明大に1-4で苦杯。浮き彫りになった課題

アイスホッケー

 今節、早大は春の関東大学選手権で惜敗を喫した明大と矛を交えた。上位校との連戦の初戦となるこの試合。縦へのアクションで素早くゴールに迫る明大に対し、各ピリオドで失点し、計4ゴールを献上する。攻めては、数的有利なパワープレーの好機を得て敵陣でプレーする時間帯もあったが、相手の堅守を崩し切ることができず、1点を返すに留まった。結果、1-4でゲームセット。勝ち点を落とし、上位争いから一歩後退した。

 明大の縦パスを用いた速攻に苦しんだ。第1ピリオド(P)の立ち上がり、パックを支配する場面はあったが、明大の素早い楔(くさび)のパスに後手に回り出すと、6分9秒にはカウンターから先制される。12分34秒にも、パスで崩されて失点。DFの裏を抜け出し、サイドでパスを受けた相手からのシュートにGK遠藤秀至(社4=東京・早実)が反応したものの、こぼれ球を押し込まれて追加点を許した。第2Pでは、立て続けにパワープレーの好機を迎える。しかし、フィニッシュで精彩を欠き、ゴールをこじ開けることができない。相手の好守にも苦しみ、チャンスを逸すると、34分50秒に外からのシュートで失点し、0-3に。計6分間ものパワープレーを得てポゼッションを高めたものの、シュート数で8-14と圧倒されて第2Pを終えた。

失点後、肩を落とす早大メンバー

 第3Pの立ち上がり、中央で落としを受けた相手にダイレクトで叩き込まれ、出鼻をくじかれてしまう。48分09秒に混戦から「気持ちで押し込みました」とFW金子立樹主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)が何とか1点を返したが、反撃はそこまで。その後パワープレーの数的有利を迎えるも好機を生かすことができず、1-4で試合終了。総合シュート数では31-36とそこまで差は見られなかったものの、明大の精度の高いオフェンスと堅固なディフェンスを前に完敗し、選手たちは肩を落とした。

意地を見せ第3Pに1点返した金子立主将

 「内容は悪くなかった」と工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)は試合を振り返る。敵陣深くでプレーを継続し、ゴールに迫るシーンもあった。それでも、スコアが伸び悩んだのは、決定力不足と言うほかない。「チャンスで決めきれなかった」と金子立主将が評するように、オフェンス面の改善が急がれる。一方、楔(くさび)のパスで裏をとられる場面が目立つなど、守備面も課題が浮き彫りになった。次節の対戦相手も中大と、強豪校との連戦となるが、試合はまではあと10日間と猶予はある。残された時間を攻守両面の課題改善にあて、しっかりと準備をして臨みたい。

(記事 佐藤諒、写真 中村ちひろ、進藤翔太)

関連記事

早大ゴールラッシュ!チームプレーで日大に圧勝(9/19)/関東大学リーグ戦 対日大

攻めの姿勢が空回り…格下相手に手痛いドロー(9/17)/関東大学リーグ戦 対慶大

競り合いも、ここぞの得点力とGK遠藤の神セーブで開幕2連勝(9/11)/関東大学リーグ戦 対法大

関東大学リーグ戦
早大 ピリオド 明大
0(10) 1st 2(11)
0(8) 2nd 1(14)
1(13) 3rd 1(11)
1(31) 計 4(36)
※( )内はシュート数
得点経過
チーム 時間 ゴール アシスト1 アシスト2 PK/PP
明大 06:09 松本 工藤 松金 -
明大 12:34 京谷 工藤 松金 -
明大 34:50 池田 高橋 大場 -
明大 40:50 府中 池田 高橋 -
早大 48:09 金子立 青木優 - -
※PKはキルプレー、PPはパワープレー、PSはペナルティショットを指す
 なお、PK/PPの表記は早大にとってPKに当たるかPPに当たるかを表記するものとする
早大メンバー
セット FW FW FW DF DF
1 寺井 金子立 青木優 坂本 新井
2 鈴木 青木孝 田中 大崎 堰合
3 佐藤 高橋 矢島 松本 羽場
4 飛田 瀬戸 小澤田 格地 加賀美俊
GK遠藤
コメント

工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)

――試合を全体的に振り返っていかがですか

力の上のチームなので、まず守りを重点的にセットを組み替えて、どちらかというとゲームプラン通りのゲームはできました。結果は出ませんでしたが、内容的には悪くはなかったと思います。

