決定力の差浮き彫りに…無念の敗戦

アイスホッケー

 早大37本、日体大18本。シュート数では相手を大きく上回ったが、白星をつかむことはできなかった。日体大は昨季の関東大学リーグ戦で敗れている相手。即戦力も加わり、今大会の台風の目となりうる存在だ。第2ピリオド(P)終盤、2-1とリードしていた場面で痛恨の連続失点を喫し逆転を許す。その後は幾度となく訪れたチャンスをものにできず、2-4で敗戦。頂点への道はここで途切れた。

 1回戦では27得点の猛攻を見せたFW陣。DF新井遥平主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)やFW矢島雄吾(スポ3=北海道・駒大苫小牧)もスタメンに戻り、ベストメンバーで序盤から積極的にゴールを狙った。そんな中、第1Pでは2度迎えた数的有利のパワープレーで得点ならず。第1セットでうまくパスを回し攻め込むが、相手GKの好守に阻まれゴールネットを揺らすことはできなかった。このピリオドを終えて両チーム無得点。相手の3倍のシュートを放ってはいたが、日体大の5本はいずれも紙一重なもので、会場にはどこか不穏なムードが漂っていた。

今大会は初出場。好プレーが続いた青木

 第2Pは一転、点の取り合いに。まず先制したのは早大。この日積極的な攻撃が目立ったFW青木孝史朗(スポ2=埼玉栄)のゴールで均衡を破った。その後すぐに追いつかれるが、中盤のパワープレー直後に再び勝ち越す。決めたのは前回ハットトリックのFW前田悠佑(社1=東京・早実)。ゴール右前からの豪快な一発に会場が湧いた。しかし喜びもつかの間、またしても追いつかれると、そのわずか9秒後にも失点しついに逆転を許す。1点ビハインドで最終ピリオドへ突入することとなった。公式戦初スタメンで存在感を示したFW伊東勢司(政経1=東京・早実)ら下級生が何度もシュートを放つと、それに負けじと上位セットのFW陣も反撃に出る。新井をはじめDF陣も攻撃に絡み、最後は6人攻撃を選択。しかし、ゴールは遠かった。

懸命の守りも、悔しい4失点となった

 勝てば強豪・中大との大一番だったが、その挑戦権を得ることはできなかった。課題は明確。「決定力という部分が足りない」(新井)。昨季から続くこの状況を打破し、優勝はなくなったが5位を目指す。まずは次戦の相手であるライバル慶大を倒すべく、もう一度立ち上がる。

(記事 川浪康太郎、写真 本田京太郎)

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結果
早大 ピリオド 日体大
0(15) 1st 0(5)
2(12) 2nd 3(8)
0(10) 3rd 1(5)
2(37) 計 4(18)
※( )内はシュート数
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 22:45 青木 篠田 - -
日体大 25:59 松野 阿部 伊藤 -
早大 30:58 前田 坂本 高橋 -
日体大 36:41 金子 川田 山本 -
日体大 36:50 金子 - - -
日体大 54:30 沢崎 金子 - -
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
1 生江 鈴木 澤出 篠田 新井
2 青木 瀨戸 矢島 坂本 大崎
3 田中 高橋 伊東 羽場 野村
4 前田 小澤田 田村 飛田 格地
GK草島邦
コメント

工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)

――日体大の対策としてはどういったことをしていましたか

実力は相手の方が上だと思っていたので、少ないチャンスで点を取りにいくということを共有してやったのですが、結果としては負けてしまって残念です。

――第1セットで得点できませんでしたが、そのことについてはいかがですか

全体的に37本打って2点しか取れなかったというのは決定力不足ですし、シュートの精度や工夫が足りなかったのかなと思います。

――4失点した守備陣についてはいかがですか

守備に関しては、打たれたシュート数は18本ということで数多く打たれたわけではないのですが、集中力が足りなかったり、マークが外れたり、連携がうまくいかなかったりと、細かいところでミスが出てしまいました。

――第2ピリオドでは立て続けに失点する場面もありました

あそこの2点目から3点目のところで集中力が切れてしまって決められたのが痛かったですね。

――次の試合に向けての課題や修正すべき部分はどこですか

大会はこれで終わったわけではないですし、あと2つ勝って5位というのを最低の目標にして頑張っていきます。きょう出た課題であるシュートの精度や守りの連携プレーを修正して、慶大戦は必ず勝つということで立て直していきたいです。

DF新井遥平主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)

――試合を終えた今の率直な感想を聞かせてください

みんな心のどこかで勝てるという気持ちがあったので、そのおごりが敗因につながったのかなと思います。

――昨年負けていた日体大に対して嫌なイメージはありましたか

嫌なイメージは特にはなかったです。

――第1セットで得点できませんでしたが、攻撃に関して振り返っていかがですか

決定力という部分が足りないのかなと思います。まだシーズンは始まったばかりなので、これから練習を重ねて決定力を上げていきたいです。

――一方、守備に関しては

シュート数は20本以下だったのですが、そこで4失点してしまいました。もちろんディフェンス、キーパーのせいというのもあるのですが、フォワードに声を掛けなかったディフェンスがいたり、もったいない失点が多かったです。

――次の慶大戦に向けた意気込みをお聞かせください

どんな相手だろうと謙虚に自分たちのホッケーをして、チーム全員で勝利を目指して頑張ります。

FW青木孝史朗(スポ2=埼玉栄)

――本日の試合を振り返って

ワセダの流れで試合は進んでいったのですが、決めるべきところで決めきれず、自分たちのミスで負けてしまいました。練習から、決め切ることにこだわっていかないといけないと感じました。浴びたシュート数は少なかったと思うので、そこは次の試合に生かしていきたいと思います。

――最初のゴールを決めましたね。その時のことを教えてください

フェイスオフが抜けて、パックがゴール周辺に行ったので、リバウンドを狙っていました。ここにパックが来る、という予測ができていたので、それが大きかったですね。

――チーム、そして、ご自身の調子は

チームも、僕も、調子は悪くないです。きょうの試合を含めて、試合で勝ちきれないということの原因は、ゴールを決めきれないというところにあると思います。

――日体大のキーパーは好セーブを連発していました。対戦してみて、どんな印象を持ちましたか

横への反応もすごく、一発では入らないなと思っていました。なので、リバウンドを狙っていくことが重要なのかなと思いましたね。

――2年生になったことで、プレー面や精神面で変化はありましたか

2年生になってから、自分の思うようなプレーが少しずつできているような気がします。特に、セット間での声掛けを積極的できるようになりました。

――慶大との試合に向けて、意気込みを教えてください

優勝の望みは消えてしまったのですが、しっかり慶大に勝って5位になりたいと思います。