日体大に実力の差を見せつけられ大敗

水球男子
TEAM 1P 2P 3P 4P
日体大 20
早大
▽得点者
山田2、瀧川2、吉村

※第4ピリオド途中でコールドゲーム

 男子部の関東学生リーグ戦(リーグ戦)は、この日予選リーグの最終日を迎えた。これまで5勝1敗の早大は日体大と対決。リーグ戦無敗の強さを誇っている相手に、どれだけ失点を防げるかが勝負のポイントであった。だが、序盤から連続失点を許し完全に主導権を握られてしまう。前半を終えたスコアは3-10。一方的な展開は試合後半も続き、最終ピリオド途中で5-20となりコールドゲームが成立。屈辱の敗戦となってしまった。

 地力の差を感じさせられた試合となってしまった。第1ピリオドからゲームは日体大のペースに。「フィジカルの面やスピードの面で負けていると思った」(深田隼輔、スポ4=鳥取中央)。相手の攻撃に圧倒され、次々とゴールを決められてしまう。反撃の糸口をつかみたいところだったが、パスがなかなかつながらずゴール前での得点機を生み出せない。ゴールキーパー高島丈司(社3=東京・明大中野)をはじめ失点を何とか防ごうと必死のディフェンスをするも点差は広がっていく一方。5-15で迎えた最終ピリオドにダメ押しの5失点を許しコールドゲームとなってしまった。

最後の砦として君臨する高島

 敗戦の中でも、若い力が躍動した。この日早大が獲得した5点のうち、3点は1年生の吉村崇(スポ1=大分商)と山田太一(スポ1=埼玉・秀明英光)による得点であった。これまでのリーグ戦でも多くの出場機会を与えられている期待の新星たちだ。山田は、数少ないチャンスを確実に生かし2得点を挙げる活躍。「力強さの部分でまだまだ学ぶべきことは多い」と日体大との戦いで得た経験を胸にさらなる飛躍を誓った。

この日2得点を挙げた山田

 攻守において圧倒されてしまったこの一戦。試合後、瀧川峻也主将(スポ4=京都・鳥羽)を中心に選手全員で次戦に向けて徹底すべきことを確認した。痛感させられた日体大との現状の差。この力の差を埋めない限り、目標としている日本学生選手権(インカレ)での頂点は見えてこない。大きな壁を乗り越え、チームとして一皮むけた姿を必ずや見せてくれるだろう。

(記事 井口裕太、写真 谷田部友香、寺脇知佳)

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コメント

深田隼輔(スポ4=鳥取中央)

――きょうは日体大との対戦ということで厳しい戦いが予想されていましたが、チームとしてはどのような対策をしていましたか

チームとしてオフェンス面でこうしようと言っていたことがあって、それは日体大や筑波大がやっていることと同じようなかたちなのですが、(今試合では)僕たちがやりたいことを相手にいいようにやられてそのままああいうかたちになってしまいました。オフェンスのやりたいこともできず、ボコボコにやられてしまったので反省することはたくさんあるのですが、修正する暇もなくまたあした日体大との対戦で、大変なのですが切り替えてもう一回頑張ろうと思います。

――特に力の差を感じた部分はありますか

1年生が初めての対戦だったのでびっくりしていたところかなと思います。個人的には負けているところはないと思ったのですが、全体としてはまだまだフィジカルの面であったりスピードの面が負けているなと思いました。

――ご自身の働きとしてはいかがですか

全然だめでした。まだまだ頑張ろうと思います。

――瀧川主将が永久退水になって、4年生は1人となりましたが心掛けたことはありましたか

僕が1人になったらしっかりしないとというのはありますし、後輩の子たちが失敗したことを深く考え込まずに次に切り替えていけるような声掛けを意識してやるようにしました。

――リーグ戦も1巡しましたが、チームの状態はいかがですか

まだまだです。本当になかなか上がってこないという感じでもやもやしますね。しっかり練習します。

――あすは再び日体大戦ですが、どのように戦っていきたいですか

現状は15点差もあっていきなりひっくり返るということはないと思うので、きょうよりもいいかたちをつくって差を縮めていけるようにしっかり頑張りたいと思います。

高島丈司(社3=東京・明大中野)

――後ろから見ていて、チームのディフェンスの印象は

相手がフロントで攻めているときは、ある程度守れている場面も4・5番でドライブされると何もできなかったので、1対1だと何もできないと感じました。

――キーパーとして意識していることは

きょうの試合に関しては、前に筑波がコールドで負けてしまっていて、正直ワセダも大差ある展開もあり得るな、とも考えていたの、きょうは絶対に気持ちを切らさないようにやろう、というふうには決めていした。最近は指示を出すようにはしています。日体はカウンターが多いので、うまく動けるようにしたいです。

――収穫点は

全体的に底上げしないと無理なのかな、と。個人的にはもうちょっと6・5、5・4で効率の良い守りをしないと、6・5、5・4を出されるのはこっちが攻めている以上仕方ないので、そこをきちんと守れるようにしたいなと思います。

――リーグ戦を一巡終えましたが

自分としてもあまりプレーがベストではなくて、ずっとモヤモヤしていて、チーム全体としてもきょうはよくやれたと全員が思えたゲームはたぶん1試合もないと思います。きょねんとはちょっと違って、課題ばっかり見つかるようなリーグ戦でした。

――あすへの意気込みを

あすは日体戦なので、頑張ります。

山田太一(スポ1=埼玉・秀明英光)

――日体大との差はどのような部分で痛感しましたか

水球の速さが違いました。泳ぐスピードであったり、フィジカルの部分でも差を感じました。まだいまのままではあらゆる面で大きな差があると思いますね。

――1年生も多く試合に出場されていますね

そうですね、切磋琢磨し合ってやっています。

――リーグ戦も一巡終えましたが、収穫や課題などはありますか

相手が大学生に変わったので、水球の力強さとかそういった部分ではまだまだ学ぶことは多いですね。他の大学からも学ぶ部分は多いです。ワセダの中でもそうですがレベルの高い水球についていけるようになることがこれからの課題です。

――あした以降に向けて意気込みをお願いします

この間負けた筑波大もそうですが、もう一度試合があるのでそれを勝ちにいけるようにやっていきたいと思います。