東京都学生連盟リーグ戦 10月25日 神奈川・法政大学弓道場
東京都学生連盟リーグ戦の入替戦。Ⅱ部リーグを全勝で優勝した早大は、Ⅰ部昇格を懸けた明大との一戦に臨んだ。序盤から早大優勢で試合を展開するも、ラスト5立目で初立が大きく的中を落とし、明大に迫られる。弐之立で挽回することはかなわず、最終的に早大125中―明大126中と悔しい敗北。佐藤蒼(教3=東京・早大学院)が皆中賞を獲得する活躍を見せたものの、悲願のⅠ部奪還にはあと一歩届かなかった。
入替戦は、両校が初立と弐之立を用意し、4人順立で1人20射、計160射の総的中数で勝敗を決める。先攻となった早大は1立目、初立が16射12中を記録。弐之立では、大前の中村輝斗(商2=東京・早大学院)、落前の中嶋啓太郎(基理2=東京・早実)、落の佐藤が皆中して16射15中と高い的中をたたき出し、計27中と好調なスタートを切る。一方で後攻の明大は1立目を計25中で終え、早大は2中のリードを確保して次の立へと臨んだ。

流れを維持したい2立目。早大の初立は大前の福島匠(政経1=群馬・県立前橋)、弐的の大坪洸星(基理2=早稲田佐賀)、落前の三浦勇人(スポ1=千葉・成田)が皆中し、16射15中と好調を維持。早大の弐之立が16射11中と的中を落とすも、この立を計26中で終える。対する明大は計25中であったため、ここでもさらに1中のリードを獲得。少しずつ的中差を広げていく。

続く3立目、初立が16射14中を出し、安定した射で的中を重ねる。一方、弐之立は落前の中嶋と落の佐藤が皆中したものの、全体としては的中が伸ばせず16射11中にとどまった。明大は、初立、弐之立ともに16射12中と波に乗り切れず、早大はこの立でも1中差を上積み。合わせて4中の差をつけ、4立目へ突入した。
4立目では、両校の初立がともに16射14中と健闘。しかし、明大の弐之立が16射14中を記録したのに対し、早大の弐之立は佐藤が皆中するも16射13中となり、早大のリードは3中に縮まってしまう。
なんとしてもリードを守りたい最終5立目。ここにきて早大の初立が大きく的中を落とし、16射7中と苦しむ。一方、明大の初立は16射12中を記録。両校の初立が引き終えた時点で早大は2中差を追う展開となり、一気に劣勢に立たされてしまう。弐之立で挽回し、せめて競射に持ち込みたい早大。弐的の並木勘汰(文構1=栃木・宇都宮)、落の佐藤が皆中するなど16射13中を出し、追い上げを図る。しかし、明大の弐之立が16射11中なら競射、16射12中以上で負けが決まる厳しい状況で、道場中が緊張感に包まれるなか、明大の弐之立は意地の射で16射12中を記録。早大は4立目までのリードを覆され、最終的に早大125中―明大126中の1中差で惜しくも敗北を喫した。
無念のⅡ部リーグ降格から1年。Ⅰ部奪還を目標に掲げてこの1年間を走り続けてきたが、目前に迫ったⅠ部の座をつかみ取ることはかなわなかった。試合終了後、佐藤はチームとして「練習量を重ねることができなかった、どこかでやはり妥協があった」と振り返り、「来シーズンに向けて明日から練習したい」と早くも前を向いた。今季のリーグ戦では3度目となる皆中賞を獲得した佐藤。個人では、3年連続で都学十傑入りを果たし、東西学生弓道選抜対抗試合(東西)への3年連続の出場も決めている。

あと1中の差に泣いた入替戦。悔しさを糧に、男子部は再びⅠ部の舞台を目指す。
(記事、写真 上杉美結)
結果
【初立】
大前 福島 20射14中
弐的 大坪 20射17中
落前 三浦 20射15中
落 宮本翔太(法1=東京・早大学院) 20射16中
【弐之立】
大前 中村 20射14中
弐的 浅井啓真(法3=東京・早大学院) 8射4中
並木 12射9中 3立目より交代
落前 中嶋 20射16中
落 佐藤 20射20中
●早大125中―○明大126中
コメント
佐藤蒼(教3=東京・早大学院)
――今日の試合を振り返っていかがですか
やはり、悔しいなと。それだけですね。
――ご自身は皆中賞でしたが、今日の射を振り返っていかがですか
やることは決めていて、それをやり切れば的中が得られるというのは分かっていたので、それだけやるということができたのかなと思います。
――勝敗を分けた要因はどちらにあったと感じていらっしゃいますか
緊張したときに的中できるかどうかなのですが、ただ普段の練習からあと1本多く、あと2本多くというように、練習量を重ねることができなかった、どこかでやはり妥協があった、というところがこのようなところに出たのかなと思います。
――リーグ戦全体を振り返っていかがですか
まずは、Ⅱ部優勝できたというところは、素直に安心したというか、良かったところなのですが、やはりⅠ部昇格を目標に1年間頑張ってきたので。負けてしまったので、全体的に見るとやはり残念な結果だったのかなと思います。
――チームとして、今年度の結果を来年度にどのようにつなげていきたいですか
今日出たメンバーは全員3年生以下なので、来年も同じメンバーがいるので。今日出たメンバー、出ていないメンバーもですけど、1年間でこの悔しい気持ちを忘れずに、どれだけ練習できるか、ということが結局大事になってくると思うので、また来シーズンに向けて明日から練習したいなと思います。
――3年連続の都学十傑入り、おめでとうございます。今年の結果はどのように受け止めていらっしゃいますか
頑張ったのかな、というか。もちろん外して悔しいというのはありますが、ただチームのために一生懸命引いた結果、こうして高い的中を得られたというのは、素直にうれしいなと思います。
――東西も3年連続の出場となりますが、これまでの2回の経験を踏まえて、今年はどのような姿を見せたいですか
過去2回は初矢を外してしまっていて、昨年は初立で1中という結果に終わっているので、中てたいと思ってどうにかなるものではないのですが、ただ20本全部中てられるように、あと1か月間妥協しないで練習したいなと思います。
――来年で4年生になられますが、最後はどのような1年にしたいですか
自分が入ってから、三大大会と言われるような、全関(全関東学生弓道選手権大会)、選抜(全国大学弓道選抜大会)、インカレ(全日本学生弓道選手権大会)全てで賞状はもらえていませんし、今日はⅠ部に昇格できなかったというところで、来年こそはどれでと言わずに全てで勝てるようにまた明日から練習したいなと思います。