【番外編②】『新時代―New Age―』王座展望

庭球男子

 全日本大学対抗王座決定試合(王座)で早大はアベック8連覇を狙う。早大は男女ともに関東大学リーグ(リーグ戦)で優勝したため、関東第一代表として王座に出場する。各地域代表の男女それぞれ10校が日本一をかけて争う。

 男子部はいままでチームを支えてきたWエースの田川翔太(教4=神奈川・湘南工大付)と遠藤豪主将(スポ4=三重・四日市工)がチームをけん引する。リーグ戦でダブルス初出場となった、中島啓(スポ4=佐賀・龍谷)、大城光(スポ3=埼玉・秀明英光)、小堀良太(スポ1=東京・大成)の3人にも注目したい。男子部のライバルになるのは慶大だ。ダブルスで全日本学生選手権(インカレ)ベスト8のペア3人をそろえている。春の早慶対抗試合で田川を破った、主将の志賀正人にも警戒が必要だ。2年ぶりに決勝が早慶戦となる確率が高いだろう。

王座での注目ペア大城(左)・小堀組

 女子部は長谷川茉美女子部主将(スポ4=熊本・ルーテル学院)を中心に全員の力でリーグ戦を勝ち抜いた。しかしリーグ戦と違い、シングルスが5本から3本に減る。絶対的エースのいないワセダにとってはリーグ戦よりも厳しい戦いが待っているだろう。女子部も慶大が手ごわい相手となる。ユニバーシアード代表メンバーの西本恵、インカレダブルス優勝、準優勝の2ペアと、磐石な布陣だ。リーグ戦同様、ダブルスで1勝をもぎ取ることができるかがかぎになるだろう。また関西代表の、インカレシングルス優勝の藤原悠里率いる関大、ダブルスの強い関学大も侮れない。

プレーでもチームを引っ張る長谷川女子部主将

 男女ともに『打倒ワセダ』を目標にしてきた全国の各代表がワセダの前に立ちはだかっている。しかし「間違いなく日本で一番練習してきている」(浅井龍雅副将、スポ4=兵庫・明石城西)という選手たちの自負がある。最後に聖地・有明で笑うのはワセダだ。

(記事 高橋千秋、写真 松下優、石丸諒)

出場校一覧
男子 代表 女子
北大 北海道代表 北大
富士大 東北代表 富士大
早大 関東第一代表 早大
慶大 関東第二代表 慶大
愛知学院大 東海代表 中京大
金沢大 北信越代表 金沢大
同大 関西第一代表 関学大
関大 関東第二代表 関大
松山大 中国四国代表 松山大
福岡大 九州代表 鹿屋体育大