この特集では、5回に分けて三菱電機・早稲田大学フューチャーズ国際トーナメント(早稲田フューチャーズ)を運営する学生の声をお届けする。まず登場してもらうのは、運営をまとめる立場にある統括担当だ。廣川真由(社2=埼玉・浦和学院)が、フューチャーズ運営の全貌を語る。
※この取材は2月18日に行われたものです。
「こういう大会を早大で開いているんだということを知ってもらいたい」
仕事内容について語る統括担当の廣川
――統括担当とのことですが、まず仕事内容について教えてください
統括はまず他の各役職をまとめたり、日本テニス協会などにことしもフューチャーズが行えるように大会申請をしたりだとか、各スポンサーにあいさつにいって協賛金をいただけるようお願いしたりします。
――早稲田フューチャーズ自体は3月に行われる大会ですが、統括はいつ頃から動き始めるのですか
9月とか10月くらいからです。そのあたりに統括が決まるので、そこからトレーナーを申請したり、東京都テニス協会、関東テニス協会、日本テニス協会に大会を申請したり。あとは各役職のチーフを誰にするかを決めますね。一番ふさわしい人をチーフにあてます。3月には新1年生も入ってきて一緒に運営するので、その新1年生もどこにあてるかを考えます。
――他にもフューチャーズを運営している大学はありますが、早稲田フューチャーズならではのアピールポイントは
今回で10回目の開催になりますが、早大が一番初めにフューチャーズ大会を学生で運営し始めました。学生が大会運営の全てを担当するというのは他の大学では経験できないようなことだと思います。あとはボーラ―は他の大学では行っていないので、そこは早大の特徴かなと。三菱電機さんは特別協賛していただいているのですが、その他多くのスポンサーに協力していただいていますし、運営できているのはOBの方々のおかげもあると思います。
――早大庭球部にとって早稲田フューチャーズはどのような大会になりますか
やはり年に1回学生が大会運営して自分たちがサポートする側に回ること、みんなはいつも(大会に)出る側でいつもサポートしてもらっているので、運営する人たちの気持ちとか大変さ、朝早く来て雨が降っていたらコートを乾かして・・・といったところもわかるようになります。また庭球部にとっては、フューチャーズを開催することで部のトップの選手たちも出ることができてポイントを獲得できるので、世界の選手とも戦えるいい機会だと思います。
――運営することで庭球部にはどのようにプラスになりますか
国際交流という点で、外国人選手とかも結構来てくださるので、日本語だけではなくて英語や中国語で少し会話をしてみるだとか、そういうところも普通の大学生活を送っている中では経験できないことだと思います。あとは運営することで企業の方々にあいさつにいくだとかも、普通の大学生活を送っている中ではできないので、いい社会経験ができているかなと思います。
――庭球部がフューチャーズを開催することについて、大学側が国際交流としての位置づけで認めているとのことですが、それで国際交流を重視しているのもあるのでしょうか
そうですね。
――運営するに当たって個人的な抱負を聞かせてください
昨年よりも良い大会にするということと、各役職の人たちが積極的に動いてみんながプラスになるような大会にして、フューチャーズが終わった時に何か一つでも得られればいいかなと思います。
――昨年よりもグレードアップしたいところは具体的にどこですか
去年から国際交流をしていくという目標を大きく掲げていたのですが、やはりまだ話せない人もいたので、ことしはもっと積極的に外国の方とみんなが会話して交流できればいいかなと思います。
――ことしの早稲田フューチャーズはどういう大会になりそうですか
プロの人たちのレベルが高い試合が見られるのは毎年同じなのですが、早大の学生でも小林(雅哉、スポ1=千葉・東京学館浦安)、島袋(将、スポ1=三重・四日市工)とかも今は海外に行って試合しているので、また成長した姿で去年よりももっといい結果を残してくれるのではないかなと思います。あとはアシックスの方と協力してアシックスのグッズを売ったりだとか、イベントも弥起さん(石井コーチ)のイベントを行ったりするので、そういった部分にも注目してもらいたいなと思います。
――どんな人に来てもらいたいですか
テニスを知っている人はフューチャーズがあるのは分かると思うのですが、テニスを知らない一般の人にもこういう大会を早大で開いているんだということを知ってもらいたいですし、庭球部ではない早大生、他の部活生でもサークル生でも、そういった人たちに来てもらって盛り上げていけたらいいかなと思います。
――この記事を見ている人にメッセージをお願いします
早稲田フューチャーズは今回10回目の開催で、学生で運営しているということで、いろいろ大変なこともあるのですが、昨年よりももっといい大会にしていくので、ぜひ会場にお越しください。
――ありがとうございました!
(取材・編集 熊木玲佳)
ことしのポスターを手にパシャリ!
◆廣川真由(ひろかわ・まゆ)
埼玉・浦和学院高出身。社会科学部。昨年はボーラー担当だった廣川さんは、ことし統括という立場で学生運営陣をまとめます。今回の取材でも、早スポ記者との日程調整をしてくださいました