さまざまな準備を経ていよいよ迎える大会期間。円滑な運営には、試合進行を管理すること、出場選手に適切なサポートをすることが不可欠だ。運営陣のラストを飾るのは、トーナメントデスク担当の増田啓孝(政経3=チリ・Nido de Aguilas International School))、ボーラー担当の今村南(社1=大阪・城南学園)、ケータリング担当の剱持梓(社1=東京・早実)。それぞれの仕事内容について語ってもらった。
※この取材は2月18日に行われたものです。
「臨機応変に対応することが大事」
昨年の大会を振り返る増田
――お仕事内容を教えてください
インドアコートに選手ラウンジが設置されていて、選手がくつろげるスペースを設けているのですが、選手用の受付というかたちでスタンバイしています。主にボールの貸し出しであったり、コートの管理であったり、その他問題点があればという感じです。例えば外国人選手に来週の会場にどう行けばいいですか、と聞かれた時にお手伝いするだとか。お客様センターのような感じですね。
――本戦前には何か活動しますか
ワイルドカード予選の受付もやります。ワイルドカード予選に出るメンバーを決めるのと、いつもやっているのは一部校から2人ずつ、二部校から1人ずつ、プラス早大の学生からやっているので、早大の学生を決める作業も、新1年生を考慮しなければならないので、それをうまくヘッドコーチの順さんとコミュニケーションを取ってやっていきます。早大の学生で誰が出るのか決めるのと、他大の学生で誰が出てくださるのかを管理する。ドローをつくってうまくコート割、時間割をつくって試合進行をしていく。
――動き始めるのは
選手がいたら僕たちもいなくてはいけないので、練習が開始される木曜か金曜くらいからスタンバイしています。
――大変なことはありますか
大変というよりも面白いリクエストとしては、韓国人の選手で、若手であまり英語もできない選手が話しかけてきたのですが、靴が買いたいと。クレーコート用のシューズが買いたいということで、どこの店に行けば買えるか聞かれたことがあって。日本はクレーコート専用のシューズがあまり置いていないので、オムニコートとかと混ざっているシューズでは嫌だと。僕は5、6店に電話をかけて、結局なくて「ごめんなさい」という結果になったのですが、こういう対応をするのも仕事なのだなと。僕は一応英語ができるので、そういった(言語)面で難しいことはないかなとは思うのですが、こういう面白いリクエストは何度か経験していますね。臨機応変に対応することが大事かなと思います。
――トーナメントデスクという観点から、早稲田フューチャーズのアピールポイントは
一言で言うと僕ですかね。やっぱり対応能力が優れています。それが一番の差ですね。選手に心地いい環境をつくるのが僕の仕事なので。
――僕に注目、ということで
(笑)
――トーナメントデスクのお仕事をするにあたり、個人的な抱負を聞かせてください
自分勝手かもしれませんが、トーナメントデスクをやっていていろいろな経験をさせていただいています。テニス選手と仲良くなるチャンスだと思っていて、この大会を経てネットワークができてきたので、毎年新しい選手が来るのでさらにいろいろな関係を築き上げていきたいなと。自分だけのことを考えた抱負ですが・・・。あとは、デスクはデスクですがホテル対応の手伝いもしたりしているので、デスク代表としていろいろな面で助けることができたらいいなと思います。
――どんな人に大会にきてほしいですか
やっぱりテニスが好きで、テニスを見るのが楽しみで来てくれるお客さんが多いと思うのですが、それ以外にもテニスをあまり見てない人、テレビでフェデラーとかナダル、錦織を見るくらいの人に、少し面倒かもしれませんが足を運んでいただいて、可能性を秘めている選手がいっぱいいるというのを見にきてほしいですね。やっぱり錦織もナダルもフェデラーもみんなフューチャーズから始まっているので。一昨年の出場選手がいたのですがことしは全豪の予選に出ていたり、それこそ僕がさっき話した韓国人の選手もこの大会に出た後は100位台に伸びあがっているので、そういうおもしろみのある若手の選手が来る大会なので、トップのスターだけではないということをテニスファンに知ってほしいです。
――記事を見ている人に向けてメッセージを
近くで見られるので。錦織を楽天オープンで見に行くとどうしてもスタンドの上の方から、お金を出して近くに、ということになってしまいますが、フューチャーズなので。規模が小さくて選手との距離も近いので、迫力が伝わってくることもそうですし、試合が終わった選手もそこらへんにいるので声掛けることもできないわけではないので。選手との距離感が近いということはテニスファンとしてはいい経験になると思うので、ぜひ来ていただきたいと思います。
「いろいろな持ち場でしっかり成功させることで大会全体を成功に導ける」
ボーラーの意義について語る今村
――ボーラー担当のお仕事を教えてください
ボーラーは主に高校生と中学生にお願いしているのですが、選手が心地よく、かつ試合がスムーズに進められるようにその子たちに来てもらっています。今の段階ではボーラーの流れの把握をしてもらって、初めてやる子がすごく多くて、頭を結構使わなくてはいけなくて大変なのですが、しっかり頭に入れてもらえるように教えているところです。
