「『うれしい』という言葉しか出てこない」(春名主将)/秋季リーグ戦優勝コメント集

準硬式野球

 準硬式野球部は、9月2日から10月29日にかけて行なわれた東京六大学秋季リーグ戦で優勝を果たしました。本記事では、10月26日の立大3回戦で優勝を決めた直後の監督、選手をはじめとする部員たちの声をお届けします。
※掲載が遅くなり、大変申し訳ございません。

優勝を決め、喜ぶ早大の選手たち

池田訓久監督(昭60教卒=静岡・浜松商)

――優勝おめでとうございます。率直な気持ちをお願いします

 もう、本当に「うれしい」の一言ですね。学生が、よく頑張ってくれた。試合に中心で出ているのが3年生以下でしたが、やはり、準硬式野球の場合は4年生、特に幹部学生を中心とした4年生がチームをつくるという意味で、非常にしっかりとしたチームをこの1年でつくったなかで、成長させてくれたなと。その、まさに集大成が今日の(東京六大学)秋季リーグ戦優勝だったな、と思います。

――この4年生の代の特徴は

 とにかく、野球に対して真摯(しんし)に取り組む、非常に真面目に取り組む代だというのが印象にありますね。素直ですし、言ったことはきちんとやろうとしますし。特に去年、清瀬杯で優勝したチームが割と力のあるチームだったので、その主力だった(当時の)4年生がほぼ抜けてしまって、自分たちは力がないことを認識しながら、「練習しなきゃだめだ」と、新チームのスタートの時からずっと言っていたので、それを本当にきっちりとやり切ってくれたという印象ですね。

――秋季リーグ戦のターニングポイントになった試合は

 やはり一番大きかったのは法政との4連戦ですね。あそこは、そこまで主力で出ていた選手が軒並み体調不良やケガで出られなくなってしまって、それをカバーした、キャッチャーでいえば小林(偉月、商1=長野・屋代)ですとか、今日しっかりと投げてくれた杉山(恵琉、文構1=東京・早実)もそうですが、あそこの法政戦から試合に出始めた選手も多いので、法政4連戦で勝ち点を挙げることができたのがまさにターニングポイントだったかな、という気はしています。

――今回の優勝の大きな要因は

 まずは、久保嶋(真也、社3=神奈川・桐蔭学園)が、春(東京六大学春季リーグ戦)、(8月の)全国大会(全日本大学選手権)まで、どちらかというと「らしさ」が出ていなかった、少し不調でしたが、ただ、不調でありながらも彼はボール球には手を出さず、ストライクをミスショットしているという感じだったので、これがちゃんとハマるようになってくれば必ず打てるだろうな、と思っていたところ、この(秋の)リーグ戦では、慶応戦でのサヨナラホームランもそうですし、今日(立大3回戦)の起死回生の逆転3ランもそうですが、やはり、ああいうところで打ってくれるというところで、久保嶋の復調が大きかったな、というのが挙げられますね。もちろん、4年生がチームをしっかりとまとめたというのがきっちりと土台にあっての話ですが。あとは、1年生、新戦力の台頭が挙げられます。キャッチャーでいえば小林ですし、ピッチャーでいえば杉山、それから吉田(悠平、スポ1=神奈川・川和)ですね。全日(全日本大学選手権)でも(準々決勝の)慶応戦で先発しまして、今回も(対慶大)第3戦で先発させましたが、ピッチャー、野手ともに新戦力が出てきたというところも、非常に大きかった。4年生がしっかりとチームをつくったうえに、久保嶋の復調と1年生、新戦力の台頭がうまく融合して、今回こういう形(優勝)になったと思います。

春名真平主将(教4=東京・早大学院)

――優勝おめでとうございます。率直な感想をお願いします

 このリーグ戦(東京六大学秋季リーグ戦)は苦しい試合が多く、明治に勝ち点を落として始まったリーグ戦だったので、まさか優勝できるとは思っていませんでしたし、「うれしい」という言葉しか出てこないと思います。

