10点差をつけ、久々の快勝

水球男子
TEAM 1P 2P 3P 4P
早大 16
グリーンウェーブ
▽得点者
中安7、深川4、寶田2、山田2、池水
   

 早大水球部にとって7月最後の試合はグリーンウェーブとの対戦になった。第1ピリオドでは相手選手にフリーでシュートを打たれる場面が目立つも、高島丈司(社4=東京・明大中野)の好セーブでゴールを守る。リードを保ったまま迎えた後半では松丸大紀(教1=福岡・筑前)がドライバーとして初出場。また、中安正巳(スポ2=静岡・磐田南)がチーム最多得点となる7得点を挙げるなど、下級生の活躍も光る勝利となった。

 第1ピリオド開始直後、相手につくのが遅れるなどディフェンス面でのもろさが現れ、立て続けにゴールを狙われる。しかし、高島が素早い反応を見せ、好セーブを連発。それに応えるように深川幹徳主将(スポ4=福岡工)がループシュートを放ち、先制点を決めた。第2ピリオドに突入すると、相手にペナルティシュートを与えてしまう場面も見られたが、池水勇太(スポ3=鹿児島南)が攻撃時間終了の笛とともゴールネットを揺らすなど試合に見せ場を作った。

この試合、7得点の活躍を見せた中安

 第3ピリオド開始直後には岩井雄太郎(文構4=東京・城北)のパスを受けた中安正巳(スポ2=静岡・磐田南)がゴールの左隅にボールを押し込む。ペナルティスローの場面では寶田皓貴(人2=東京・城北)が冷静にシュートを決めた。迎えた最終ピリオドでは山田太一(スポ2=埼玉・秀明英光)が自らボールを運び得点を決める。また終盤には松丸がドライバーとして出場。得点は絡むことはできなかったものの、シュートを打つ場面が見られた。最後には中安がシュートを決め、試合終了。16-6と大差での勝利となった。

ペナルティースローを確実に決めた寶田

 「結果的には失点が少なかったが、それまでの過程があまり良くなかった」(高島)。特に前半ではマークミスが目立つなどディフェンス面の不足が目立った。一方で、オフェンス面では得点力が光る試合となった。チームの方針としてディフェンスを強化していくという早大。この夏の飛躍に期待したい。

  

(記事 杉野利恵、写真 寺脇知佳、上野真望)

コメント

  

高島丈司(社4=東京・明大中野)

――きょうの試合では好セーブを連発しましたが、振り返っていかがですか

チームにも個人にも課題が残りましたね。チームには自分の指示があまり行き渡りませんでした。相手は点を取れる人が一人しかいないことが分かってたんですが、結局その人の良いようにやられてしまったので、こっちのディフェンスがうまくいかない部分もあったかなと。結果的にあまり失点はしませんでしたがそれまでの過程があまりうまくいかなかったかな、という印象ですね。もうちょっと良いディフェンスのやり方があったんじゃないかなと。

――第3ピリオドで海田陸選手(国教3=米国・Worthington Kilbourne High School)と交代しましたが、海田選手の印象は

海田も上手くなっていると思います。練習のほうが止めるんですけど、試合になると普段より止められないですね(笑)。

――普段の練習では何かアドバイスしますか

普段はしないですね。あまりアドバイスするのが好きじゃないので。

――この場でアドバイスするとしたらどうでしょうか

この場でアドバイスするとしたら(笑)、もうちょっと肩の力を抜いてリラックスしてやってほしいですね。

――次の試合まであと一ヶ月あきますが、この夏どのような練習をしていきますか

チームの方針としてはディフェンスですね。1対1のディフェンスは今後の課題ですし、退水の攻めや守りをこの一ヶ月でどう詰めていくかですね。個人としては、いまちょっと足が痛いので一ヶ月で治すのと、あとは指示を出すことですね。特に退水中の指示を積極的に出していきたいです。

――いままでもディフェンスを目標にやってきたと思いますが、現時点でのチームディフェンスに点数をつけるとしたらどのくらいですか

日によって変わりますけど、総合的には50点くらいじゃないですかね。まだまだです。

中安正巳(スポ2=静岡・磐田南)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

結果的に見たら点はたくさん取れたんで良かったんですけど、ディフェンスでやはり足りないところが色々とあって、監督(中嶋孝行監督、平13教卒=福岡工)や主将(深川幹徳主将、スポ4=福岡工)からも指示を頂いたのでそういうところを改善していきたいなと思います。

――具体的にどのような指示を頂いたのでしょうか

自分のマークの選手にボールが入った時に腕だけでいってしまって最初に退水を2つも取られてしまって、その時に上からもフォローに来てもらってたんですが、それなのに無理して退水になってしまったので、もっと周りを見て足で回り込んでディフェンスをするようにという指示を受けました。

――失点を抑えられた要因はどこにあると思いますか

相手に強いフローターがいて、1ピリではその対応があまりできなかったんですが、その選手を防ぐためのディフェンスが少しずつできてきたと思うので、ディフェンスが改善できたところだと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

点数がとれたのは良かったと思っていて、フローターをやらせてもらっているんですが、そこで点を決められたのが自信につながりました。でも、ディフェンスがいまいちでここからもっと見直していかなければならないと思います。

――関東学生リーグ戦では課題としてディフェンス面が多く聞かれましたが、今のチームのディフェンスはいかがですか

2月のこの大会が始まった時と比べて1年生も入ってきて、チームとしては少しずつ良くなってきたと思います。でも、僕個人としてはミスをしてチームの足を引っ張ってしまうことがまだあるので、チームに貢献できるようなディフェンスを僕はしていきたいと思います。

――夏に強化すべき点はありますか

これから合宿に入って普段はできない練習ができると思うんですが、カウンターの形などがまだまだだと思います。個人としては得点力を上げていけるようにしたいです。