――学校に出向いて教えるのでしょうか
そうですね。この後も行ってきます(笑)。
――早大の付属校、系列校だけでなくいろいろな学校に協力してもらっているのですか
そうですね。付属や系列ですと早実や早大本庄、早大学院で、他でしたら今回は浦和学院と日大三高にお願いしています。
――大会期間中は何をしますか
まず今回教えにいったことを当日しっかりおさらいをして、本番に向けて準備ができるように整えていきます。やはりボーラーはどちらかというと裏方になるのですが、いろいろな持ち場でしっかり成功させることで大会全体を成功に導けると考えているので、そういうところもしっかり生徒さんたちに伝えるようにしています。
――ボーラーの立場から、他の大学シリーズと比べて早稲田フューチャーズならではの特徴はありますか
他の大学シリーズではボーラーはほとんどつかないので、付属、系列校から来ていただくというところも早大のアピールにもなると思いますし、早大の誇りでもあると思います。早大という名前を前面に、裏方からも出していけるのが早稲田フューチャーズのいいところだと思います。
――大会に向けて抱負をお聞かせください
私自身も1年生の時はずっとボーラーをしていて、以前からボーラーは選手に勇気や感動を与えられると思ってしっかり臨んできたので、今回そういう自分が誇りを持ってやってきたことを担当させていただいて。一番はボーラーをしてもらう子たちに、自分たちが頑張ることで早稲田フューチャーズがとてもいい大会になることをしっかり伝えてられたらいいなと思っています。後はやはり、ボーラーは近くで選手の試合を見られるので、そういったところからも技術を学んでほしいなと思っています。
――この記事を見ている人に向けてメッセージをお願いします
早稲田フューチャーズというのは、早大の学生だけではなくてOB、OGの方やボーラーの高校生、いろいろな人から力をいただいて運営をしていますので、選手だけでなく裏方も見ていただけたらいいなと思います。ぜひお越しください(笑)。
「選手にとって心地良い空間にするために」
一番に選手のことを気遣う剱持
――ケータリング担当の仕事内容について教えてください
主に選手のお食事やお弁当などを準備して、部員のサポートもあるのでそういう方にお菓子を配ります。あとはOBやOGの方も来てくださるので、しっかり配るようにしています。
――大会前にはどんなことをしますか
大体仕事が始まったのは11月ごろです。やはり(対象は)選手がメインなので、選手がこういうご飯がいいとか、試合前に食べるものなので油っこいものをやめるとか、メニュー決めはアンケートも取りながら準備していきました。部員の希望もあるので、部員は部員で食べたいものを聞いて、できる限り希望に沿うように年末までにメニューを決めました。フューチャーズに出られる選手のウェルカムパーティーがあるのですが、盛大に行うのでそのメニューやお店を1月、2月で決めています。
――大会期間は何をしますか
ケータリングなので飲み物を準備するのと、選手ラウンジを選手の方がリラックスできるような場所にしたいのでお菓子を置いておくのと。当日は100人ぐらいいるので、一日に2種類あるお弁当を選んでいただいて1人ずつ配る仕事をします。
昨年の様子①
――活動する上で大変なことは
ケータリング担当が2人だけなのですが、特にパーティーの時は選手に食べたいものを食べていただきたいのでその配分であったり、外国の方も出られるのでそういう方にもしっかり料理の説明をするためのコミュニケーションであったり・・・。
――去年から変えたことは何かありますか
大体は変わらないのですが、提供してくださるお店が少し変わっているので、新しいメニューもあります。そういった面では変わっています。
――ケータリングの面で早稲田フューチャーズの特徴は
東伏見の駅の周辺のお店だとかいつもお世話になっているおいしいご飯屋さんに注文して作っていただいているので、結構このあたりでは人気のお弁当屋さんにお願いしています。そういった面では地元の方々と一緒につくり上げる大会なので、そこが他とは違うのではないかなと思います。
昨年の様子②
――大会に向けた抱負を聞かせてください
1年前、大学生になる前に参加させていただいたのですが、その時には自分から積極的に話しかけられなかったので、この部で1年しっかり経験したということもあるので、自分から積極的にということを意識したいです。メインは選手なので、選手にとって心地良い空間にするために声をかけることを忘れないで・・・。ご飯は結構大事だと思うのでそこは気を使って、ここが好きとか好きじゃないとかそれぞれあると思うのですが、希望を取って臨機応変に対応できるといいなと思います。
――この特集記事を見ている人に向けてメッセージをお願いします
早大の庭球部はレベルのすごく高い部活なので、それぞれ目標にしていることはあると思うのですが、このフューチャーズはみんなで一つになってつくる年に一度の大会です。選手だけじゃなくて部員でつくっているんだよということを見ていただければ早大の庭球部の良さが感じていただけると思います。お時間があれば、少しでも興味があればお越しください。
――ありがとうございました!
(取材・編集 熊木玲佳)