憧れの曲で舞った小室、熱い試合に華を添える

フィギュアスケート

 今年で66回目を数える伝統の早慶アイスホッケー定期戦。ピリオド間のエキシビションでは両校のフィギュア部門の選手が演技を披露。慶大からは水野明保、早大からは小室笑凜(スポ3=東京・開智日本橋学園)が登場し、伝統の一戦を彩った。

 第2、第3ピリオド間に登場した小室。披露したのは新シーズンのショートプログラムである『エデンの東』。昨年主将の永井優香氏(令3社卒)や町田樹氏も演じたプログラムで「引退までに使いたかった」という曲に乗せて2回転の連続ジャンプなどを決めた。終盤は曲の盛り上がりに合わせて力強いスケーティングで魅了し、会場からは大きな拍手が送られた。「新しいプログラムということもあり、まだまだ至らない点ばかり」だと振り返ったが、時間をかけて磨き上げていき、「最終的には観ている人の記憶に残り続けるプログラムにしたい」と語った。このプログラムが今シーズンどのように磨かれていくのか、注目だ。

優美な演技を披露した小室

(記事 及川知世、写真 鬼頭遥南)

コメント

小室笑凜(スポ3=東京・開智日本橋学園)

――普段の試合等とはまた違った雰囲気だったと思いますが、滑ってみた感想をお聞かせください

とても良い緊張感の中で楽しく滑れました。やっぱり早慶戦という沢山の人に観てもらえる機会は、自分にとって貴重ですし、こんな状況でも観客の方々に観てもらえるからこそ、表現する楽しさをいつもよりも感じられました。とても楽しい3分間でした。

――今日の演技を振り返っていかがですか

新しいプログラムということもあり、まだまだ至らない点だらけだと思います。ただ、ずっと使用してみたかった憧れの曲で演技ができ、今までで一番余韻が残りました。これから予定構成のトリプルジャンプを入れ込んだ状態で、今回以上の滑りと表現を見せていけるようブラッシュアップしたいです! 

――本日滑ったプログラムに対する思いがあればお聞かせください

今回披露した新しいSPプログラムはエデンの東なのですが、昨年引退された、永井優香(前主将)や、町田樹選手の演技を拝見し、引退するまでに絶対この曲を使いたいと思いました。いつも、曲を決める時はコーチに複数の曲を提案するのですが、今回はエデンの東しか出しませんでした。それだけ憧れがあったプログラムを使用する事ができるので、引退までの残り2年間かけて磨き上げていき、最終的には観ている人の記憶に残り続けるプログラムにしたいです。

――今シーズンに向けて一言お願いします

今シーズンは挑戦するシーズンにしたいと思います。残りのスケート人生もカウントダウンが始まっているなと感じており、最後のシーズンで最も良い選択をしながら迎えられるように、自分の限界にトライしてみたいです。コロナ禍で先が見えないシーズンになるとは思いますが、その変化に惑わされずに成長できる一年に出来るよう頑張ります!