厳しい寒さが続く中行われた関東学生新進選手権。この日は小堀良太(スポ1=東京・大成)と巽寛人(スポ1=福岡・柳川)の1年生2人が登場した。互いに実力者との対戦となり躍進が期待されたが、明暗が分かれた。巽はフルセットの末惜しくも敗戦。対する小堀は次戦への切符を手に入れた。
思うようなプレーができず、肩を落とす巽
先に巽の試合が行われた。力のあるショットで攻める相手に対し、巽はコントロールの良いストロークで対抗する。巧みな組み立てで試合を進め、第1セットを6-2で奪った。このままの流れでいきたいところだったが、第2、3セットの勝負どころでミスが目立つ。逆に相手にリズムをつかまれてしまった。「内容的には自分の良い面が出た」と振り返るだけに、悔しい3回戦敗退となった。
小堀は日大でシングルス1を担う丹野翔太との試合。相手の強打に押され、序盤はベースラインに釘付けとなってしまう。しかし鍛えたフットワークでボールを徹底的に拾った小堀は、自分のかたちを作ると持ち前のストロークの威力を発揮。一進一退の攻防が続いたが、10ポイントを超えるタイブレークの末に第1セットをつかみ取った。ここで勢いに乗った小堀はそのままゲームの流れを掌握。第2セット、サーブ&ダッシュでネットに詰めてくる相手を尻目にベースライン際にロブを決める。最後もしっかりと抑え、ストレート勝ちを収めた。
どのボールにもしっかりと対応した小堀
腕試しの場として位置づけられる本大会だが、同時にレギュラー入りへのアピールの場でもある。小堀の次の相手は、これまでに巽、松崎勇太郎(スポ1=神奈川・湘南工大付)を破ってきた西脇一樹(明大)。「同期の借りは返したい」と意気込んだ小堀。ワセダの1年生の意地を見せ、定位置を獲得することができるか注目だ。
(記事 高柳龍太郎、写真 松下優)
結果
▽男子シングルス
3回戦
●巽寛人(6-2、4-6、3-6)西脇一樹(明大)
○小堀良太(7-6(10)、6-3)丹野翔太(日大)
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コメント
小堀良太(スポ1=東京・大成)
――きょうの試合はどのような気持ちで臨みましたか
丹野さん(翔太、日大)は日大のシングルス1ということで、かなり強い選手だなと思って入りました。失うものはないので、チャレンジャー精神で挑みました。
――実際に戦ってみて印象はいかがでしたか
鋭いフォアやバックをしっかり入れてきました。強打があるというプレッシャーの中でラリーをしているという怖さがありました。サーブも良かったです。
――リターンで苦しみましたか
そうですね。サーブで崩してフォアで打ち込むというのが丹野さんの持ち味だと思ったので、球速が遅くてもいいから深いところに返すか、ネットのぎりぎりを通すかを意識してやっていました。
――第1セットは7-6(10)となり、接戦となりました
本当は5-3のところで一気に終わらせたかったんですけど、5-3から5-5になって。でも5-5になってもしっかりとキープできました。この試合はそんなに簡単にいくとは思っていなかったので、予想通りという感じですね。覚悟はしていました。
――第2セットは丹野選手がネットに出る場面が多く見受けられましたが、どのように対応しましたか
丹野さんはたぶん就職活動もしていて、体力に自信がなかったのかなと思います。なので前に出ざるを得なかったのかなと。あとバックボレーの精度も良くなかったので、そこには通したいなと思っていました。フォアの方だとうまく打たれていたので。
――ロブも打っていたと思いますが
そうですね。(丹野さんは)リーチがあって、かなり前に詰めていたので。1試合目ダブルスの試合をしていたんですけどあまり後ろの反応が速くないな、突っ込んでくるボレーのスタイルだなと思っていました。風の難しさもありましたが、きょうはきれいに決まりました。
――次戦に向けて
次は同期の松崎(勇太郎、スポ1=神奈川・湘南工大付)と巽(寛人、スポ1=福岡・柳川)が負けている相手で、同期の借りは返したいなと思っています。それと、明大の1年なので、ワセダとしても1年同士は制したいなというのがあります。
巽寛人(スポ1=福岡・柳川)
――きょうの試合の感想をお願いします
内容的には自分の良いところが出た反面、課題もはっきりした試合だったと思います。相手は強敵でしたがしっかり打ち合うことができましたし、必死にできたと感じています。
――良かった点とは具体的にどういった点でしょうか
速いテンポで攻めてネットに出ることができたと思います。特にファーストセットにそれでポイントを積み重ねることができました。
――相手の選手はパワーがありましたがいかがでしたか
確かにパワーはあったんですが、それに対してパワーでやり返すのではなくタイミングの面で戦おうと考えていました。なので自分の中ではパワーに屈したとは思ってはいません。もう少し考えて返球していればスピードにもついていけたのではと思います。
――具体的なゲームプランはあったのでしょうか
相手はしつこい選手なので長いラリーが続くと不利になると思っていました。そのため早い段階からネットに出ることを心がけていました。
――第2セット、第3セットは厳しい戦いとなりましたがどのように感じていましたか
第2セットも第3セットも僕が先にリードしていたのですが、大量にゲームを落としてしまいました。リードしてからゲームを落としてしまう状況で。何をしていいのか分からなくなり、うまくゲームを進めることができませんでした。
――これで敗退となりますが、今大会でどのようなことを得ることができたと思いますか
きょうの試合でも、いままでであればもっと打ちにいくスタイルをとっていたと思うのですが、今回の大会ではそれを我慢して1ポイントをしっかり取りにいくことを意識しました。結果として守りに入ってしまった場面も多かったのですが、きょうの西脇選手(一樹、明大)相手でもしっかりバランスをとってプレーできると分かりました。その点をこれからもっとレベルアップしていきたいです。