伝統ある秋季早慶アイスホッケー定期戦(早慶戦)。現役戦の開会に先駆け、両校のフィギュア部門の選手がエキシビション演技を披露。早大からは高浪歩未(国教4=ケイ・インターナショナルスクール東京)が演技を披露し、熱戦の合間に氷上に涼やかな風を吹かせた。
前日には苫小牧で開催されていたインカレに出場していた高浪。披露したのは競技時と同じプログラム『Hallelujah』だが、髪型と衣装をエキシビション仕様に。ハーフアップで髪をなびかせ、競技用のものよりスカートが長く、肩のあたりが風ではためくデザインの純白の衣装で舞った。
冒頭には音響トラブルもあったが、落ち着いた様子でしっとりと演技を行い、2回転のコンビネーションジャンプなどもクリーンに着氷。移動や連戦の疲れも感じさせない優雅なスケーティングで、会場に集まった観客を魅了した。
華麗な演技を披露する高浪
スケート以外のスポーツを見るのも好きだと話す高浪。昨年まで海外にいる期間が長く、大学や部のイベントにもあまり参加できていなかっただけに、今回の早慶戦で演技を披露できたことに対して、「早大生として素敵な思い出になった」と振り返る。観客にとっても、高浪の今回のエキシビション演技は、ホッケーの熱戦の記憶とともに蘇る、素敵な1シーンになったに違いない。
(記事 及川知世、写真 田島璃子)
コメント
高浪歩未(国教4=ケイ・インターナショナルスクール東京)
――伝統ある早慶戦での演技でしたが、どのようなお気持ちで演技に臨まれましたか
まずは伝統ある早慶戦で演技をさせていただけたことに感謝をしています。演技中は、ホッケーの試合に向けて観客を盛り上げたいと頑張りました。また、1人でも多くの方々にホッケーとはまた違うフィギュアスケートの魅力を伝えられればと思い、心を込めて演技をしました。
――試合とはまた違った雰囲気の中での演技だったかと思います。演技を終えての感想をお願いします
伝統ある早慶戦の前の演技だったので少し緊張しましたが、温かい拍手を頂けてほっとしました。演技後、グッズ販売のお手伝いをした際、お客様から「さっき演技していたスケーターだよね。素敵でした。」と声をかけていただいてとてもうれしかったです。この伝統ある早慶戦で演技ができ、また、試合を観戦できたことは早大生として素敵な思い出になりました。