――今年の4年生の代の特徴は

 今日の試合でもその特色が出たのかなと思いますし、何度も何度もインタビューで答えたとは思いますが、粘り強い野球、9回の最後のアウトまであきらめない、先に点を取られても逆転できるという、一球、一点に対する執念というのがこのチームのカラーなのかなと思います。

――主将として苦労したことや良かったことは

 苦労した点は、自分がなかなかスタメンで出る機会がなく、スタメンに出ていないキャプテンに(色々と)言われるというのは、スタメンで出ている3年生以下からしたら複雑な気持ちになっていたと思いますが、そういったところで、自分なりに、練習で一番早く来て一番練習をやるという姿勢を見せられたことで、(チームメートが)最後までついてきてくれたのかなと思います。

――秋季リーグ戦で印象に残っている試合は

 全部の試合が印象に残っているといえばそうですが、今日の試合(優勝を決めた立大3回戦)が一番うれしく、一番印象に残っています。

――今年は下級生の活躍も光りました

 このチームのエースとして3年生の大澤(龍登、文構3=埼玉・星野)がいて、強打者の松永(賢三、スポ3=東京・早実)と久保嶋(真也、社3=神奈川・桐蔭学園)と笠井(駿汰、政経3=埼玉・早大本庄)とがいて、本当に、今のチームは4年生ではなく3年生が優勝に導いてくれた代だったので、このままやっていけば日本一になれるチームだと思っているので、この優勝の経験を糧に、関東大会(関東地区大学選手権)からスタートを切って優勝してほしいと思います。

――最後に、ここまで一緒に頑張ってきた同期の皆さんへのメッセージをお願いします

 自分をキャプテンに選んでくれたのは、4年生の大きな役割、仕事だったと思っていて、下級生の頃からなかなか試合で活躍できていない自分を、それでも信じたいと言ってくれてキャプテンに指名してくれて、また、この1年間自分が不甲斐ない点が多かったのを、ずっとそばで声をかけてくれて、ずっと色々なことを示してくれたのも4年生だったので、本当に「ありがとう」という言葉しかないですね。

春名主将

西村豪朗主務(法4=東京・早実)

――優勝おめでとうございます! 率直な気持ちをお願いします

 本当に、「今まで頑張ってきたことは嘘ではなかった」といいますか、報われたし、チームメートを報うことができて良かったなという思いで、ほっとしています。

――今年の代の特徴は

 やるべきことはやってきたかなと思っていて、隙のないチームを目指してやってきた結果が、今年になって表れたかなと思っています。4年生はなかなか試合に出る人は少なかったのですが、その中でも試合に出られなくてもベンチで盛り上げたりですとか、幹部が(選手)起用などを頭を使って考えたりですとか、色々な意味で4年生の力が大きかったのかなとは思っています。

――秋季リーグ戦を通して印象に残っている試合や出来事は

 対法政の第2戦になりますが、その日、チームでインフルエンザがまん延しまして、主力選手が大量にいなくなった試合がありまして、その時に自分たちは試合が始まる前にもうあきらめといいますか、「自分たちの代はこれで終わってしまうんだな」と思いましたが、そこで全く試合に出ていなかった小林(偉月、商1=長野・屋代)というキャッチャーが目覚ましい活躍をしてくれて。チームとしては最終的に13対11というとんでもないスコアで(試合を)ひっくり返すことができて勝ったという試合が、一つのターニングポイントといいますか、このチームの総合力を押し上げてくれた試合だったのかなという風には感じています。

――主務として活動していく中で特にこだわっていたことや意識していたことは

 主務というのはスタッフのリーダーといいますか、裏方の仕事になりますが、チームを「支える」のではなく「導く」ということを意識してやっていました。下支えというのではなくあくまで自分もチームを引っ張る、自分の力でチームを優勝に導くというのは意識してやっていました。

――一緒に頑張ってきた同期へのメッセージをお願いします

 試合に出ているメンバーと出ていないメンバーとで意識の差ですとか、二分してしまって、「最後は全員で」ということにはならず残念でしたが、今までのみんなの頑張りがあっての(優勝という)結果だと思うので、そこは胸を張って引退しようと言いたいです。

立大3回戦で逆転3ランを放った久保嶋(中央左)をたたえる西村主務(中央右)

