【特集】全日本選手権直前インタビュー

フィギュアスケート

 ついに国内最高峰の舞台、全日本フィギュアスケート選手権(全日本)が開幕する。予選を勝ち抜き、全日本への切符を獲得した選手が集結する、特別な舞台。早大フィギュア部門からは男子シングルに島田高志郎(人通3=岡山・就実)と西山真瑚(人通3=東京・目黒日大)が出場する。大舞台に臨む2人の選手に、全日本への思いを伺った。


▽男子シングル


島田高志郎(人通3=岡山・就実)

※この取材は12月15日に文面で行われたものです。

自分に勝つ!

東京選手権で演技をする島田


――​​今シーズンのこれまでの国際試合について少しお聞きしたいと思います。
出場されたグランプリ2戦の結果を振り返って、どのように受け止めていますか

 グランプリ1戦目は自分の弱さを痛感させられる試合となりましたが、大きな失敗をしたことによって自分の心の中で吹っ切れるという感覚を得ました。そこから2戦目に向けての練習中「失敗」に対して良い向き合い方をする事が出来ていました。また、試合中の準備の仕方や良い気持ちの持っていき方について考え、2戦目でその試みを良い形で具現化する事が出来ました。2試合を通して素晴らしい経験をさせていただきました。


――MKジョン・ウィルソン杯ではパーソナルベストをマークされましたが、そこで全日本を含め、今後の試合に繋がる収穫などは得られましたか

 SP、FS両方自分の納得のいく演技をする事を目標としていたこの2年間でしたが、やっとその目標に対する達成感を少し得ることが出来ました。このポジティブな記憶を忘れずに今後も自分のやるべき事に取り組みたいと思います。


――全日本に向けては、どういった点を意識して練習していますか

 身体の感覚とは毎日向き合い調整し、曲かけやジャンプを重点的に練習してきました。その日できる事の最大限をやってこれたと思います。


――全日本での目標を教えてください

 自分に勝つ!です!
 試合の日、今自分が出来ることをただ「やる」ことをテーマとしています。試合の日の自分の身体や心の状態はその日になるまで分からないです。考えすぎる事が自分にとってあまり良くないと思っているので「自分なら出来る」をイメージするのではなく、練習してきた自分を信じてただ「やる」を意識するようにします!
 ただ「やる」を意識すると聞くと、簡単に聞こえますがこれが結構難しいんです…(笑)。


――全日本では、日本の観客のみなさんにどのような演技を届けたいですか

 スケートが好きなんだなぁと伝わるような演技がしたいです。スケートの美しさや楽しさを観て下さっている方がじんわりと感じるような演技を目指します!


――最後に意気込みをお願いします

 自分のやるべき事は全部してきました!後はどんな演技をするのか、自分でも楽しみです。年一度の大舞台を全力で戦って楽しみたいと思います!


西山真瑚(人通3=東京・目黒日大)

※この取材は12月10日に文面で行われたものです。

シングルを13年間やってきて良かったと思えるような演技を

東京選手権で演技をする西山


――現在の調子はいかがですか

 東日本前に患っていた怪我も回復し、順調に練習を継続することが出来ています。


――全日本に向けては、どういった点を意識して練習していますか

 今まで以上にジャンプを跳ぶ回数を増やして、どんな身体状態精神状態でもジャンプを成功できる自信をつけることを意識しながら練習しています。


――全日本での目標を教えてください

 西山真瑚というシングルスケーターがいたということをお客さんに認知してもらえるような感動的な演技を届けることが目標です。


――今シーズン初の有観客試合ですが、観客のみなさんにはどのような演技を届けたいですか

 目標と重なる部分はありますが、お客さんが感動をして僕の演技に引き込まれるような演技をしたいです。そして何より自分が楽しむことでそれが伝わりお客さんも楽しめると思っています。


――シングルスケーターとしては最初で最後の全日本になると思いますが、どんな大会にしたいですか

 悔いが残らないような演技、シングルを13年間やってきて良かったと思えるような演技をしたいと思っています。


――最後に意気込みをお願いします

 最初で最後の全日本、緊張すらも思いっきり楽しんで最高のシングル人生だったと笑って終われるような演技が出来るように頑張ります!


(取材・編集 吉本朱里)