長いトンネル…攻守かみ合わず5連敗

アイスホッケー

 光はなかなか見えてこない。前節、格下の日体大にまさかの敗北を喫した早大。同じく格下の法大に勝って持ち直したいところであったが、苦戦を強いられる。接戦の中、第3ピリオド(P)で勝ち越されると、その後は攻めあぐね3-4で惜敗。攻守共に改善し切れず、これで泥沼の5連敗となった。

 この日も、立ち上がりは悪くなかった。5分35秒、FW青木優之介(スポ4=埼玉栄)の左前からのシュートで鮮やかに先制。第1P終盤は数的不利のキルプレーが続いたが、守備陣が粘り無失点でしのいだ。第2Pも、中盤までは早大のペース。中でも、関東大学リーグ戦二次リーグから復帰し、この日は第2セットで起用されたFW金子聖(スポ4=埼玉・立教新座)が積極的にゴールを狙う。自身が「良い攻めはできていた」と振り返るように、得点にはつながらなかったものの新たな攻撃パターンが展開された。そんな中、守備陣が一瞬の隙を突かれ、連続失点で逆転を許す。残り1分を切ったところでDF堰合芳貴(社4=青森・八戸工大一)がミドルシュートを決め、なんとか同点でこのピリオドを終えた。

1ゴール、2アシストの活躍をした堰合

 第3P開始早々、いきなりキルプレーのピンチでディフェンスを抜かれ、勝ち越される。それでもその直後、またしても堰合が強打を放つと、ゴール前にいたFW青木孝史朗(スポ1=埼玉栄)がそのこぼれ球をたたき再び同点とした。しかし、ここから試合終了まで、早大の厳しい現状を象徴するような時間帯が続く。ここでも金子聖やFW矢島雄吾(スポ2=北海道・駒大苫小牧)が果敢に攻め込むが、パスのミスなどから何度も決定機を逃し得点できない。そんな中、2失点目、3失点目と同じ抜かれ方で失点し、またも追う展開となった。残り時間が少なくなり猛攻を仕掛けたいところだったが、終盤立て続けにペナルティーを取られる。最後は日体大戦同様6人全員による攻撃で攻めたが、時すでに遅し。勝負どころで負の連鎖に陥り、またしても1点差で敗れた。

積極的にゴールに向かった金子聖

 「プレーの内容は悪いとは思っていなくて、上向きになっている」と語るのは工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)。前節と同じような負け方をしてしまったが、勝敗は紙一重だ。要所でのペナルティーをなくし、攻撃陣と守備陣の連係を立て直せば、重い扉は開けてくる。次戦は一次リーグで引き分けた慶大。次こそ課題を克服し、その後に控える強豪校との再戦に弾みをつけたい。

(記事 川浪康太郎、写真 冨田千瑛)

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関東大学リーグ戦
早大 ピリオド 法大
1(19) 1st 0(12)
1(12) 2nd 2(12)
1(13) 3rd 2(13)
3(44) 計 4(37)
※( )内はシュート数
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
早大 05:35 青木優 新井 堰合 PP
法大 31:29 鈴木 阿部 石田 -
法大 36:42 石田 川上 - -
早大 39:01 堰合 - - -
法大 43:02 松本 川上 - PK
早大 45:37 青木孝 堰合 鈴木 -
法大 48:52 松本 佐藤 小西 -
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF/FW
1 寺井 金子立 青木優 坂本 新井
2 鈴木 青木孝 金子聖 堰合 羽場
3 田中 高橋 矢島 松本 格地
4 飛田 小澤田 加賀美太 志村 佐藤
GK遠藤
関東大学リーグ戦ディビジョンIグループA順位表(10月24日時点)
順位 校名 勝点 試合数 勝 分 負
1 中大 25 9 8 1 0
2 明大 22 9 7 1 1
3 東洋大 21 9 6 3 0
4 早大 10 9 3 1 5
4 法大 10 9 3 1 5
6 日体大 7 9 2 1 6
7 日大 4 9 1 1 7
8 慶大 3 9 0 3 6
コメント

工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)

――試合を振り返っていかがですか

当然負けが続いているので、今までの反省を生かしてそこを改善して臨んだんですけど、結果として勝てなかったのは残念です。

――連敗している中、チームの状況はどうご覧になりますか

プレーの内容は悪いとは思っていなくて、上向きにはなっていると思います。ただきょうの試合でも他の試合でもそうなのですが、やはり追い上げるところで反則を取られたりだとか、チャンスもきょう2対1だとか3対1とかの場面結構あったと思うんですけど、そこをやっぱり決めきれなかったところが最終的に負けにつながったのかなと思います。

――チームの士気というものはいかがですか

内容は悪くはなくて、細かいところとかプレーの精度を上げるというところを指示しています。チームが負けている状況で、今週の練習でもやはり沈みがちなところがあったのでみんなで声を出しながらやって。そこは今までよりも良くできたかなと思っているんですけど、こういう負けが続くとなかなかやはり士気も下がってくるかなと思います。

――失点が全て同じようなパターンでした

一つ一つの失点の場面に理由があると思うのですが、FWとDFとの連携だとか、先ほど言った声掛けの部分は改善していく必要があるかなと思います。

――シュート数はワセダの方が勝っていました。精度に問題があったのでしょうか

精度の問題もあるのと、シュート数では負けていないので当然向こうもうまく守っていたというのもあると思います。そういったところでもチャンスを生かせるかというのは、練習の中でチームで準備するしかないなというのと、次に向けてチームをつくっていきたいと思います。

