【特集】『早稲田フューチャーズって、なに?』第4回 ブログ・ホームページ/下地奈緒×パンフレット/山田奈津子×ケータリング/藤原早気

庭球男子

 学生が中心となって運営している三菱電機・早稲田大学フューチャーズ国際トーナメント(早稲田フューチャーズ)。部員の中には1年生から役職に就き、中心で運営に関わっている者もいる。今回は、下地奈緒(社1=沖縄尚学)、山田菜津子(文構1=石川・大聖寺)、藤原早気(社1=大阪・城南学園)の1年生トリオを迎え、運営の裏側をお聞きした。

※この取材は2月28日に行われたものです。

「いろんな仕事ができて勉強になりました」(山田)

パンフレットを担当した山田

――まずは皆さんの役職はどんなお仕事なのか教えてください

下地 私はブログ・ホームページの担当なのですが、仕事としては、SNSとかホームページとかブログとかでフューチャーズのことを伝えて、広めて、集客などに貢献するお仕事かなと思います。

山田 私は、ポスターやパンフレットを作らせていただいて、パンフレットには協賛企業である三菱電機さま所属の選手紹介だったり、早大の選手紹介だったり、もちろん大会案内も載っていますし、昨年度に引き続いて早大庭球部がどんな部活かというのも紹介させていただいています。

藤原 私はケータリングを担当させていただいていて、主に大会期間中のお弁当やお菓子を、毎年お世話になっている店舗を訪問してお願いして、調達、提供します。

――ことしはウェルカムパーティーに変化があると聞いたのですが

藤原 そうなんです。ことしはウェルカムパーティーというかたちではなくて、少しでもコスト削減という方向性を重視して、軽食というかたちにしようかなと考えています。ウェルカムパーティーはなくなってしまったんですけど、選手の皆さまにバランスの良いものを食べてもらえるように、今頑張っています!

――それぞれ準備はいつ頃から始めたのですか

藤原 本当は早めに取り組まなきゃいけなかったのですが、ちょっとテニスを頑張りすぎちゃって(笑)、遅くなってしまったかなと思います。11月中旬くらいからちょこちょこはやっていたんですけど、本格的にやり始めたのは1月の頭くらいからでしたね。

――具体的にどのような準備をしていたのですか

山田 一つは、三菱電機さまに選手紹介のための掲載許可を取ったり、早スポさんに写真や記事をいただいたり、横山さんに写真をいただいたり、といった提供のお願いですね。あとは庭球部の紹介ページはレイアウトや構成を考えました。企業との連絡と自分でページをつくるっていうのと二つあったので、大変でしたね。でもいろんな仕事ができて勉強になりました。

下地 私の場合は、昨年までホームページを管理してくださった方がことしはできなくなってしまったので、代わりの方を探しつつ、同時進行で自分たちでもできないかという試みをしていました。でもちょっと専門知識が足りなすぎて私たちでは厳しかったので、嶋崎さん(徹夫監督代行、平元商卒=神奈川・桐蔭学園)の協力の下、ホームページの編集の元みたいなものを作成していただいて、という感じでした。代わりの方を探し始めたのが12月ごろでしたかね。昨年よりスタート地点が違くて、遅れがちになってしまったかなと思います。

藤原 私は11月ごろに昨年ケータリング担当だった剱持さん(梓、社2=東京・早実)から引継ぎのお話をいただいて、そこからまずお弁当を提供していただく店舗決めと、メニュー決めから始めました。あとは毎日飲むお茶の注文もして、今は本番に向けての準備という感じなのですが、本番はまた大変になるのかなと思います。

「楽しくできてます!」(藤原)

互いに労い合った1年生女子トリオ

――ここからは『大変だったことトーク』と題しまして、それぞれみなさんの苦労話をお聞かせください

藤原 山田は深く語れるんじゃない?(笑)

山田 え、いやあ、なにが大変だったかなあ?(笑)