宮内康汰副将(教4=東京・早実)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 入学して初めての優勝なので素直にうれしいです。

――印象に残っている出来事は

 個人的には対法政3回戦で先発をしたことが印象に残っていて、結果的には負け投手にはなってしまいましたが、副将をやっていて責任感といいますか、自分自身は大事な場面で先発をやることはなかったので、そこでみんなから任されたことがうれしかったので、もう少し勝ちにつながるピッチングをしたかったというのが正直なところですが、先発をやってみて楽しかったというのが個人的にすごく印象に残っている試合です。

――同期の皆さんに向けてメッセージをお願いします

 4年間、あまり突出して能力が高い選手は一人もいませんでしたが、「陰から支えるプレー」みたいなところをみんな4年間頑張ってきたなと思っているので、一緒にやってきてよかったなと思います。

法大2回戦で力投する宮内副将

徳廣快副将(文構4=東京・国立)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 本当にうれしいです。自分は副キャプテンですが、入部してから今までリーグ戦で優勝したことがなく、新チームがスタートした時に全日本選手権(全日本大学選手権)で優勝するというのは目標でしたが、リーグ戦でも優勝して引退したいということは4年生や幹部で話していたことだったので、それが現実のものとなってとてもうれしいです。

――印象に残っている出来事は

 対法政戦で体調不良者が続出した時が印象に残っています。初めのカードの対明治戦で勝ち点を落として、対法政戦でも勝ち点を落としたら優勝はないという中で迎えた法政戦で、普段レギュラーで出ている選手が体調不良で出られなかったりで初めて試合に出る選手も多くいた中で迎えた試合だったので、そういった選手層の中で勝ち切れて優勝への望みをつなげられたという点ですごく印象に残っています。

――副将、幹部としてチームを率いる際に意識していたことは

 リーグ戦が始まったら、試合に出ているのは3年生がメインで4年生はあまり試合に出る立場ではありませんでしたが、あまり「副将だから」ということは意識せずに試合前の準備などは浮つかずに、日々の練習からしっかりやろうということは言ってきました。

――これまで一緒に戦ってきた同期の皆さんに向けてメッセージをお願いします

 最後の最後にこうやって優勝できたのは、これまで4年間部活動で頑張ってきたことが報われたなという思いでいっぱいです。ありがとう!

ガッツポーズを見せる徳廣副将

渡邉真之介副将(社4=早稲田佐賀)

――優勝おめでとうございます! 率直な感想をお願いします

 やはり「うれしい」という一言に尽きるなと思います。入学して以来、一度も(東京六大学リーグ戦で)優勝できていなかったので、まだ関東王座(関東地区大学・社会人王座決定戦)はありますが、最後にこういった形で優勝して、シーズンを終えることができてよかったと思います。

――秋季リーグ戦では試合に出る機会こそ多くはありませんでしたが、副将としてチームをまとめられていました

 「チームが勝つために」というところを第一にしながら、勝つためにはメンバーがやりやすいようにしなければいけなかったり、メンバーを外れた選手でもすぐに(試合に出る)準備ができる環境を作らなければいけないなということは幹部としてやってきたことではあります。

――印象に残っている試合、出来事は

 関東大会(関東地区大学選手権)の中大戦なのかなと思います。相手が強いと言われている中でしっかりと勝ち切ることができ、春の(東京六大学)リーグ戦だったり全日(全日本大学選手権)につなげることができたので、中大戦というのは今年の代を象徴する試合だったのかなと思います。

――最後に、同期の皆さんへのメッセージをお願いします

 本当に、「ありがとう」という言葉かなと思っていて、自分が苦しい時などに声をかけてくれたりしたので、「この代でよかった、ありがとう」という言葉を寄せます。

優勝決定後、笑顔を見せた渡邉副将(右)

太田遼(スポ4=神奈川・横浜翠陵)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 4年間優勝を味わってきていなかった代になるので、この代で優勝できてうれしいです。

――印象に残っている試合は

 やはり、対慶応の第2戦ですね。自分も、負けられない試合で先発を任されたということもあったので、印象に残っています。最後は劇的な、今日(立大3回戦)も打ちましたが、久保嶋(真也、社3=神奈川・桐蔭学園)のホームランで勝ったといったところで、印象に残っています。

――最後に、同期の皆さんへのメッセージをお願いします

 ありがとうございました! お疲れ様です!

