったらダブルス組んでないですよ(笑)。
清水 ヒューヒュー(笑)
「男子部全員で勝ち上がれるように」(坂井)
最後のインカレへの意気込みを語る坂井
――ではここからはインカレについての質問に戻ります。まずは昨年のインカレ(全日本学生選手権)を振り返っていかがでしょうか
清水 昨年はノーシードということもあり、プレッシャーもなく伸び伸びとプレーができたので、そういう意味では、結構チャレンジャー精神で相手に向かっていきました。今年は、去年の結果とかは、意識せずに、また新しい大会が始まったと思って、自分もチャレンジャーの気持ちでいけたらなと思います。
坂井 昨年のインカレは、シングルは途中で力尽きて、千頭(昇平、スポ2=愛知・誉)にやられてしまったのですが、ダブルスは優勝できたので、それは振り返ってみると一番去年楽しんでできていた試合かと思います。初めてのインカレ優勝、あのインカレの優勝がダブルスではこれまでで一番嬉しかったですね。フューチャーズや、インカレインドア(全日本学生室内選手権)のときよりも。決勝の舞台には立っているのですが、インカレの優勝が一番嬉しくて、帽子を地面に叩きつけて帽子壊れました(笑)。
清水 そうなんですか(笑)。
坂井 つばのところがビリって(笑)。
――今大会を臨むにあたり、昨年チャンピオンとしてのプレッシャーはありますか
清水 いや、先週あった対抗戦でも、負けているので、そういうのはあまり気にしていないですね。
坂井 僕らはもうノンプレッシャーで、よく考えてみると、失うものはないので、一戦一戦楽しみながらやって行きたいと思います。
――現在のコンディションはいかがですか
清水 悪くもなく、ずば抜けて良くもなく(笑)。いい感じで来ていると思います。
坂井 きょう対抗戦で叫びすぎて、ちょっと頭が痛いです(笑)。
清水 その今ですか(笑)。
坂井 現在(笑)。
清水 なうですね(笑)。
――岐阜ではかなりの暑さが予想されます、お二人は暑さには強いですか
清水 寒いよりは好きです。しかも岐阜のコートは、遅くて跳ねるコートなので、私は好きですね。得意なのかはわからないですけど。結構好きなコートです。
坂井 僕は、夏に生まれた人なので。
清水 そうなんですか?
坂井 そうです。つまりそういうことです(笑)
清水 (笑)
――他大で注目している選手はいますか
清水 いっぱいいる。
――この選手には負けたくないとかはありますか
坂井 清風の後輩の中大の望月くん(勇希、3年)。彼は学生大会で大して結果残していないのですが(笑)、今年は楽しみですね。頑張るのか頑張らないのかどっちなのか(笑)。
清水 (笑)
坂井 もし当たったら、僕がしっかりと摘み取ってあげようかなと。
清水 一部校のトップの選手はもちろんなのですが、亜大の松田美咲ちゃん(2年)が復帰して、結構調子も上げて来ているので、もし当たることがあったら、当たることもすごい楽しみにしているのですが、勝ちたいです。
――ワセダで注目の選手はいますか
坂井 (清水の方を向いて)私ですって(笑)。
清水 いやいや、春関(関東学生トーナメント)で負けているので上さんで。あと、1年の田中(李佳、スポ1=兵庫・相生学院)。どこに打ってくるのかが分からないんですよ。
坂井 どこも狙っていないんだよ(笑)
清水 狙っていないんですかね。身長も高くて、色々何でもできて、みたいな感じで。
坂井 山の民(キングダムに登場するキャラクター)みたいな。
清水 何ですかそれ(笑)。わからないです。(田中李選手は、)注目というか、怖い選手ではあります。
坂井 ワセダの注目の選手ですよね。僕をはじめとして・・・木元くん(風哉、社2=埼玉・早大本庄)が楽しみな選手ですね。
――坂井さんは最後のインカレとなりますが、どのような大会にしたいですか。
坂井 最後なのですが、一応チームとしてやって来たので、同士打ちになったら、勝ちに行きます。けれど、チームでより一つでも多く勝ち上がれるように、みんなを引っ張っていけるようにして行きたいと思います。
――男子部全体としての目標はありますか
坂井 ベスト8独占。
清水 すごい。
――インカレで、俺・私のここに注目はありますか
清水 私、拳が顔に近いって言われるんですよ(ガッツポーズの時の仕草)。そこですね。
坂井 つけちゃえよ(笑)
清水 つけてしまいますか(笑)
坂井 おもしろーい。
清水 すごく棒でしたよ。今の(笑)。
坂井 僕の注目ですか?