――統括の佐藤祥次さん(スポ2=大分舞鶴)も、「パンフレット担当の山田は大変そうだった」と言っていましたが

山田 いやー、ご迷惑をおかけしましたね(笑)。ページを私が作って、パンフレット会社に送ると私のイメージに沿って作ってくれるんですけど、それが間違っていたりすると訂正しないといけないのですが、メールで文章にして、印刷して、赤で直して、セブンで送って、みたいな。

藤原 あー、やってたね、大変そうだったわ。

下地 あー、あれか、何やってんだコイツって思ってた(笑)。

山田 去年までは写真撮ってメールに添付するだけだったんですけど、PDFの方が鮮明でいいということで、それが大変でした。

――納得のいくものは出来上がりましたか

山田 そうですね。パンフレット会社の方がすごく頑張ってくださって。

藤原 めっちゃ持ち上げてるじゃん(笑)

山田 いや、持ち上げてるわけじゃなくて、ほんとなのよ。私のイメージと全く一緒!というか、むしろそれ以上!みたいな感じで。インスタ風のページをつくったんですけど、担当の方がインスタとか全然知らない方で、なのにこのためにわざわざ沢山調べてくれたみたいで、感動しました。ぜひもらってください!

藤原 注目で~す!

――下地さんはいかがですか

下地 手探りの状態から始まって、ググってみても単語から分からんから、もう意味分からんわけさ。『サーバー』って言葉の意味から分からなかったので。今でもちゃんと分かってるかって言われると怪しいんですけど、なんとなくは分かるようになりましたね。でも最初はチームで話し合って、「これはムリだ」となって。それで嶋崎さんと相談して、お手伝いしてくれる方を嶋崎さんが探してくださって。それで、その方に私たちがやりたいことを伝えて、やり方を教えていただいて、それを私が作業して、それで分からないことが出てきたらまた相談して、また教えてもらって・・・って。

山田 うん、大変だったんだね、うん(笑)

下地 言われたことがちゃんとできているのかもわからなくて(笑)。写真撮ってメールで送りまくって・・・迷惑おかけしました。最近やっと自分たちで編集できるようになって、時間かかったんですけど、丁寧に優しく教えていただいたおかげでできるようになったので、本当に感謝です。パソコンってすごいなあって思いました。

――藤原さんはいかがでしょうか

藤原 皆さんはただお弁当を頼むだけって思ってると思うんですけど、そんな甘いもんじゃあないんですよ、実は。部員はもちろん、OB・OGの方々、監督・コーチ陣、手伝いに来てくれるボーラーの中高生も合わせて何人いるか計算して何個頼むかを決めて、それから早稲田は管理栄養士さんがついた栄養サポートっていうのをやっているので、お弁当を頼むにあたってもバランスよく、栄養を考えなきゃなと思って、毎日のメニューをしっかり考えました。あとお菓子は、各会社の方からたくさんいただいていて、そのやり取りや挨拶は大変でしたね。緊張しました。今回は軽食というかたちで12日に提供する予定で、他にもアメリカンっぽくコストコで買い出ししようかな、と思ってます。みんなでいろいろ案を出し合って、という感じです。楽しくできてます!

――入学前に参加した昨年と比べて、ことしは大会の見え方は変わりましたか

山田 全然違うね。

下地 うん。

山田 こんなに学生主体だとは思ってなかった。

下地 本当に何から何まで学生でやってるんだな、と。去年は3月に初めて来てお手伝いして、という感じでよくわからなかったので。

藤原 言われたことをやるだけって感じだったんですけど、今回は一緒に協力して大会を作っていく側だったので、各役職の責任感とかすごく大変なんだなと感じましたね。一つでも欠けてたら成り立たないんだなということを学びました。

――他大でもフューチャーズを開催していますが、早稲田フューチャーズならではの魅力があれば教えてください

藤原 アピールやで。

下地 大事大事。

山田 あたたかさ!

下地 そんなにお金はかけられないけど、いいものは作れてるんじゃない?

山田 学生だけで頑張ってる感、作り上げてる感もあると思います!