東大1回戦で好投した太田

髙橋隆之介(法4=東京・早実)

――優勝おめでとうございます! 優勝しての率直な感想をお願いします

 自分たちの代が優勝できていないというところで、最後に有終の美を飾れたので良かったです。

――髙橋さんは先発やリリーフなど、マルチな活躍を見せましたが、そのあたりの難しさは

 (後ろにいた太田遼(スポ4=神奈川・横浜翠陵)を見ながら)ウチは起用しづらい選手が非常に多いので(笑)、自分が足りないところみたいなもの少しでも補って、チームを良い方向に導けたのかなと思います。最後の方はすこしヤバかったですが。

――秋季リーグ戦で印象に残っている試合や出来事は

 対慶応の第2戦で、東大戦で良いピッチングをした太田を信じて使ってみようというところで使った結果、本当に良いピッチングをしてくれたので、優勝は太田なくしてはできなかったと思っています。もちろん他の4年生もですが。

――太田選手を含めた同期の皆さんへのメッセージをお願いします

 今まで一試合も太田、宮内(宮内康汰副将、教4=東京・早実)、髙橋が投げた試合はないと思うので、一試合でも4年生リレーができればなと思っています。

立大2回戦で力投する髙橋隆

蒲原実希也(スポ4=兵庫・神戸)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 一番は、これまで自分たちが入ってきてから(東京六大学リーグ戦で)優勝したことがなかったので、優勝できて、勝ててうれしいなということと、下級生の力を借りながら戦ってきましたが、自分たちよりも下の学年も誰も優勝を経験していない中で、来年が一番強くなる年だと思いますが、これからを戦う下級生のみんなに優勝という景色といいますか、財産を残せて、それはすごくよかったと思います。

――蒲原さんはアナリストとしての役割やベンチからの声かけが印象に残っていますが、そのあたりの意識は

 選手としてはなかなかチームに貢献できる実力がない中で、何とかチームに貢献する形を模索した中で、「声を出す」ですとか、アナリストを兼任するというところに行きつきました。意識として「特にこれだけは」ということはありませんが、常に全力で、妥協せずにやってきたので、それは最後にできたかなと思います。

――秋季リーグ戦で特に印象に残っている試合は

 対法政の週ですね。引き分けを挟んで全部で4試合やって、初週の明治戦を落としているので、法政に負けてしまうと本当に優勝がなくなるという中で、僕も含めてインフルエンザになったりですとか、ケガ人が出たりですとかで、いつもと違うチーム状況で戦いましたが、自分は第2戦からは家のベッドから、「一球速報」で応援していましたが、新しく出るやつ出るやつが活躍してくれて、まだまだ希望を持てるチームだな、一つになれるチームだなと思って自宅からうれしく見ていました。

――同期の皆さんへのメッセージをお願いします

 なかなか4年生が試合に出られないという状況で、各々悔しい思いをしてきたと思いますが、最後にチームを勝たせるのは4年生の思いや姿勢だと思うので、残り(関東王座の)3試合、しっかりやり切って、3つ勝って優勝して、有終の美を飾れたらと思うので、最後まで一緒に頑張りましょうと思います。

中村文哉(法4=埼玉・早大本庄)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 4年間やってきて一度もリーグ戦の優勝はなかったのでとてもうれしいです。

――これまでで印象に残っている出来事は

 一番印象的なのは今年の全日本出場校選出予選会の対神奈川大学戦ですね。3点差から逆転して全国大会(全日本大学選手権)出場を決めたということで、一番うれしかった、一番印象深い試合かなと思います。

――これまで一緒に戦ってきた同期の皆さんへのメッセージをお願いします。

 今日で終わるかもしれませんでしたが、まだ(関東地区大学・社会人王座決定戦が)続くということで、残り少ないですが、楽しくやれたらと思っています。

法大2回戦、塁上でガッツポーズを見せる中村文

山地広大トレーナー(スポ4=神奈川・大和)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 素直にうれしいです。今までリーグ戦は優勝したことがなかったので、学生監督や4年生などもそうですが、とにかく3年生への感謝がとくに大きいです。