――今大会を通してペナルティーが多いですね

そこはやっぱり改善点だと思いますし、きょうも前回もそうですがDFが5人回しでやっていて足が止まっている中で、スティックを使った反則だとかFWもその中で同じようなミスが出ているというのがあると思います。反則を少なくするというのは直せるところではあると思うので、次回はその部分をうまく共有して、反則を少なくするというプレーをしたいと思います。

――現在、DFに負担がかかっている状態なのでしょうか

そうですね。DFの負担もかかっていますし、キーパーの負担もかかっていると思います。現状仕方のないことなので、そこに関してはそういうチーム事情だということをみんなで共有して。DFだけが守るんじゃなくて、FWも守るという意識を持ってプレーしていければ改善ができると思います。

――次戦のケイオー戦への意気込みをお願いします

また来週の土曜日ケイオーと試合があり、前回引き分けているということなので、勝ち点3を取れるように今週準備していきたいと思います。

FW金子聖(スポ4=埼玉・立教新座)

――第2セットでの起用となりましたが、心境はいかがでしたか

ここ最近調子が上がっていて、先発起用というかたちで応えられたかなとは思います。ですが、点を取るという役目を果たせていなくて、それができずに競り合って負けてしまったということが大きな敗因になったと思います。

――ご自身は積極的なプレーが見られましたが、振り返っていかがですか

良い攻めはできていたのですが、最終的に点につながらなかったところは大きな課題だと思います。次の試合までには得点力を挙げられるように修正していきたいです。

――シュート数では相手を上回っている中、得点が伸びない原因はありますか

1つのシュートで終わってしまっていることが要因だと思います。2発目、3発目をしっかりたたけるようにすればチャンスがもっと広がるのかなと思います。

――チームとしてはペナルティーが多くなっていますが、その点についてはいかがですか

体を見ないでパックを見て動いてしまっていることが要因だと思います。体にしっかり当たっていけば改善できると思います。

――一次リーグの戦いぶりを外から見ていて、チーム状況をどのように感じましたか

最初の出だしからもう少し足を動かさなければいけないなと感じたので、きょうはそれを実践したのですが、そこでの得点ができないまま最後までいってしまいました。

――次戦は慶大戦です。意気込みをお願いします

負けられないので、勝つのみだと思います。全力で戦います。

DF堰合芳貴(社4=青森・八戸工大一)

――きょうの試合全体を振り返っていかがですか

率直に、きょうは勝てた試合だったなと思います。具体的な中身を言うと、反則してはいけない時に反則したりだとか、点数を取られてはいけないときに取られたりしたことが原因となって、勝てる試合を逃したという感じです。

――本日は得点やアシストもされていますが、得点シーンを振り返っていかがですか

決して調子が良かったわけではなかったのですが、得点したのもラッキーだし、アシストしたのもの青木くん(FW青木孝史朗、スポ1=埼玉栄)のおかげだったので、ラッキーだったかなという感じです。

――本日のご自身のプレーはいかがでしたか

良いことだと、得点とアシストできたことですし。悪いところだと第1Pの初めのパワープレーでゴール前で点数を決め切ることができなかったところです。あと第3Pの初めなんですけど、反則してはいけなかったところで反則してしまったので、チーム全体の流れが悪くなってしまい失点にもつながったので、そこですね。

――本日の守備陣の動きはいかがでしたか

決して悪くなかったと思います。けど、詰めるところとか詰め切れなかったので、そこは良くなかったかなと思います。

――同点だった第2Pと第3Pの間で共有されたことはありますか

いい時間帯に1点取り、(スコアを)2-1から2-2にすることがができ、ワセダの流れが来ているということで、第3Pは無駄な反則をしないで点数を取って、しっかり守って勝とうという話はしました。

――今回の敗因は何だとお考えですか

(ワセダが)3点取って(相手に)4点取られたので、やっぱりDFいうか守りの面が敗因だったと思います。

――ペナルティーが多い今のチームの現状についてどうお考えですか

ペナルティーが多いことは悪いことだと思います。けど、不運な反則もあったりしたので、そこはなんとも言えないんですけど。反則しないような意識を練習からしていくことが大切なのかなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

次回はケイオー戦なんですけど、一次リーグで引き分けているし、チームとしてもずっと連敗が続いてるので。ここでしっかり連敗を脱せられるように、勝ち点3を取れるように頑張っていきたいと思います。

FW青木孝史朗(スポ1=埼玉栄)

――きょうの試合の率直な感想をお願いします

チーム全体としてシュートも打てていて、最初は流れが良かったんですけど、ちょっとした判断ミスから失点してしまったので、課題の残る試合だったなと思います。

――得点シーンを振り返っていかがですか

あれはゴール前でリバウンドが出たらたたこうって思っていて、そこにちょうど堰合さん(DF堰合芳貴、社4=青森・八戸工大一)がいいシュートを打ってくれたので。ゴール入って良かったです。

――チームの動きはどうでしたか

足も動いていて良い感じだったのですが、決め切れないという感じだったので、そこをきっちり直したいなと思います。

――きょうの試合で見つかったチームとしての課題はありますか

決め切ることができれば勝てた試合だったと思うので、練習からしっかりシュートを入れるといったことをしていきたいなと思います。

――次戦に向けての意気込みをお願いします

最近負け続けてしまっているので、上を見据えてしっかり勝って。勝ち点3を取って連戦に向かっていけるようにしたいです。