――掲げている守備中心のホッケーはできたということでしょうか

そうですね。点数的には『(失点を)2点以内に抑えて、3点取る』というプランの中、結果として(相手に)4点取られたところは反省点ではありますが、全体的には個人個人も含めたかたちで各セットごとの役割を意識してやってくれました。

――パワープレーか生かし切れていない印象を受けました

パワープレーが6回あった中、1点でも取れていたら流れは変わったと思うのですが、取れなかったのは実力だと思います。そこはきっちり修正して臨みたいと思います。

――今ワセダに足りないものはどこであると考えますか

これから新しく選手が加わる訳でもなく、一人一人の力を上げていくしかないので、きょうみたいな各人が各セットの役割を意識したプレーができれば、次やるときは当然もっといい試合ができると思います。方向性は間違っていないと思うので、チームとしての力をつけていきたいと思います。

――次の中大戦までに力を入れていきたいことはありますか

細かい点を修正したり、セット等の組み替えを行う予定なので、また各セットごとにどういった役割を持たせるかということと、各プレーヤーの役割というものを1回明確にして臨みたいと思います。

FW金子立樹主将(スポ4=北海道・駒大苫小牧)

――試合を終えた率直な感想をお願いします

やっぱり点数を取れず、第3Pまで点数が0だったというのはやっぱり課題かなと思います。

――試合を全体的に振り返っていかがですか

よく守れていた部分もあって、秀至(GK遠藤秀至、社4=東京・早実)にすごく助けられたりもしたんですけど、チャンスで決めきれなかった部分がきょうの敗因かなと思います。

――工藤哲也監督(昭63社卒=青森・八戸)はやりたいホッケーはできていたとおっしゃっていましたが、プレーヤー的にはいかがですか

セットとしての役割はしっかりできていたのですが、いいプレーをしていても点数が取れなかったら負けてしまうので、点数が取れていればな、というのはあります。

――メイジの印象はいかがでしたか

ここ何試合かは本当にペナルティーが少ない印象だったんですけど、きょうは他のセットがペナルティーを取ってきてくれて。そういったところでPP(パワープレー)が取れなかったことが駄目だったかなと。やっぱりメイジ相手にPPで取れなかったら、ああいった展開になるのかなと思います。

――メイジの守備が固い印象を受けました。FWとしてのやりにくさはありましたか

そこまで守備が固いという印象はなかったんですけど、点数は取れなかったですし、うまく守られたかなというふうに思います。

――金子選手は得点を決められていましたが、ゴールシーンを振り返っていかがですか

優之介(FW青木優之介、スポ4=埼玉栄)からいいパスが1本目来たんですけど、キーパーに止められて。最後本当に点数を取らなきゃなと思って、気持ちで押し込みました。

――次の中大戦までに準備していきたいことを教えてください

練習中から『得点する』という意識を全員が持っていれば、得点力のアップにもなると思います。中大戦まで期間が空くので、そこでしっかりチームとしてきょうの課題を修正して試合に臨みたいと思います。

FW青木優之介(スポ4=埼玉栄)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

絶対勝たなければいけない試合だったので、結果として負けてしまって本当に悔しいです。

――相手守備陣の固さが目立ったと思いますが、どのような印象を受けましたか

スター選手ばかりで、なかなかゴールに向かうのが難しかったのですが、そこを何とかして取りたかったです。結果としてゴールにつながらなかったので悔しいです。

――第1セットのメンバーが夏以前の顔ぶれに戻りましたが、その点に関してはいかがですか

第1セットに固めてゴールを狙うということでやったのですが、チームに貢献できなくて悔しいです。

――その中で、パワープレーを生かせない場面が目立ちました

前日まで違うメンバーとパワープレーをやっていて、当日に変えたということもあり、なかなか機能しなかったのがゴールにつながらなかった原因だと思います。

――要所でパスのミスも見られました

普段から監督からパスレシーブが悪いと言われていて、それが試合で出てしまったと思います。

――第3Pの得点シーンを振り返っていかがですか

リスクもあったのですが、点を取らなければ勝てなかったので、とりあえずゴールに向かった結果だった思います。

――次の中大戦まで間が空きますが、修正したいことや意気込みを教えてください

チームとしても負けられない状況なので、チーム一丸となって勝てたらいいなと思います。

GK遠藤秀至(社4=東京・早実)