――秋季リーグ戦は全15試合ということで、連戦になりましたが、トレーナーとして苦労したことは

 トレーニングなどは後輩がやってくれていたりしましたが、試合の時に動きとかを見て(ウォーミング)アップの内容を変えたりしたので、「そのおかげ」ではありませんが、コンディション管理のところで自分のできることはやれたのかなと思います。

――特に印象に残っている試合は

 正直、この優勝決定戦(立大3回戦)ですが、他には・・・。(近くにいた久保嶋真也(社3=神奈川・桐蔭学園)に耳打ちされて)対慶応の第2戦で久保嶋がサヨナラホームランを打った試合ですとか(笑)。対法政の第4戦は印象に残っています。第2戦、第3戦と投手陣が苦労した中で大澤(龍登、文構3=埼玉・星野)ですとか、それを継いだ杉山(恵琉、文構1=東京・早実)、髙橋隆之介(法4=東京・早実)がちゃんと勝ちにつなげてくれたので、そこでしっかりと勝ち点を取れたのが良かったと思います。

――関東王座(関東地区大学・社会人王座決定戦)は残っていますが、ここまで一緒に頑張ってきた同期の皆さんへのメッセージをお願いします

 関東王座は最後の大会になるので、とにかく後輩の邪魔にならないように、勝つことももちろんそうですが、少しでも4年生らしい背中を見せられたらという感じです。

織田晴帆マネジャー(教4=神奈川・桐蔭学園)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 (優勝は)なかなか見られない光景だと思うので、最後の年にベンチから見れて、すごくうれしかったです。

――織田さんはこの代で唯一のマネジャーですが、そこの苦労はありましたか

 私は元々、コミュニケーションとかが得意ではないので、そのあたりで学んだところもありましたが、周りの後輩や今までの先輩、同期とかが支えてくれたり用意してくれたり、そういった関係を築けてここまでやって来れたので、感謝しています。

――同期の活躍はどのように見ていましたか

 もちろん、勝った時が一番うれしいですし、みんなが活躍したときが一番うれしいですが、同じ学年というのは少し違うので、例えば春名(春名真平主将、教4=東京・早大学院)が東大戦で打ったホームランはこの秋季リーグで一番うれしかったかなと思います。

――特に印象に残っている試合などはありますか

 法政大学との最終戦で、勝ってはいましたが、ベンチも「まだ油断しちゃダメだぞ」という声が飛んでいる中で3ランを打たれてしまって、1点差に詰められたときはすごくドキドキもしたので、よく印象に残っています。

――まだ関東地区大学・社会人王座決定戦はありますが、ここまで一緒に頑張ってきた同期の皆さんにメッセージをお願いします

 最後まで一緒に頑張っていきたいと思います。

大澤龍登(文構3=埼玉・星野)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 このチームが始まって、「史上最弱」って言われていた中で、最後にこうやって結果を残せたのがうれしいですし、4年生がいろいろとサポートしてくれた実感があったので、最後に3年生以下が結果で恩返しできたのがよかったと思います。

――大澤選手は投手陣をけん引する活躍を見せましたが、ご自身の投球についてはどのように振りかえられますか

 実をいうと1週間で1回の登板ということにしていただいていて、1節の中で1試合しか貢献できないと分かっていて、そこでどれだけ結果を残せるかなという感じでしたが、全日(全日本大学選手権)が終わってから結果を残せていなかったので、今日(立大3回戦)も(打線が)打ってくれていなければ負けていたので、秋季リーグ戦を自分で評価するならば満足はしていないかなという感じです。

――秋季リーグ戦を通して特に印象に残っている試合は

 やはり今日の試合が印象に残っているかなと思います。自分が投げて、先制されて、最後まで立教に押されている中で3年生がつないで、最後は久保嶋(真也、社3=神奈川・桐蔭学園)と笠井(駿汰、政経3=埼玉・早大本庄)が打ってくれて逆転して最後に勝てたことが率直にうれしかったです。

