【ラグビー】2026関東大学春季大会 東洋大戦展望記

ラグビー男子

関東大学春季大会 5月24日 対東洋大 早大・上井草グラウンド

 東海大との激闘を制し、開幕2連勝を勝ち取った清水組。今週の東洋大との試合で白星を飾り、3連勝で早大に勢いをもたらすことはできるか。注目の一戦はホーム・上井草グラウンドで行われる。

校歌を歌うNO・8松沼

 早大にとって東洋大との一戦は1年前にさかのぼる。昨年度の関東大学春季大会(春季大会)で相まみえた際は早大が52-19で東洋大に快勝している。しかし侮ってはいけない。4月に行われた東日本大学セブンズ大会では29-26と早大に肉薄し、試合終了間際まで攻撃の手を緩めず、脅威となった。東洋大のBK力には特に注意が必要だ。

フィールドプレーで存在感を示すHO田中

 早大は5月17日に東海大と対戦。後半70分の時点で2点のビハインドを背負う苦しい試合となったが、最後まで集中力を切らさなかった早大。立て続けに3トライを奪い、チームに勝利をもたらした。早大はBKの連携が光り、特にSO服部亮太(スポ3=佐賀⼯) と両CTB島⽥隼成(スポ3=福岡・修猷館) 、名取凛之輔(スポ2=⼤阪桐蔭) のゲームメイクが全体のリズムを生み出していた。この3名の一挙手一投足からどうゲームを構築し、東洋大を翻弄するかがカギとなる。

巧みなゲームメイクをみせるCTB島田

 ここで早大の注目選手を紹介する。1人目は前述の名取だ。東海大との試合でパス、ラン、フィジカルの部分で多くのチャンスを演出した名取。その存在はチームにとって不可欠なものとなりつつある。彼の対面には東洋大主将のCTB浅尾至音が構える。ここでどのような駆け引きが繰り広げられるのか目が離せない。2人目は東海大戦でゲームキャプテンを務めたNO・8松沼寛治(スポ4=東海⼤⼤阪仰星) 。彼のプレーの質の高さは言うまでもない。それ以上に松沼のキャプテンシーが早大として大きな財産となった。清⽔健伸主将(スポ4=東京・国学院久我⼭) が不在の中でタフな試合を勝ち切った成果はことのほか大きく、チームの成長にとって今後につながる糧となったことだろう。今試合でも発揮されるであろう松沼のリーダーシップに期待が高まる。こちらも対するは東洋大NO・8ロケティ・ブルースネオル。世代屈指のNO・8同士の直接対決の行方を見逃すな。3人目は途中出場ながら必ず結果を残しているWTB若林海翔(社2=東海⼤⼤阪仰星) 。今季初『赤黒』を勝ち取った若林は残り少ない時間帯での出場でも結果を残し、早大のフィニッシャーとしての立場を確立しつつある。今試合ではスターティングメンバーとして名を連ねており、試合の初めから存在感を遺憾なく発揮して欲しい。

スターティングメンバーに名を連ねたWTB若林

 東日本大学セブンズではBKのレベルの高さを見せつけた東洋大。他方、FWにも警戒が必要だ。直近の試合では明大と対戦した。重戦車こと明大の強力FWに対してスクラムでは押し負けず、アタックではピックアンドゴーでトライを取り切るなどその存在感は随所に見られた。特に注目の選手はロケティだ。強靭なフィジカルに加え、瞬発力も兼ね備える。関東学院大との試合では自らキックを蹴り、それを再獲得してトライを挙げるシーンもあった。彼の力と知を兼ね備えたプレーにいかに対応するかが重要となる。またBKそしてチームをまとめるCTB浅尾にも注目だ。4月に行われた東日本大学セブンズで自身の華麗なアタッキングスキルを見せつけたFB中山二千翔もチームの最後尾に控える。FB坂本琥珀を筆頭に後半から出場する選手たちにも警戒が必要だ。

今試合はFBを務める鈴木

 攻守において隙を見せない東洋大との一戦は、互いの意地と戦術が激突する総力戦となるだろう。上井草の歓声を背に受け、早大は開幕3連勝をつかみ取ることができるか。さらなる高みを目指す清水組の、熱き闘いのホイッスルがまもなく鳴り響く。

(記事:髙木颯人 写真:吉田さとみ、池田健晟)

早大メンバー