――試合を振り返ってみていかがでしたか

練習で明大対策はしてきたんですけど、あまりいかなかったです。それ通りに進んだというよりも、自分たちのミスで流れを崩してしまいました。自分たちの流れに持っていくことができなかった試合だったと思います。

――明大の攻撃陣の印象としては試合前から話されていたのでしょうか

明大は、個人個人で攻めてくるようなチームだと思っていました。外側から攻めるというよりも、一人で内側に切り込んでくるパターンが多いという印象だったので、そこは守っていこうという話をしていました。でも、それ以前にディフェンスで裏を取られてしまって。数的不利な状況がかなり多かったです。そこは相手の攻め方以前の問題だと思うので、改善したいです。

――それぞれの失点を振り返って、原因は何だったのでしょうか

ほぼ全ての失点が同じパターンだったと思うんですけど、DFの裏を取られてしまったり、こちらのFWが前に走り出してしまったところで相手にパックを取られてしまって数的不利をつくられたことによる失点でした。DFからFWにつなぐ場面をもう少しミスなくやっていかなければいけないと思います。

――それでも、遠藤選手自身は好セーブが目立っていました

そうですね。もっと失点してもおかしくなかったと思います。それでも、僕がセーブする前に、そういった状況をつくらないことが一番だと思います。そういった場面をもっと少なくしていかなければならないと思います。

――今まで対戦してきたチームとはスピード感が違う相手だったと思います

そうですね。今までやってきたチームとはスピード感は違ったんですけど、そこはリーグ戦(関東大学リーグ戦)を戦っていく上で分かり切っていることなので。そこはしっかり合わせていかなければいけないと思いますし、反省点ですね。

――次の試合までに改善すべき点を教えてください

まず、この試合で4失点してしまったので、DFの部分を見直して失点を減らしていければと思います。失点が減っていけば、流れがこちらに傾いてきて点を取れると思うので、まずは失点を抑えるところからやっていきたいです。

――逆に収穫はありましたか

シュート数に関しては、相手に負けていなかったと思います。次回以降の試合でも、まずはゴールに集めてやっていければと思います。

DF堰合芳貴(社4=青森・八戸工大一)

――1-4で負けてしまいました

チームの目標としていたプレーはできたんですけど、僕が最後決めるところを決められなかったので、自分の決定力不足で負けてしまいました。

――目標としていたプレーとはどういったものでしょうか

もともと相手に合わせてセットを変えて、奥でプレーするっていうのを最初目標に決めていました。それはできていたんですけど、最後まで結び付かなかったという感じです。

――目標とするプレーができたということは、シュート数に表れていると思います

そうですね。シュート数はあんまり変わらなかったんですけど、1本の精度というか、リバウンドまで詰める精度の問題が課題としてあったと思います。

――精度の面では、パスミスやトラップミスが目立っていました

今までよりもプレースピードがぐんと速くなったので、焦りからパスミスやハンドリングミスが増えてしまったと思います。

――メイジのオフェンスの印象はいかがでしたか

メイジは攻めの強いチームなので、そこはワセダのDFが負けてしまった部分だと思います。

――縦パスで崩される場面が多かった印象です

メイジのDFから縦でいいパスがどんどんFWに来ていたので、(ワセダの)DFも一応下がって守っていたんですけど、3、4番手のところでうちのバックチェックが追い付かずに失点した部分がありました。そこは改善しなければならない部分です。

――PP(パワープレー)の好機を生かすことができませんでした

PPに関しては僕が最後、シュートをうまいところに打てずに点を取れなかったので。シュートスピードは変わらないと思うので、練習でシュートをどう打つかとか、シュートを打つまでにどんな動きをするかを研究して、次はシュートを打てば入るようなセットプレーをしていきたいです。

――理想とするプレーができたものの敗北したということは、勝敗を分けたのは地力の差ということでしょうか

相手のチームの方が実力の高い選手が多かったのですが、ワセダも気持ちの面では負けてはなかったので、決定力の差が大きかったかなと思います。

――中大戦まで時間がありますが、どのような点を修正していきますか

守りはしっかり守れていた部分はあったので、攻めの部分でFWのみならずDFも点数を取れるように、シュートを打つなどの、全員が攻めに関われるような練習をこれからしたいと思います。