男子2選手、女子1選手がベスト4入り

庭球男子

 本格的なシーズン開幕を前に、フレッシュな顔ぶれが実力をぶつけ合う関東学生新進選手権。関東学生ランキング上位20名以内の選手には出場資格が与えられていない今大会で、ことしも熱い戦いが繰り広げられている。本戦5日目を迎えたこの日はシングルス4回戦が行われ、早大からは4選手が出場。昨季、男子は決勝に進めず、女子は初日で敗退した悔しさを晴らすことができるのか。

★雪辱を果たす4回戦に

ゲームを奪いガッツポーズをする巽

 男子シングルスで安定した活躍を見せたのは巽寛人(スポ2=福岡・柳川)。序盤は互いにサービスゲームをキープする均衡した展開が続いたものの、第1セットの5ゲーム目で巽がブレークすると、流れは完全に巽の方へ。積極的に打ちこんだボレーは次々と相手コートに収まり、一気にリードを広げていく。ジュースの続く厳しい場面でも集中力を切らさずしっかりとポイントをものにし、セットカウント2―0でベスト4入りを果たした。一方女子シングルスには早野夏希(教2=東京・早実)が登場。第1セットは6―1と相手を全く寄せ付けずに先取したが、第2セットはゲームの連取を許す苦しい展開に。焦りからかサーブやストロークでのミスが目立ち、セットカウント1―1で追いつかれた。勝敗の行方はファイナルセットへ持ち越されたが、深夜のため試合は翌日に延期。男子に続き、女子も悲願の優勝へ向け着実に歩みを進めたいところだ。

(記事 松崎はるか、写真 高柳龍太郎)

★勢い止まらず

強烈なフォアハンドでポイントを重ねた金井

 予選から勝ち上がり本戦に出場した木島駿(スポ2=東京・日野台)は、駒大の選手と対戦した。第1セットは相手のプレーに調子を崩され、5-1とリードを許す。積極的なボレーで巻き返しを見せタイブレークに持ち込むも、あと一歩のところでミスが続きこのセットを落とした。だが、続く第2セットでは3ゲーム目をブレークし主導権を握る。「緊張がほぐれて動きがよくなった」と、フットワークを生かしたプレーで相手を翻弄(ほんろう)し、逆転勝利。準決勝進出を決めた。また、同会場で試合を行った金井綾香(社1=東京・早実)も、3-0と順調な立ち上がりを見せる。中盤には相手に攻め込まれる場面もあったが、要所でのポイントは落とさず6-3で第1セットを奪った。その後はパワフルなストロークで相手を圧倒し、ストレート勝ち。この勢いを保ちあす以降の試合で勝ち進むことができるかに期待だ。

(記事、写真 山本葵)

結果

▽男子シングルス

4回戦

○巽寛人(6-2、6-3)切詰魁(明大)

○木島駿(6-7(6)、6-4、6-3)津島巧(駒大)

▽女子シングルス

4回戦

○金井綾香(6-3、6-0)山口恵美(駒大)

△早野夏希(6-1、2-6、5-5深夜順延)並木友花(筑波大)

コメント

木島駿(スポ2=東京・日野台)

――今大会での目標は

今回の新進(関東学生新進選手権)では優勝を目指してます。

――予選から勝ち進まれていますが、体力的にはいかがですか

体力的には大丈夫です。自分は体力が持ち味なので。

――きょうの試合を振り返って

きょうの試合はファーストセットで相手のプレーに崩されてミスが多くなってしまって、競った場面でもなかなかそれが拭い切れなくて。でも、セカンドセットになってからは緊張がほぐれて動きがよくなったので、それが勝因だったかなと思います。

――ファーストセットの中盤から積極的に前に出るプレーが多くなったという印象でしたが、相手のプレーをみて戦略を変えられたのでしょうか

そうですね、それももちろんあります。あとは、試合をする中でだんだん相手がどこでボールを上げてくるかというのがわかるようになってきたので、そのタイミングがつかめてきたという意味で前に出るプレーが増えたのだと思います。

――ファイナルセットにはどのようなお気持ちで臨みましたか

ファイナルセットはとにかく出だしをしっかり取ろうという気持ちで臨みました。

――準決勝への意気込みをお願いします

あしたもしっかり出だしから集中して、勝てるよう自分の全力を尽くしたいと思います。