――去年、河野さん(優平、平成30スポ卒=福岡・柳川)がタオルと答えていた質問です
清水 じゃあ、帽子って書きますか。
坂井 でも、やはり、注目はタオルですね(笑)
清水 (笑)
坂井 でもタオルってやはり大事なんですよね。時間を取ったり、汗を拭いたり。鼻血が出たらタオルで止血ができますし。
清水 (笑)
坂井 日陰にもなります。汗をかいた後に、地面に置きすぎると、温くなってちょっと気持ち悪いんですけど。
清水 (笑)
坂井 新しいのに取り替えれば問題ないので。
清水 大丈夫ですか、これ(笑)。
――坂井さんが大丈夫なら、大丈夫です
坂井 そうですね。タオルで(笑)。
――お気に入りのタオルはありますか
坂井 勇仁って名前が書いてある青いタオル使っています。
清水 勝負タオルですか。
坂井 別にそういうわけでは。青いタオルか、プリンスの大きいタオルか、愛媛フューチャーズでもらった素晴らしい大きなタオルを使います。それかホテルの白いバスタオル使っています。
清水 タオル可愛いとテンション上がりません!?
坂井 いや、わからない(笑)。
清水 私、去年大きいバスタオルをお母さんに買ってもらったのですが、可愛くてテンション上がりました!
――最後に、インカレへの意気込みをお願いします
清水 優勝したいです。けれど、あまり頭に入れずに、1つ1つ。去年も1回戦から危なかったので、地道に1つ1つやって行きたいなと思います。
坂井 優勝はもちろんですが、男子部全員で勝ち上がれるようにすることと、僕がその中に入ることです。
――ありがとうございました!
お茶目なチャンピオンズ!
◆坂井勇仁(さかい・ゆうと)(※写真下)
1996(平8)年8月12日生まれ。身長177センチ、体重64キロ。大阪・清風高出身。スポーツ科学部4年。昨季の主な戦績は、全日本学生選手権男子ダブルス優勝、関東学生選手権男子ダブルス準優勝、全日本学生室内選手権男子ダブルス優勝。今季の主な戦績は、関東学生トーナメント男子シングルスベスト32、男子ダブルス準優勝。全日本学生ランキング男子シングルス9位、男子ダブルス1位(2018年6月付)。ダブルスのペアである田中選手について、好きじゃなかったらダブルスを組んでいないと語った坂井選手。とてもユーモアがあり、優しい人柄が伺えました。
◆清水映里(しみず・えり)(※写真上)
1998年(平10)5月28日生まれ。身長160センチのB型。埼玉・山村学園高出身。スポーツ科学部2年。昨季の主な戦績は、関東学生トーナメント女子ダブルス優勝、全日本学生選手権女子シングルス優勝、全日本学生室内選手権女子シングルス優勝。今季の主な戦績は、関東学生トーナメント女子シングルスベスト4、女子ダブルスベスト16。全日本学生ランキング女子シングルス1位、女子ダブルス11位(2018年6月付)。一緒に海に行きたい人は誰かという質問に、同期全員と答えた清水選手。同期の仲の良さが垣間見えました。