春関展望

庭球男子

 きょうから本戦が始まる関東学生トーナメント(春関)は、今シーズン初の学生大会にあたる。全日本学生選手権出場を懸けた戦いということもあり、試合の内容は毎年高レベルなものとなる。個人戦ではあるが、男女共に絶対的エース不在のためこの時期から部員全員の力を結集したい早大。春関を良い成績で終え、残りの大会に勢いをもたらすことはできるだろうか。

(記事、写真 松下優)

★栄冠は誰の手に/男子シングルス

大城

 力強いプレーが魅力の男子シングルス。第1シードは全日本学生室内選手権で優勝した大城光(スポ4=埼玉・秀明英光)だ。今季の対抗戦でシングルス1を務める今井慎太郎(スポ3=神奈川・湘南工大付)も第2シードとして挑む。他大エース級の相手をどれだけしのぐことができるか。今年度から大学テニス界に仲間入りするルーキーたちにも注目が集まる。全日本学生選手権3連覇の田川翔太(平26教卒)が抜け、混戦が予想される今シーズン。栄冠は誰の手に輝くのか。

★再び決勝の舞台へ/男子ダブルス

古田(左)・今井組

 昨年度の決勝は早大対決となった男子ダブルス。軍配が上がったのは先輩の田川翔太(平26教卒)・遠藤豪(平26スポ卒)組だった。敗れた古田陸人(スポ4=愛知・名古屋)・今井慎太郎(スポ3=神奈川・湘南工大付)組は今大会での挽回を誓う。また秋の団体戦を見据え、ダブルス強化を図りたい男子部。河野優平(スポ1=福岡・柳川)・栗林聡真(スポ3=大阪・清風)組など4組が予選を突破した。本戦でも勢いそのままに、一つずつ勝利を重ねたいところだ。

★他校を引き離せ/女子シングルス

宮地

 男子の力強さとは異なり、粘り強さが求められる女子シングルス。早大からは17人が出場する。1年次からチームをけん引してきた吉冨愛子(スポ3=愛知・椙山女学園)をはじめ、昨年度覇者・宮地真知香(社3=福岡・折尾愛真)など個性豊かなタレントがそろう。新戦力の細沼千紗(スポ1=東京・富士見丘)も全国制覇の経験を持ち、トップクラスの実力を誇る。多くの選手が高度な技術を持つ女子部。それらを駆使し、他校との差を広げることはできるだろうか。

★タイトル奪還なるか/女子ダブルス

梶谷(左)・林組

 昨年度、長谷川茉美(平26スポ卒)・吉冨愛子(スポ3=愛知・椙山女学園)組が決勝で敗れ、関東学生トーナメントで唯一優勝を逃した女子ダブルス。第2シードの梶谷桜舞(スポ3=東京・富士見丘)・林恵里奈(スポ2=福井・仁愛女)組は、前回大会こそベスト8で終えたもののその後は好調が続き、全日本学生室内選手権では優勝を果たした。昨年度全日本学生選手権王者の池田玲・西本恵(ともに慶大)組など強豪が集うが、今後の早大を担うペアとして好位置を狙う。

関連特集

春関直前特集『Winner!!』(05/01~05/04)