【卓球女子】国学院大戦は執念のストレート勝利 崖っぷちからの最終5位で秋リーグを終えた

卓球女子

9月25~26日 秋季関東学生リーグ戦 東京・代々木第二体育館

※掲載が遅くなり、申し訳ございません。

 秋リーグは早くも後半戦に差し掛かった。前半5戦を1勝4敗で折り返し。初戦の中大戦勝利以降は4連敗と厳しい状況に立たされている。前半戦から1週間の期間が空き、気持ちを切り替え、後半2戦に臨む。戦いの舞台は代々木第二体育館。昨年優勝をつかみ取ったこの場で、2部降格をかけた負けられない二戦が始まった。大会4日目は日大との一戦。今春2部全勝で1部に昇格した勢いがある相手だ。1番ダブルスを落とすも、2番・小野蒼彩(スポ2=広島・進徳女)、4番・渡邉心葉(スポ1=高知・明徳義塾)、5番・司千莉主将(スポ3=大阪・香ヶ丘リベルテ)が勝利。5番までを終えて、団体戦スコア3ー2と一歩リードする。6番、山田彩心(社2=島根・明誠)がフルゲームの試合に惜敗すると、7番・大場心春(人2=静岡・浜松学芸)に試合が委ねられた。幸先よく2ゲームを先取したが、相手に戦い方を掴まれ一気に差を縮められる。最後まで粘ったものの、逆転を許し、敗戦。団体戦スコア3-4で敗北し、2部降格が現実味を帯びてきた。そんな崖っぷちの中で、迎えた最終日の国学院大戦。ダブルスには司主将・小野組が起用される。今秋リーグには初めて登場したペアは、安定感のある連携プレーで見事勝利。1番の勝利で勢いづいた早大女子は続くシングルス3本を連取する。負けられない局面でチーム一丸となって、強敵にストレート勝利を果たした。その結果、2勝5敗、総合5位で今年最後の団体戦を終えた。

 4日目、第6戦の日大戦。1番・司主将・山田組はドライブの応酬が続く中で、決定打を放てずミスを引き出される。ゲーム終盤は相手のタイミングに合わせられず、ボールが高く打ち上ってしまうラリーも。最後まで追いつくことはできず、ゲームカウント1-3で敗れる。今大会苦戦しているダブルスでまたも悔しい結果となった。2番・小野はカットマン相手に一球一球丁寧に処理していく。途中消極的になったラリーで、急に攻め込まれる場面もあったが、その時でも冷静に試合を組み立てた小野に軍配が上がった。続く3番はここまでシングルス全勝と絶好調の堀江こぺり(教2=東京・早実)。互いに積極的な姿勢で激しい攻防戦が展開される。3球目の思い切りのある一発が光った。試合は最終第5ゲームにもつれたが、堀江が強打を放っても、中陣から粘られ何でも返ってくる。一本多く返してきた相手に苦戦し、フルゲームの試合を9ー11で惜しくも落とした。団体戦スコア1-2となってから、4番・渡邉、5番・司主将が連勝。団体戦スコア3-2と早大が一歩リード。6番・山田は前陣からテンポ感のあるラリー戦に。サーブ、レシーブを工夫し、点を重ねていくも互いに一歩も譲らず試合は最終ゲーム。山田は果敢に攻めるも、全て封じられてしまう。主導権を握られ、流れそのままに敗戦した。

バックハンドを振る山田

試合の行方は7番・大場に委ねられる。序盤は大場のカットに相手が適応できず、2ゲーム連取する。ナックルカットからの浮いた球を決める得点パターンも炸裂。しかし、相手も徐々に無理をしないで確実に決めてくるようになり、ミスを引き出せなくなってきた。最終ゲーム6-5からのタイムアウト後、5連続でポイントを決められると追い上げられず。途中から試合の戦略を変えてきた相手に敗北を喫した。団体戦スコア3-4で敗れ、今季5敗目となり、2部降格の危機に追い込まれる。

ガッツポーズを見せる大場

 大会4日目を終え1勝5敗となった早大女子チームは、2部降格という不安を抱えながら最終日を迎えた。ここで負けてしまうと、2部への自動降格もしくは入替戦がかかった最終戦の国学院大は今春のリーグ戦では団体戦スコア1-4で敗れている難敵。正念場となった試合で1番に起用されたのは司主将・小野組。これまでと組み合わせを変えて臨んだダブルスが良いスタートダッシュを切る。攻撃力のある二人は変化をつけてからの3球目を決めて、得点を重ねた。最後は高めに浮いた球を小野が確実に仕留めて、ゲームカウント3-1で勝利。中大戦以来のダブルス勝利をつかみ取った。

最終戦での司主将・小野組

また、ここまで好調さを見せている堀江が2番で実力を見せる。第1ゲームを先取されたものの、持ち味の順応力で、2ゲーム目途中には驚異の9連続得点。ラリー戦になっても、パンチ力のあるドライブで冷静に試合を進め、チームに勝ち点をもたらした。堀江は今大会6勝1敗の成績で、優秀選手賞を初めて受賞した。

