1年間の集大成となる大舞台、全日本選手権大会(全日本)が12月23日開幕した。2022年北京オリンピックの最終選考も兼ねたこの大会。初日にはアイスダンス リズムダンス(RD)、女子ショートプログラム(SP)が行われ、早大からはアイスダンス部門で高浪歩未(国教3=ケイ・インターナショナルスクール東京)・西山真瑚(人通2=東京・目黒日大)組が登場。日本でのデビュー戦となったこの演技を58・10点の4位で終え、25日のフリーダンス(FD)に臨むこととなった。
RDの演技を行う高浪・西山組
RDの演目は『Daydreamin’/I Need You』。緊張感が漂う空気の中、お互いを確かめ合うように微笑みながら目を合わせ、スタートポジションについた「あゆしん」組。序盤のパターンダンスはYYYNの評価となったものの、曲の乙女心を見事に表現したキュートな雰囲気は、見るものの目をくぎづけに。フリルたっぷりのスカートをふわりと揺らしながら、テンポを細やかに掴んだ柔らかい滑りを見せた。その後は爽やかな表情で安定したカーブリフトをこなし、演技後半に突入。曲調はガラリと変わり、アップテンポで朗らかなムードに。指先にまでこだわりの感じられるツイズルでは絶妙なシンクロを披露したが、高浪への評価はレベル3。終盤には、キラキラと笑顔を弾けさせながらダイナミックに舞い踊り、軽やかにステップを踏んだ。体を大きく使ったこのミッドラインステップは、2人が作り出す和やかな雰囲気を象徴しているようだった。フレッシュさが随所に散りばめられた3分間。最後は高浪が西山に跳び乗ってポーズを決め、躍動感のあるフィニッシュとなった。
終始のびのびとした演技を見せ、会場全体をハッピーオーラで包み込んだ早稲田カップルは、楽しさを噛みしめながら国内戦での初試合を終えた。
笑顔弾けるプログラムを披露した高浪・西山組
(記事 中村凜々子、写真 及川知世)
結果
▽アイスダンスRD
高浪・西山組 4位 58・10点