決勝進出はならず

庭球男子

 本戦5日目は男子ダブルスの準決勝が行われた。ここまでの2試合とも、スーパータイブレークに及ぶ戦いを制し、勝ち進んできた河野優平(スポ3=福岡・柳川)・松崎勇太郎副将(スポ4=神奈川・湘南工大付)組。決勝進出をかけ、岡村一成(平27スポ卒=現ストライプインターナショナル)・竹内研人(北日本物産)組と対戦した。

大きな声と元気の良いプレーが印象的な河野・松崎(左)組

 ファーストセットの立ち上がりであるラブゲームでまずは相手がキープ。第2ゲームでは、強い風の影響もありブレークされてしまう。その後は40-40となりながらも、ゲームを奪うことができない。1-4とし、迎えた第6ゲームでは先にマッチポイントを握る。しかし、2度のダブルフォルトが響き、またもやブレークされてしまった。その後挽回を図るも、3-6で先取される。後がなくなったセカンドセットでは、松崎のサーブが光り、ラブゲームでキープ。流れを引き寄せ先にブレークし、闘志あふれるプレーで相手を圧倒する。6-2でこのセットを制し、3試合連続となるスーパータイブレークへ突入した。コースを突いたボレーなど、早い攻撃を仕掛けてくる相手に対し粘り強く食らいついていく。「雰囲気でプレッシャーをかけてきた」(河野)と、4-4で迎えたポイントではダブルフォルトで貴重なポイントを与えてしまった。焦りからか、攻撃がかみ合わず相手に連続ポイントを許し、4-10で試合終了。決勝への切符をつかむことはできず、「勝てたと言われてもおかしくない試合だった」(河野)と悔しさをにじませた。

ベスト4で今大会を終えた

 「多くの試合でトライできた」(河野)。国内外を問わず、多くのプロ選手が出場している今大会。格上の選手と対戦する中で、多くの収穫を得たに違いない。また、4月に早大へ入学する小林雅哉(スポーツ科学部入学予定=千葉・東京学館浦安)は準々決勝でシード選手を破り、シングルスでベスト4の成績を残すなどルーキーの活躍も見られた。フレッシュな力が加わり、学生大会が本格化するシーズンに向け、飛躍を誓う。

(記事、写真 佐藤亜利紗)

結果

▽男子ダブルス

準決勝
●河野優平・松崎勇太郎(3-6、6-2、4-10)岡村一成(平27スポ卒=現ストライプインターナショナル)・竹内研人(北日本物産)

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コメント

河野優平(スポ3=福岡・柳川)

――きょうの試合を振り返って

勝てる試合だったと言われてもおかしくないですし、その中で風の影響はありましたが、それはお互い様だと思います。踏ん張りきれていない、何かに言い訳をつけているというのがプロとの差かなと思いました。

――相手の印象は

見た目以上に穴はあるなと思いました。正直、技術というよりも雰囲気でプレッシャーをかけてきたなというイメージです。

――今大会を振り返って

シングルスもワイルドカードをいただいて、出させていただきましたし、多くの試合でトライできました。これが学生大会であればどう出るかというのは自分でもわからないですし、少し楽しみになったかなというのはあります。

――今大会で見えた課題はありますか

ここ最近はチャレンジする試合が多く、チャレンジできていたと思いますが、それが(学生大会でも)できるのかというところです。

――学年が上がり3年生となりますが、上級生としてどのようにチームを引っ張っていきたいですか

ダブルスを中心に引っ張っていくべき存在かなと感じていて、なおかつ部の雰囲気や個人の気持ちを上げていくためにも、シングルスも必要かなと思います。

――個人としての抱負をお聞かせください

インカレ(全日本学生選手権)でシングルスベスト8以上、ダブルスは優勝を目指して、結果としてはそこを目標としてやっていきたいなと思います。