好ゲーム続きの予選が終了、安上が本戦へ

庭球男子

 三菱電機・早稲田大学フューチャーズ国際トーナメントの予選が終了した。予選決勝には早大から3名が出場。前日に激闘を見せた安上昂志(スポ1=福岡・柳川)が白藤成(日本)を破って本戦への切符を手にした。

 安上と白藤の試合は、ファーストセット序盤から一進一退のシーソーゲームが続いた。エースを決められる場面も多かったが、食らい付いて簡単にポイントを終わらせない。タイブレークでは相手のミスを誘い流れを完全につかんで7-2で制すと、セカンドセットでもガッツあるプレーを見せる。「調子が良くない中で、相手に(プレーを先に)やらせて嫌な雰囲気を作るというプレーができた」(安上)。ストレート勝利を収め、見事本戦進出を決めた。三好健太(スポ3=埼玉・秀明英光)の試合はフルセットまでもつれこんだ。スピード感ある攻撃でファーストセットをものにするも、セカンドセットでは「自分のサービスゲームをキープできず、流れが相手にいった」と形勢逆転。ファイナルでは自身のミスも目立ち、本戦進出はならなかった。坂井勇仁(スポ2=大阪・清風)や松崎勇太郎(スポ4=神奈川・湘南工大付)といった同校の強敵を倒し勝ち上がってきた河野優平(スポ3=福岡・柳川)。中国人選手との対決に挑んだが、「サーブの調子が良くなってきているが、相手のリターンが良く通用しなかった」とポイントを重ねることはできず。同士打ちを制した勢いそのままに本戦へと駆け上がりたいところであったが、ストレート負けを喫して予選決勝で姿を消した。

勝利を決めた瞬間の安上

 いよいよ始まる本戦では、よりハイレベルな試合が見られることだろう。ワイルドカードで出場する早大勢も多い。学生が有利とも言えるダブルスでは上位進出を期待すると共に、シングルスでのポイント獲得も狙いたい。

(記事、写真 熊木玲佳)

結果

▽予選決勝

●河野2-、2-6Zhaoyi CAO(中国)

●三好6-1、0-6、2-6笹井正樹(日本)

○安上7-6(2)、6-4白藤(日本)

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コメント

河野優平(スポ3=福岡・柳川)

――今大会を迎えるにあたり調子はいかがでしたか

調子はそこまで良くなかったのですが、サービスが最近少し良くなってきた実感はあって、1、2回戦はそれがすごく出て。きょうに関してはリターンがすごくうまい選手で、1、2回戦とは違って通用しなかった部分があったなと思います。

――予選にはどのような意気込みで臨みましたか

いや、もう本当にここまでくることは目指してなくて。最初坂井(勇仁、スポ2=大阪・清風)との1回戦に勝ったら次に誰と当たるかということも見ていなくて、という感じでした。上がれるかも、と意識した時に自分のプレーができたのかなと思います。

――その坂井選手との試合を振り返って

相手の調子も悪かったですし、普段から練習していて弱点も分かっていたので、やることはすごく明確でした。ただそれをひたすらやったという中でも、欲しいところのサービスポイントが取れたのが良かったです。

――次は松崎勇太郎選手(スポ4=神奈川・湘南工大付)との試合でしたが

松崎さんも同様に調子が良くなかったので、やることをしっかりやってサービスポイントをしっかり取れば、というのはありました。2試合ともすごく集中してできていたかなと。

――きょうの試合を振り返っていかがですか

チャンスはあったのですが、相手のストロークがいいのと、一番嫌だったのはリターンが良かったのと。常に冷静な状態だったので、どこかで攻撃しなくてはと考えながらも結局できずに終わって、すごく悔やまれるゲームです。

――ダブルスに向けて意気込みをお聞かせください

2年生の時は準優勝で去年ベスト4ということで、もうあとは優勝しかないかなと。プロの中でも、シングルスで通用しなかった部分があったとしてもダブルスなら学生の方が練習していますし、坂井とも久しぶりに組むことになるのですが、会場の雰囲気を僕らでつくっていけるようなダブルスにしていきたいなと思います。

三好健太(スポ3=埼玉・秀明英光)

――今大会を迎えるにあたり、調子はいかがでしたか

前の週にJOPの大会で優勝していて、この大会でどれだけできるか楽しみにしていたのですが、予選で負けてしまったので・・・。調子はそんなに悪くはなかったです。

――どのような意気込みで予選に臨んでいましたか

ワセダでこうやってみんながサポートしてくれている大会だったので、本戦に上がってみんなにいい試合を見せるのが目標だったのですが・・・。予選で負けてしまって残念です。

――きのうの長尾克己選手(日本)との試合を振り返って

去年この大会で負けていたので、今回はリベンジするという気持ちで。すごくいいストロークを持っていていいボールを持っていたので、それに負けないように打ち返そうという気持ちは持っていました。

――きょうの試合についてお聞きします。ファーストセットはいいかたちでポイントが取れていましたね

笹井さん(正樹、日本)も何度か試合したことがあって、カウンターなどタイミングが速い選手で。ファーストセットは自分から展開していいリズムになっていたと思うのですが、セカンドから相手もリズムを変えてくるなと分かっていて。1ゲーム目でしっかりキープされて、自分のサービスゲームをキープできなかったので流れが相手にいったかなと思って。ファイナルは切り替えていこうと思ったのですが、なかなか相手もいいプレーをしてきて自分のプレーをさせてくれなくて、流れをつかめなかったです。

――全日本学生室内選手権(インカレインドア)からここまでで収穫や課題は見つかりましたか

課題に関しては、メンタル面やディフェンスのボールに対して打ち返す、前に入って打つなど、いろいろあります。インカレインドアで自分の中でもっと頑張らなくては全国のトップ選手には勝てないなと思って、もう少し攻める姿勢をどんどん見せていこうと心掛けてこの大会に臨みました。最終的にディフェンス気味になってしまったのが課題の一つです。

――学生大会としては関東学生トーナメントが待っています

ラストの年なので、悔いが残らないように自分のテニスをして結果を残せたらいいなと思います。

安上昂志(スポ1=福岡・柳川)

――きょうの試合を振り返って

きょうは相手がすごく球が速くてエース級の球をばんばん打ってくる選手だというのは頭に入れてやっていました。決められても気にせずに、決められた分ミスさせればいいかなという気持ちでプレーしていたので、エースはめちゃめちゃ取られていたと思うのですが、相手のミスもすごく多くあったと思います。調子が良くない中で、相手にやらせて嫌な雰囲気を作るというプレーができたので良かったです。

――3日間かなり走り回っていたと思いますが、疲れはたまっていませんか

そうですね、きのうの試合でつっちゃっていてきょうも朝起きた時にきついなと思っていたのですが、本戦まであと1つだったので気持ちで乗り切りました。

――あすの本戦に向けて意気込みをお聞かせください

まだ対戦相手が決まっていないのですが、どこに入っても強い選手と試合できるので、チャレンジャー精神を持って試合を楽しみたいと思います。