関東大学対抗戦 10月11日 対青学大戦 森エンジニアリング桐生スタジアム

長い雨も終わり、雲の隙間から太陽の光が徐々に差すようになった。快晴の空のように各大学のラガーマンたちのプレーも一層輝く。関東大学対抗戦(対抗戦)で2戦とも完璧な試合内容を見せ、圧倒的な実力を誇った早大。今度は青学大を迎え討つ。試合が始まると6分に、ラインアウトモールでHO堂薗尚悟(スポ1=神奈川・桐蔭学園) が先制トライをマーク。さらに、素早いパス回しからWTB⻄浦岳優(社3=東福岡)も得点を追加した。その後、互いに何度もボールを失い試合が行き詰まるも、再びチャンスを迎えたのは早大。SH⼤賀雅仁(スポ4=神奈川・桐蔭学園)がラックサイドを突きグラウンディングに成功すると、続く33分にはFL久我真之介(⽂構3=東京・早実)のトライも飛び出す。さらに40分に西浦がインゴールに飛び込むと、スコアは35ー0。SO⽵⼭史⼈(スポ1=神奈川・桐蔭学園)の活躍もあり、大きくリードして前半を終える。後半では、4分にラインアウトモールで得点を奪う。ピンチが訪れても、ラインアウトスティールで脱出して反撃開始。すると、13分にPR新井瑛⼤(教4=⼤阪桐蔭)が豪快にトライラインを割った。続く22分にも、西浦のこの試合3本目のトライが生まれる。しかし、まだまだ止まらない早大の猛攻。池本も10分間でハットトリックを達成し、青学大を突き放す。最後はFL平野仁(スポ3=神奈川・法政⼆)がダメ押しとなるグラウンディング。78ー0と有無を言わせない完封勝利で、対抗戦3連勝を手にした。

試合の幕が上がると、キックオフで竹山が蹴り上げたボールをマイボールにして早大が攻撃を開始。ノットリリースザボールの反則を与えるも、すぐさまスティールで取り返す。FB髙野恵次郎(スポ1=福岡・⼩倉)がジャージーを掴まれながらも必死に足を運び前進。やがて、前半6分にラインアウトモールを真っ直ぐ押し切り、堂薗が先制得点に成功した。ここから流れを掴み、青学大のペナルティーから再び敵陣でラインアウトを獲得すると、素早いパス回しで大外に待つ西浦まで繋ぐ。そのまま相手を振り切り、トライラインを割った。しかし、その後お互いの反則やミスが重なり、こう着状態が続く。早大のディフェンスラインを上げるスピードは相手を苦しめるほどに速かったのだが、それが裏目に出たのかオフサイドを犯してしまう場面もあった。それでも、青学大のアーリーエンゲージでチャンスを迎える。テンポのよいアタックでペナルティーを連続して奪うと、PR杉本安伊朗(スポ4=東京・国学院久我⼭)の力強いキャリーからゴールライン近くまで迫った。最後は大賀が冷静な判断でラックサイドを飛び出しグラウンディング。続く33分には、献身的にサポートに走っていた久我のトライも生まれた。勢いに乗る早大は、圧倒的な速度のカウンターで何度も攻め続ける。一方で、LO⼩林光晴(⽂3=福岡)のナイスタックルを始めとした青学大を押し下げるディフェンスも披露。攻守に渡って試合を支配した。すると40分にCTB東佑太(スポ1=東海⼤⼤阪仰星)のオフロードに走り込んできた西浦が快速を飛ばしてインゴールに飛び込み、得点を追加。途中から出場したCTB森⽥倫太朗(スポ4=兵庫・報徳)も持ち前の瞬発力を活かしたランで、しっかりと見せ場を作る。その後、キック処理での失敗により前半終了間際で自陣に侵入を許すピンチが訪れるも、ラインアウトにプレッシャーをかけて相手のミスを誘う。ここぞという場面をしっかりと打開してみせた。また、ここまで竹山のコンバージョンキックはパーフェクトと絶好調をキープ。多くの得点に絡む大活躍を見せた。その結果、スコアは35ー0と、早大優勢のまま試合を折り返す。

後半が始まると早速4分にラインアウトモールで突き進み、NO・8城央祐(スポ3=神奈川・桐蔭学園)が確実なトライ。前半同様の安定感を見せた早大は、試合の主導権を決して渡さなかった。オフサイドなどのペナルティーを重ね自陣で苦しい時間が続いても、ラインアウトスティールを2連続で決めて危機を脱出。青学大のオーバーザトップからアタックが始まると、ゲームキャプテンのWTB池本晴⼈(社4=東京・早実)が外側のサイドを走って抜け出しチームを引っ張る。さらに途切れることなく、新井がラック近くに顔を出し力強いキャリーでトライラインを割った。続く22分にもキックゲームにより徐々にエリアで優位に立つと、西浦はこの試合3度目となるグラウンディングに成功。大量得点により、この時点で54ー0と大きくリードを広げる。しかし、早大は未だ止まることを知らない。復帰戦であるにも関わらず、またしても衝撃的な活躍で存在感を放った池本。HO⽥中健⼼(スポ3=神奈川・桐蔭学園)の見事なキックパスのキャッチから東を経由して1本目のトライを決めると、31分に細かくまわしていったパスを最後に受け取り2本目をマーク。 さらに34分にCTB島⽥隼成(スポ3=福岡・修猷館)のパワフルな突進からなんとかオフロードパスを受け取り、たったの10分間でハットトリックを達成。早大の得点源として、十分すぎるほどの役割を果たした。そして、大賀に代わってグラウンドに立ったSH宮下羚(⽂構3=東京・早実)のロングゲインが起点となり、平野がダメ押しの得点を追加する。最終的なスコアは78ー0と試合終了まで攻撃の手を緩めなかった早大。青学大を無失点に抑え、対抗戦で3連勝を飾った。

