リーグ戦第2節 終盤に逆転を許し筑波大に敗戦

水球男子

関東学生リーグ戦

2025年5月11日(日)

順天堂大学さくらプール

試合結果

チーム 1P 2P 3P 4P 合計
早大 3 3 4 2 12
筑波大 6 1 2 5 14

得点者

加納(恒)3、古谷2、永野2、斎藤2、小林2、加藤1

 関東学生リーグ戦(リーグ戦)第2戦は、筑波大と対戦した。第1ピリオド(P)序盤から失点が重なるも、第2Pでは、ディフェンスを修正。攻守が噛み合い、6ー7で前半を終える。その後も勢いを止めることなく、10-9とリードして最終Pに臨んだが、筑波大に再び逆転を許し、12―14で敗北を喫した。

3得点を決めた加納(恒)

 センターボールを取るも、先制したのは筑波大。だが、開始2分永野冬惺(スポ3=東京・明大中野)が巧みなループシュートで得点し、すぐさまスコアを取り返す。しかし、筑波大の圧のある攻撃に、ディフェンスが対応しきれず、3失点。5分古谷典也(スポ4=東京・明大中野)が得意のミドルシュートでリーグ戦初得点するも、相手ペースのまま、さらに連続得点を奪われた。しかし、残り4秒、速いパス回しから、最後は斎藤昴泰(スポ2=神奈川工)がループシュートを決め切り得点、3ー6と3点ビハインドで第1Pを終えた。

 続く第2P。開始40秒加納恒心(スポ3=東京・明大中野)がゴール左端を突き刺すシュートでチームを勢いづける。その後、カウンター合戦が続く展開となったが、4分永野からのボールをセンターから小林稜典(スポ2=岐阜・大垣東)がシュートを放ち、決め切った。早大の退水(※)時に1失点するも、残り30秒加藤旺道(スポ3=静岡・磐田)が力強いシュートでゴールを揺らし、6ー7で前半を折り返した。

シュートを放った加藤

 勝利の契機をつかみたい第3P。開始1分加納(恒)が退水の場面で得点、続けて、2分カウンターから小林がGKとの一騎打ちを制し、見事なシュートを決めた。3分半相手に退水を誘うと、早大は、タイムアウトを取り、体制を整える。タイム明け、全員で攻撃に向かい、加納(恒)が右サイドから鋭い角度でシュートを放り込み、3連続得点。取っては取られての接戦の中、斎藤のミドルシュートも決まり、10―9で第3Pを終えた。

 1点のアドバンテージを持って臨んだ最終P。センターボールを奪うも開始50秒カウンターから先制されると、試合の流れは、筑波大へ。2分再びカウンターになり、連続失点したが、2分半ペナルティースローのチャンスが生まれ、古谷が冷静に成功させた。5分斎藤の弾かれたボールをゴール前から永野が押し込むプレーで、12ー12と同点まで追いつくも、相手の徹底されたディフェンスに対し、攻撃の起点が生まれない時間が続き、2連続失点。逆転かなわず、12ー14で試合を終えた。

ペナルティースローを放つ古谷

2連敗で始まった関東学生リーグ戦。慶大戦に続き、立ち上がりの悪さが見られたが、修正しながら試合を組み立て、粘り強くプレーする姿が印象的だった。次戦の相手は、昨年のリーグ戦準優勝の専修大。「今後も続く1、2点差のゲームをしっかり勝ち切って」(醍醐)上位リーグ進出を目指していきたい。

※重大なファウルを犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加できない。

(記事・写真 指出華歩)

コメント

醍醐裕也監督(平22年度卒=埼玉栄)

――試合全体の展開を振り返っていかがですか

昨日の慶大戦に、引き続き、第1Pの立ち上がりの悪さがありました。そこから追い上げる力はあるのですが、最終Pでは、1点リードのところから、2ー5と逆転負けをしてしまい、良いところも悪いところも出た試合だったと思います。

――第1Pから第2Pにかけて、得点の流れが良くなったと感じました

第1Pは、ディフェンスがあまり良くなかったので、その修正の指示を出しました。オフェンスの方は、永野や加藤など、しっかりと通用する人間が出ていたので、オフェンスの心配はしていなかったです。部員のみんなが自分の指示を信じて、やってくれたので、素晴らしい監督の采配であったと思います。

――チームの課題は、どのような点でしょうか

退水の決定率と立ち上がりの悪さの2点です。

――今年のチームの雰囲気はいかがですか

監督を筆頭に良い感じのチームになっています。

――リーグ全体の目標をお願いします

2連敗でスタートしてしまったのですが、まだまだ上位リーグに行ける可能性はありますし、逆に8位になってしまう可能性もあるので、今後も続く1、2点差のゲームをしっかり勝ち切って、上位のベスト4に入れることを目指しながらやっていきたいと思います。

 

永野冬惺(スポ3=東京・明大中野)

――今日の試合は、どのようなゲームプランがチームで共有されてましたか

フローターに左利きの選手、トップの位置にシュートの上手い選手、左サイドに1対1の上手い選手がいて、その3枚が相手の肝だったので、そこをいかに抑えられるのかが勝負の鍵だと思っていました。

――試合全体の展開の振り返りをお願いします

第1Pの入りの部分は、昨日と同様、プレスがあまり出来ていなくて、失点が重なってしまったのかなと思います。第2、3Pは、筑波大学相手にこちら側が優勢に試合を進めることができ、1点リードまでいけたのですが、第4Pの最初に点数を取られて、そこから勢いを持って行かれて負けてしまったので、第1Pと第4Pに課題があると感じました。

――第1Pから第2Pにかけて、監督から具体的にどのような指示があったのでしょうか

全員がプレスを1対1でやるディフェンスをしていたのですが、第1Pは、その1対1に対して、あたり方が甘かった部分があったので、一人一人が責任を持って、強く行けという指示がありました。

――課題は

第1Pと第4Pの勝負弱さの部分です。早稲田は、勝ち癖がここ何年かないので、その部分と、退水で、一人多い状況で、自分たちが攻めている中、得点率が低いので、そこの2点だと思います。

――来週の意気込みをお願いします

来週は、専修大と日体大という格上の相手が連続で続きますが、先週に関しては、六大学対抗戦で1点差まで追い詰めることが出来たので、しっかりと勝てるようにしたいなと思います。日体大に関しては、食らいついていけるよう頑張ります。