夏季オープン戦 8月23日 対天理大A アンダーアーマー菅平サニアパーク

清水組の菅平合宿も終盤。最後の日曜日、アンダーアーマー菅平サニアパークでは天理大Aとの一戦が行われた。前年度の全国大学選手権では、大阪の地で手に汗握る戦いを繰り広げたことも記憶に新しく、今試合の勝敗にも多くの注目が集まった。早大Aの猛攻だったといえる前半、開始早々に先制トライに成功し勢いづくと、ペナルティーを獲得しながらチャンスを確実に掴み、38ー7で試合を折り返す。しかし、後半は打って変わって詰め寄られる展開に。それでもシーソーゲームを我慢強く堪えた早大Aが、55ー24で白星を飾った。

天理大Aのキックオフからスタートした今試合は早々に動く。前半2分、マイボールラインアウトからこぼれたボールをPR新井瑛⼤(教4=⼤阪桐蔭) がキャッチ。右に展開されたボールを両CTB島⽥隼成(スポ3=福岡・修猷館)、名取凛之輔(スポ2=⼤阪桐蔭) が確実に前進させ、FL久我真之介(⽂構3=東京・早実) が大きくラインブレイクしゴール前へ。NO・8平野仁(スポ3=神奈川・法政⼆) がタックラーを引きずりながらもフリップパスでボールをつなぐと、島田がインゴール右にボールを置いた。展開の早いラグビーを見せ、スコアは早速7-0。続く6分、敵陣マイボールラインアウトからテンポよく左へと展開し、天理大Aのペナルティーを誘いアドバンテージを獲得。勢いそのままに平野が得点した。12分には注目のファーストスクラムが組まれた。早大Aはペナルティーを許しゴール前ラインアウトへと持ち込まれるも、見事スティールに成功。SO服部亮太(スポ3=佐賀⼯) の伸びやかな右足で陣地を戻した。ハーフウェイライン付近の攻防でも、早大Aの圧力は天理大Aの反則を誘った。19分には敵陣ゴール前ラインアウトからモールを形成。HO清⽔健伸主将(スポ4=東京・国学院久我⼭) からBK陣へと渡ったボールは島田、服部が左へと展開し、FB吉廻温真(スポ1=早稲⽥佐賀)がギャップを突くかのようにトライラインを切り裂き、スコアは19ー0となった。その後もセットプレー、キックゲームともに常にプレッシャーをかけ続ける早大Aは天理大Aに1点たりとも許すことはない。再びゴール前ラインアウトからモールを形成し清水が押し込みトライするなど、勢いが止まらない早大A。35分、敵陣マイボールスクラムから出たボールはWTB鈴⽊寛⼤(スポ4=岡⼭・倉敷) がキャッチし、快足を見せる。自らインゴール中央にボールを置き、31ー0。40分には天理大Aに得点を許し点差を縮められるも、取り返すかのように再び敵陣ゴール前へ。新井がキープしたボールを受けた服部がステップを踏み、LO⽶倉翔(スポ4=福岡・修猷館) がダメ押しのトライ。ハーフバック団のパススピードが光り、38ー7で試合を折り返した。

後半開始から司令塔が服部からルーキーSO⽵⼭史⼈(スポ1=神奈川・桐蔭学園) へと交代し、ゲームメイクに注目が集まった。早大Aのキックオフから始まった後半、早速島田がハイボールキャッチで存在感を放つも、早大Aはオフサイドを許しゴール前モールへと持ち込まれ、天理大Aに先制得点を許す。流れを断ち切ったのは主将・清水。敵陣22メートルラインアウトでは正確無比なスローで確実にモールを形成すると、SH⼤賀雅仁(スポ4=神奈川・桐蔭学園) 、島田、名取がつないだボールを手にビッグゲインで一気にゴール前へ。竹山が駆け上がってきた吉廻へとパスを回しそのままインゴールに飛び込み、スコアを43ー12とする。しかしその後は天理大Aに陣地を広げられ、ゴール際のディフェンスを破られ得点を許してしまう。それでも攻撃の足を止めない早大Aは、ハイパントキックをキャッチした竹山が目にもとまらぬ速さでライン際を駆け上がり、タックラーをかわし右隅にトライ。しかしその後、一段と強固になった天理大Aのディフェンス、そして屈強なアタックを前に勢いを掴み切れない早大Aは、ペナルティーを立て続けに犯す。さらにはシンビンにより一時的に14人体制となる危機的状況へと追い込まれた。数的有利という状況を活かされ、再び天理大Aに得点を許しスコアは48ー24となる。それでも何とか逃げ切りたい早大Aは、敵陣左マイボールラインアウトから形成されたモールで確実な推進力を発揮。SH渡邊晃樹(スポ3=神奈川・桐蔭学園) から島田、竹山へとボールが渡り、大きく空いていた右のスペースへとキック。待ち受けていた鈴木がキャッチしそのままインゴールにボールを置き、菅平の観衆を沸かせる。FWとBKの連携を見せつけるトライとなった。右端からの難しいコンバージョンも島田により沈む。その後も手に汗握る場面もあったものの、最後まで点差を維持。55ー24で早大Aに軍配が上がった。

菅平合宿で培ったラグビースキルが遺憾なく発揮された一戦。特にバックローの接点での力強さや、ハーフバック団のパススピード、キックによるチャンスメイクなど、目を見張るようなプレーは数多く、夏を通しての確かな成長を感じさせた。来たる秋シーズン、注目必至の関東大学対抗戦開幕まで残り1ヶ月を切っている。Aチームとして『赤黒』を着続け、あの歌を響かせるために。菅平での経験を糧に高みを目指す戦士たちは、さらに熱を帯びていく。
記事:伊藤文音 写真:早稲田大学ラグビー蹴球部提供
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