今節では西浦、池本の両WTBが持ち前の決定力を発揮しトライを量産。ディフェンスにおいても、完封勝利としっかり結果を残した。対抗戦はすでに3試合を終え、今季の早大の完成度は想像以上。どんな状況でも時間と空間を一方的に支配し、常にベストなパフォーマンスを維持している。弱点が見つからないような完全無欠のチームが出来上がりつつある。しかし、順調に進んできたとはいえ、今後の道は険しくなるだろう。だからこそ、さらにプレーの質を高め、チーム一丸となって栄光へ向けて一直線に走っていく。決してゆずれない夢への確かな一歩を、再び刻んだのであった。
(記事:池田健晟 写真:伊藤文音、髙木颯人)
コメント
◆WTB池本晴⼈(社4=東京・早実) ゲームキャプテン

ーー今日のコンセプトを教えてください
ゲームテーマは際というところを掲げていました。人際だったり、球際という常に早稲田が大切にしてるところを80分間通してやり続けようと、テーマに掲げてました。
ーー試合内容を振り返ってみていかがですか
前半の入りだったり、相手が勢いに乗ってる時に自分たちがミスを重ねてしまったので、そういう意味ではゲームテーマの際というところはうまくできない部分はあったと思うのですが、ミスボールの反応や、自分たちの動き出しというところは常に意識できたのかなと思います。
ーートライを量産しましたが、振り返ってみていかがですか
置かせていただいただけなので、それよりもディフェンスやボールキャリーのところですごく課題が残る試合でした。
ーー最後に今後の意気込みお願いします
まずはメンバー争いというところで上井草の練習から、自分が特にプレーをしっかりアピールしたいです。あとは、本当に今年こそは日本一目指してやっていて、日頃の練習がやっぱり最後にグラウンドで出るので、一日一日を大切に残りのシーズン駆け抜けていきたいなと思います。
◆PR杉本安伊朗(スポ4=東京・国学院久我⼭)

ーー今試合の個人的なコンセプトを教えてください
プレーの精度と激しさで、僕は特に夏合宿からプレーの精度にこだわっているので青学戦でも同じテーマで臨みました。
ーーFWのセットプレーを振り返ってください
今回スクラムにおいては、8人の密度をテーマにしていました。最初から良いスクラムが組めてはいないですが、試合を通している中でテーマに立ち返って修正していきながらスクラムを組めていたというのは、修正力という面では良かったと思います。
ーーキャリーについてはいかがですか
ボールを持ったらもっとゲインできる選手になりたいと思ったので、その点で成長の余地があるかなと思います。
ーー最後に今後の意気込みをお願いします
早稲田が優勝するためには泥臭くプレーの精度を高くすることが絶対必要だと思うので、まずは自分から高めつつ、チーム全体にも要求していくように4年生として声かけしていきたいと思います。
◆NO・8松沼寛治(スポ4・東海大大阪仰星)

ーー復帰戦となりましたが、ご自身で振り返ってみていかがですか
春シーズンにコンディション不良に陥ってしまったのですが、夏と今シーズン入ってからリハビリしっかり取り組めたので、状態がすごく良い状態で臨めたかなという風に思っています。
ーー個人のコンセプトを教えてください
リザーブからの出場だったので、短い時間でインパクト残すためにも、アタック、ディフェンスともにしっかり存在感と自分の持ち味を発揮するっていうテーマで挑みました。
ーー途中からの出場となりましたが、それまでの試合展開から何か変えようと考えて臨んたところはありましたか
特に何かを変えようというのはなくて、チームとして基礎や基本のところ、早稲田スタンダードをしっかり体現することをテーマに臨んで、そこは前半もしっかりいい形で出せていました。なので、そこにプラスで勢いをもう一段階与えるということを意識して臨みました。
ーーこれから深まっていく対抗戦に向けて、どんなところを改善していきたいですか
次の筑波大戦から、やはりコンタクトの強度が一段と上がる相手だと思うので、そこに向けて準備期間は少ないですが、しっかりチームで準備して勝ち切れるように臨んでいきたいと思います。
ーー最後に今後の意気込みお願いします
バックローは3年の後輩たちもとても良いパフォーマンスをしてるので、まずしっかりその競争に勝つというところがあります。やっぱりスタメンで出たい気持ちがあるので、しっかり自分の課題と向き合って、もう一段階パフォーマンスを上げれるようにしたいです。チームとしては全勝で対抗戦を終えたいです。
◆SO⽵⼭史⼈(スポ1=神奈川・桐蔭学園)

ーー今試合の個人的なコンセプトを教えてください
今試合は安定をテーマにしていて、安定したゲームメイクをして常にチームが波のないようにすることを意識しました。
ーーBKのラインアタックを振り返ってください
青学のBKが飛び出してきてプレッシャーを感じている中で、どこが空いているかを全員が認識してアタックをするということができていなかったので、しっかりチームで修正していきたいです。
ーーコンバージョンキックの精度についてはいかがですか
端からキックを決めるというのが課題だと思います。
ーー最後に今後の意気込みをお願いします
冬に向けて、試合に出続けたいのでメンバーに残れるように頑張ります。
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