土橋、日本で1年ぶりに演技を披露

フィギュアスケート

 東日本学生フィギュアスケート選手権(東インカレ)まで1週間と迫るなか、AUTUMN KOBATON競技会が開催された。早大からは土橋美菜海(国教4=ドイツ・インターナショナルスクールオブデュッセルドルフ)が出場し、留学から帰国後初めて演技を披露した。

 試合が行われた埼玉アイスアリーナは土橋にとってホームリンクである。いつも練習を共に行っている仲間たちの大きな声援を受けスタート位置につくと、音楽が始まる。ラストシーズンに選んだ『New Cinema Paradise/Ennio Morricone』に合わせ、冒頭のステップシークエンスでは丁寧にひとつひとつの振りを滑った。次に予定されていたのは2度のダブルアクセル。今回の目標は「4分をしっかり滑りきって、2つダブルアクセルを入れること」と語ったが、1回転になってしまうなどミスが出てしまう。その後も「最初に転倒してしまって気持ちを切り替えられなかった」と振り返ったように、ジャンプで回転不足やエッジエラーを取られ精彩を欠いた。

4分間のプログラムを滑りきった

 一方表現面では「限られた試合ひとつひとつを気持ちを込めてやりたいなと思ってきょうは楽しく滑りました」という土橋。その言葉通り笑顔で滑り、自身の柔軟性を生かした技を織り交ぜながら柔らかな音楽を表現した。またレイバックスピンでレベル4を獲得し、次戦に向けての収穫を得た。

レベル4を獲得したレイバックスピン

 得点は51.56点と伸び悩んだ。しかし照準を合わせているのは東インカレ、そして日本学生氷上競技選手権(インカレ)である。重要な一戦となる東インカレまで調整期間は短いが、「一回一回の練習をしっかりやってジャンプがちゃんと入るようにしっかり気持ちを切り替えていきたい」と意気込んだ。有終の美を飾るため、次戦でインカレ出場権をつかみ取る。

(記事、写真 糸賀日向子)

結果

▽成年女子

土橋美菜海 6位 51.56点

コメント

土橋美菜海(国教4=ドイツ・インターナショナルスクールオブデュッセルドルフ)

――きょうの試合の感想は

留学後の初めての試合でホームリンクでの試合でした。来週の東日本学生フィギュアスケート選手権(東インカレ)で、インカレに行けるようにコーチと相談してこの試合に出ようと臨みました。でも練習不足とかあってうまくいかなかった部分もありました。来週までに調整していい演技ができたらなと思います。

――留学からはいつ帰ってきたのですか

留学から帰ってきたのは6月くらいです。そこから練習してきょうが初めての試合でした。

――留学先ではスケートはしていたのですか

環境に恵まれて向こうではチームに入れてもらって練習をして、試合にも出させていただいたので感謝しています。

――久しぶりの試合でしたが感覚は戻りましたか

ホームリンクなのもあってちょうど良かったなというのもあるんですけど、ちょっと緊張してジャンプにもミスが出てしまいましたね。

――周りからの声がすごかったですね

そうですね。いつも一緒に練習している子たちが応援してくれてすごい力になりました。

――きょうの試合に向けての目標は

来週(東インカレで)3分半を滑りきらないといけないのですが、きょうはシニアということで4分のプログラムで(来週のものとは)ちょっと違いました。でもまず来週滑りきるために4分をしっかり滑りきって、2つダブルアクセルを入れることを目標にきょうはやりました。

――最初に2本アクセルに挑みましたが、ジャンプ面はきょうはいかがでしたか

前の水曜日に2本ダブルアクセルがプログラムに入って調子いい感じで行けるかなと思っていました。でも最初に転倒してしまって気持ちを切り替えられなかったのが今回の反省点かなと思います。

――表現面はいかがでしたか

今年がもう引退の年なので限られた試合ひとつひとつを気持ちを込めてやりたいなと思ってきょうは楽しく滑りました。それが表現に出ていたらなと思います。

――早大のフィギュアスケート部門の1年生とはもう会われましたか

はい、1年生とは何回か会いました。

――知り合いの方はいらっしゃいましたか

永井優香さん(社1=東京・駒場学園)が東伏見で練習しているときとかに一緒に練習させていただいていたので、入ってきたんだと思ってすごく嬉しかったです。ほかの1年生も初対面だったんですけど、いい子たちばかりだったので良かったなと思います。

――次の試合に向けての意気込みをお願いします

ちょうど次の試合まで1週間なので、練習も限られているんですけど、一回一回の練習をしっかりやってジャンプがちゃんと入るようにしっかり気持ちを切り替えていきたいなと思います。