【弓道】男子リーグ戦 東大を下し2連勝

弓道男子/弓道

東京都学生連盟リーグ戦 9月20日 東京・国学院大学弓道場

 東京都学生連盟リーグ戦3週目。昨年、Ⅰ部残留を逃した早大男子部は、Ⅰ部奪還を目標に掲げている。初戦で137中という高的中数を記録して都立大に勝利した早大は、今季2試合目となる東大との一戦に臨んだ。3立目で弐之立が16射皆中を果たすなど的中を伸ばして123中―110中で勝利をつかみ、Ⅰ部奪還へ向けて勢いをつけた。

 男子リーグ戦は、両校が初立と弐之立を用意し、4人順立で1人20射、計160射の総的中数で勝敗を決める。初立には、福島匠(政経1=群馬・県立前橋)、出井温大(教1=千葉・薬園台)、三浦勇人(スポ1=千葉・成田)の1年生3人を置き、落には寺門日向人(文構3=茨城・水戸第一)を起用。弐之立には、大前から順に中嶋啓太郎(基理2=東京・早実)、大坪洸星(基理2=早稲田佐賀)、宮本翔太(法1=東京・早大学院)、佐藤蒼(教3=東京・早大学院)の布陣で臨んだ。先攻となったのは早大。1立目、初立では三浦が皆中、弐之立では宮本、佐藤が皆中し、合わせて計25中にまとめる。後攻の東大は1立目から崩れ、計17中。序盤から8中のリードを獲得し、流れを引き寄せた。

 続く2立目、早大初立がやや崩れ、計11中。早大弐之立は宮本が皆中して計12中を出し、初立と合わせて計23中をマーク。しかし東大も引きを取らず、計24中を出して早大の背中を追いかける。

 差を広げたい3立目。初立で、福島、三浦が皆中する活躍を見せ、1立目の勢いを取り戻して計13中を記録。一方、東大の初立も調子を上げ、計14中と的中を伸ばす。リードはあるものの、更なる的中で相手を突き放したいこの局面。初立のバトンを受け取った弐之立は、2射目までを全員が中て、流れをつくる。続く3射目も全員が的中し、4射目へ。大前の中嶋が留矢を中てると、続く大坪、宮本も的中し、落の佐藤へとつないだ。残る1射に道場中の視線が集まる中、堂々たる射で佐藤も留矢を中て、弐之立は見事16射皆中を達成。控えで見守っていた選手も喜びの表情を浮かべた。対する東大の弐之立は計11中にとどまり、早大は確実に的中差を広げていく。

立の前に円陣を組む弐之立の選手

 弐之立の勢いを維持したい4立目。初立の弐的を並木勘汰(文構1=栃木・宇都宮)に交代して挑んだ。しかし、ここで初立が勢いを落とし、計10中にとどまる。東大の初立も計10中と調子を崩し、両校弐之立へ。早大弐之立は、初立の流れを引きずることなく、3立目での勢いそのまま16射15中を記録。対する東大の弐之立は計11中に停滞。安定した射で東大を引き離すと、4立目終了時点でその差を15中へと広げた。

 迎えたラスト5立目。早大初立は4立目での悪い流れを断ち切れず。三浦が皆中するも、的中が途切れる場面が見られ、計8中に。対する東大の初立は、計10中にまとめる。続く早大弐之立。ここでも初立に流されず、中嶋、佐藤が皆中し、計13中をマーク。最終的に、123中―110中で白星を飾った。

リーグ戦1戦目に引き続き、圧巻の射でチームを支えた佐藤

 弐之立が16射皆中を果たすなど的中を伸ばした一方で、苦しい立も見られた今回の東大戦。次の対戦相手は、これまでに131中、135中を出している中央大だ。佐藤が口にした「自分の1本、目の前の1本だけに集中する」という言葉を胸に、リーグ戦1戦目では達成した目標的中数、135中を再び出すことはできるのか。いよいよ、Ⅰ部奪還への正念場を迎える。

(記事 上杉美結、写真 吉田真悠)

結果

【初立】

大前 福島 20射15中

弐的 出井 12射7中

   並木 8射2中

落前 三浦 20射18中

落  寺門 20射13中

【弐之立】

大前 中嶋 20射16中

弐的 大坪 20射16中

落前 宮本 20射18中

落  佐藤 20射18中

○早大123中―東大110中

コメント

佐藤蒼(教3=東京・早大学院)

――今日の射を振り返っていかがですか

 正直苦しい射がつづいたのかなという風に思っています。練習のときから本調子というわけではなかったのですが、その中でも、緊張した場面で苦しい射が続いたなという印象です。

――今年で3年目のリーグ戦ですが、始まってみていかがですか

 やはり慣れないなというのが正直なところで、毎年毎年苦しんではいるのですが、ただそうも言っていられないので、また来週から頑張りたいなと思います。

――試合全体を振り返っていかがですか

 前立の方が悪い流れを引きずっている感じで、練習で中っていてもなかなか実力を出し切れていない反面、後ろ立の方はしっかりとやるべきことをやり切って、練習通りくらいの的中は出ていたので、前立の方にはまた何が足りていなかったのかを分析して、来週に臨みたいと思います。

――立の前の声掛けで「目の前の1射に集中する」という言葉が聞こえてきたのが印象的でしたが、何を意識して声掛けを行っていましたか

 とにかく自分の1本、目の前の1本だけに集中する、「この射が中たれば勝てそうだ」など、それ以外のことは一切考えないで、まずは目の前の1本を引き切ることが最終的な結果につながると思っているので、そのことを声掛けの段階で伝えています。

――男子部の中で目標的中数は決めていますか

 135中以上、入れ替え戦までに140中という数字を決めています。

――残る試合に向けて、個人として、チームとして、それぞれ意気込みをお願いします

 個人としては、とにかく結果は考えないで、目の前の1本、自分のやるべきことに集中して引いていきたいなと思います。チームとしても、Ⅰ部昇格が最終的な目標になるので、それに向けて、足りないところを一つ一つ潰していき、同じ理由で負けないようにということを意識してまた来週引いていきたいと思います。