下地 早稲田はプロの方も多く輩出してますし、OB選手がたくさん出ているので、そこでの交流も大きいかなと思います。

藤原 プレーヤーズラウンジが室内っていうのはすごく選手にとっていいことだと思います!まだまだ寒い時期ですし。

山田 めっちゃアピールできたね。

――本番まであと2週間ほどですが、それぞれの進行状況はいかがですか

山田 パンフレットは2日後に出来上がって、それを協賛企業の方がたに発送して、終わりです!大会期間は審判してます!

下地 私は始まってからのほうが大変かな・・・毎試合で動画撮ったり、選手の写真撮ったり、ことしはインスタグラムも始めたので、そこでストーリーとかを使ってインタビューとかもしていこうかなと考えているので。とりあえずこれまでの仕事は例年通りのペースに戻せたと思うので、またこれから準備していかなきゃなと思います。

藤原 準備はきょう、全て終わりました!

下地 コストコは?

藤原 あ、コストコの買い出し以外、全て終わりました!(笑)

「早稲田の学生にも来てほしい」(下地)

下地を中心に、大会期間中は積極的にSNSで情報を発信するそう

――今大会の見どころを教えてください

山田 パンフレットをぜひ!

藤原 お弁当もね!

下地 ホームページ、ツイッター、Facebook、インスタグラム、あ、ブログもあります!たくさん拡散して、興味が増える方が増えればな、と!

――早大勢で注目選手はいますか

山田 優之介(田中、スポ1=埼玉・秀明英光)かな。

下地 島袋さん(将、スポ2=三重・四日市工)だったり、田中と坂井さん(勇仁主将、スポ3=大阪・清風)のダブルスであったり、早稲田のトップはフューチャーズでも戦っていけると思うので、上位進出できるかが楽しみです。

――早稲田フューチャーズにはどんな人に見に来てもらいたいですか

藤原 老若男女!

山田 小さい子に来てほしいです!ワセクラの子も来てほしいなあ。

下地 早稲田の学生にも来てほしいですね。インスタグラムを始めたのが、学生がターゲットという意味合いもあるので、テニスに興味のある方でもない方でも、気軽に来てほしいです!

藤原 協賛していただいたお店の方々とかにも来てほしいです。ことしはたくさんのお店の方に広告を出していただいたので、実際に来て、「あ、これに携わってるんだな」って感じていただきたいです!

――最後に、この記事を読んでいる方々へメッセージをお願いします

下地 たくさん宣伝とかしていきたいと思うので、もちろん来ていただくだけでも全然うれしいのですが、イベントとかグッズとか、いろんなものにも興味を持っていただけたらと思います!

山田 来ていただくだけでもうれしいんですけど、一つ一つの小さい作業も学生が担当しているので、そういった細かいところにも目を向けていただけたらなと思います!試合も学生が頑張っているので応援してほしいです!そちらもお願いします・・・来てください・・・

藤原 試合ももちろんなんですけど、部員みんなが頑張っているのを見てきたので・・・

下地 誰やねん!統括か?

藤原 違う違う(笑)。一緒に頑張ってきたので、それも見てほしいです!あと、グッズなんですけど、パーカーのデザインに携わらせていただいたので、ぜひ手に取って、買っていただければなと思います!私服でも着れると思うので、もちろんタオルとか他のグッズも!よろしくお願いします!

――ありがとうございました!

(取材・編集 松澤勇人)

仲の良さがあふれ出た1年生女子対談でした!

◆下地奈緒(しもぢ・なお)(※写真左)

1999(平11)年3月2日生まれ。沖縄尚学高出身。社会科学部1年。

◆山田菜津子(やまだ・なつこ)(※写真中央)

1998(平10)年8月10日生まれ。石川・大聖寺高出身。文化構想学部1年。

◆藤原早気(ふじわら・さき)(※写真右)

1998(平10)年9月13日生まれ。大阪・城南学園高出身。社会科学部1年。