ほえる堀江

1番、2番と連勝で、3番・渡邉に順が回る。前でボールを取り、テンポの速いラリーを展開。

最終2戦を勝利した渡邉

チームの勢いに乗った渡邉が一本多く返し、早大女子勝利へ、リーチをかけた場面で司主将が登場。安定感のあるプレーで主将が頼もしさを見せた。サーブからの3球目で先行して攻めることで相手のペースを崩す。サーブやレシーブでフォア側ギリギリを攻めた秀逸なコース取りも披露し、ストレートで勝利。4番・司主将の貫禄の勝利によって、団体戦スコア4-0で初戦以来の勝利を挙げた。

ストレート勝利した司主将

 最終戦の値千金の勝利によって、チームは2勝5敗、総合5位で秋リーグを終える。目標としていた3位には届かなかったが、「2部には落ちれないというみんなの意地が固まった」と司主将が語ったように、追い込まれてからのストレート勝利で真価を発揮した。今年度の団体戦は秋リーグをもって終わってしまったが、チームには下級生も多く、ほとんどの選手が来年も早大を背負ってコートに立つ。今年のリーグ戦で6位と5位で終わってしまった悔しさを糧に個人力の更なる強化を図る早大女子の来年の団体戦に期待したい。

(記事 牧咲良)

▼試合結果

秋季関東学生リーグ第6戦
早大 ●3ー4 日大
司・山田 ●1-3 野﨑・新治舞
小野 ◯3-1 赤川
堀江 ●2-3 野﨑
渡邉 ◯3-0 笠田
司 ◯3-1 深谷
山田 ●2-3 新治舞
大場 ●2-3 新治愁
秋季関東学生リーグ第7戦
早大 ◯4-0 国学院大
司・小野 ◯3ー1 上田・増田
堀江 ◯3-1 宮内
渡邉 ◯3ー1 佐藤
司 ◯3-0 増田
大場 渡辺
山田 髙橋
小野 上田


司千莉主将(スポ3=大阪・香ヶ丘リベルテ)


--主将としてチームの2勝5敗、最終結果6位という結果を振り返って
 第1戦4-0と良いスタートを切れたと思ったのですが、そこから負けが続いてしまい最終戦で負けてしまえば2部に降格してしまうという崖っぷちの試合でした。ですが、2部には落ちれないというみんなの意地が固まったからこそ、最終戦4-0で勝つことができ、最後5位という結果で終われたのは良かったし、ほっとしました。

--主力で出場していた選手は来年も残るが、来年に向けてのチームとしての課題は
 来年のチームとしての課題は、今のチームはダブルスを落としてしまったらシングルスで4本取らないと絶対に負けてしまうチームなので、ダブルスでの1点にしろ誰かが落としてももう1点、2点と補えるようなチームにしていきたいです。

--個人としては4勝3敗。秋リーグを通じて得た課題と収穫は
 今大会の個人としての振り返りは、3敗中2試合は、フルゲーム9とフルゲームデュースで負けてしまい、最後も1点リードしていた状態から逆転負けしてしまいました。私自身もあと1点自信を持って、戦術を立てて迷わずにプレーをしていくことが今後の課題だと感じました。

吉住聖香副将(法4=福岡・伝習館)

--チームの2勝5敗、最終結果5位という結果を振り返って
 勝ちで始まり、負けが続く中で苦しみ、最後は勝ちで終わるという、この4年間でも印象に残る大会になりました。特に、調子が良い人とそうでない人がチーム内にいる中で、個人が勝てないことと、チームが勝てないことにそれぞれ悩んでいる人が多かったと思います。前半戦の後に、皆で後半戦に向けたミーティングを行ったのですが、そこで意見を共有することで、チームのギアが上がったように感じました。5位という結果は、目標としていた3位以上には届かず少し悔しさもありますが、最終戦まで安心ができない状況の中で5位で終われたことは、早稲田大学のチーム力を実感しました。

--今大会で一番印象に残った試合は
 国学院大学との最終戦です。負ければ2部降格がよぎっている中でも、誰一人下を向かず、全員が最後までチームを信じていたと思います。試合に出ている選手だけでなく、ベンチでもたくさんの声が飛び交っていました。それが結果として、4-0で勝利することができ、笑って終わることができて良かったです。

--早稲田大学卓球部での4年間を振り返って
 とても濃い4年間でした。私は高校まで個人で卓球をしていて、強豪校での団体戦や、チームの人と支え合い、高め合いながら卓球ができる環境に憧れていました。早稲田大学卓球部には、真面目で優しくて努力家な人が集まっていることに加え、OBOGからのサポートも手厚く、入学前に思い描いていた以上の経験をすることができ、卓球部で4年間頑張って良かったと思っています。個人的には、もっと結果を出して支えてくれている人たちを喜ばせたかったのですが、たくさん悩んで悔しい思いをした経験も自分の成長につながると思いますし、この伝統ある強豪校で、仲間とともに4年間やり遂げられたことには自信と誇りを持ちたいと思います。

--途中からプレーヤーとしては1人になったが、違う立場でチームを支える同期はどのような存在だったか
 同期は、私が卓球を頑張る理由であり、心の支えでした。特に、プレーヤーが私一人になってからは、自分が頑張ることで支えてくれる同期に恩返ししたいという気持ちでした。なかなか良い結果を出せず、申し訳ない気持ちもありますが、同期がいてくれなかったら、途中で折れていただろうと思うこともたくさんあります。誰一人欠けることなく最後までチームを支えてくれた同期には、一緒に頑張ってくれてありがとうという感謝の気持ちでいっぱいです。