――来年はどういった投手陣をつくっていきたいですか

 今年も野手の方に助けてもらって打って勝ってという試合が多かったので、まだ3年生以下で投げたいと思っている3年生以下のピッチャーがたくさんいるので、冬を乗り越えてしっかりと関東大会(関東地区大学選手権)に向けて、投手陣は1対0で勝てるくらいの、最強の投手陣を作っていきたいです。目標といいますか、絶対に勝ちたいのは慶応の投手陣なので、そこを楽しみにしていただければと思います。

慶大1回戦で好投した大澤

髙橋浩成(教3=東京・早実)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 野球人生で優勝というのを味わったことがなかったので、今までの野球人生の中でも非常にありがたい経験をさせてもらったと思います。

――印象に残っている出来事は

 このリーグ戦を通じてですが、正直明治戦で勝ち点を落としてしまったのが自分のせいでしかなかったので、そこから自分も調子を崩してしまって、1年生でも杉山(恵琉、文構1=東京・早実)が出てきてくれて、いい意味で自分の中でも「これから頑張らなければいけない」という気持ちになったので、やる気が出たのと、「やっぱりこのチーム強いな」というのは感じました。

明大3回戦、ピンチの場面で力投する髙橋浩

阿部剛士(社3=神奈川・川和)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 初めての経験なので、とてもうれしいです。

――正捕手としてチームを率いましたが、リード面で気を付けていたことは

 そのピッチャーが持っている力を引き出してあげるのが重要だと思うので、良いところを引き出してあげるように心掛けました。

――印象に残っている出来事は

 久保嶋(真也、社3=神奈川・桐蔭学園)が今日の試合(立大3回戦)と慶応戦で放ったホームランがとても印象に残っています。勝負を決めるホームランなので、そういうところでホームランを打てる久保嶋はやっぱりすごいな、と同じ選手として思っています。

慶大3回戦、ボールの交換を要求する阿部剛

蛯原大河(スポ3=東京・成城学園)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 3年生主体ではありますが、4年生あっての優勝だと思うので、本当にキャプテン(春名真平主将、教4=東京・早大学院)を始め、感謝しかないです。

――ここまでで印象に残っている出来事は

 今日(立大3回戦)の久保嶋のホームランが印象に残っています。起死回生だったので、「ありがとう」しかないです。

笠井駿汰(政経3=埼玉・早大本庄)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 4年生のために優勝したかったので、本当にうれしいなというのが感想です。

――印象に残っている出来事は

 人と違うことを言うならば、1年生の杉山(恵琉、文構1=東京・早実)の快投かなと思っていて、法政戦で、コロナなどで人が全然いませんでしたが、その時に杉山が出てきて、あれだけの活躍をしてくれて、あとは小林(偉月、商1=長野・屋代)など、1年生全体の台頭が大きかったと思っていて、吉田(悠平、スポ1=神奈川・川和)小林、杉山の3人が本当に良く投げて、良く打ってくれたからこそ、最後につながったので、感謝しています。

久保嶋真也(社3=神奈川・桐蔭学園)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 率直にうれしいです。今まで4年生にたくさんお世話になってきていて、最後に優勝という形で4年生にプレゼントができたのがとてもうれしかったです。

――春は振るわなかったと伺っていますが、夏や秋にかけての意識の変化は

 (春は)体がなかなか動かない部分があったので、そこを何とか改善しようと、ひたすら練習したという感じです。

――先ほどのホームラン(立大3回戦の7回に放った起死回生の逆転3ラン)についてはいかがですか

 僕の後ろに中村文哉(法4=埼玉・早大本庄)さんがいたので、僕がゲッツ―とかでチャンスを潰さないことを一番に意識していたので、「セーフティバントをしようかな」とも思いましたが(笑)、一、二塁間に強い打球を打って満塁で中村文哉さんにつなごうと考えいたら、それがホームランになってしまったという感じです。

――ホームラン王のタイトルについては(※取材時には最優秀選手賞の発表はされていなかった)

 ホームランを狙って入った打席というのは一つもなく、たまたまホームランになったのが4本あったという感じですが、チームの勝利のために自分がどうあがけるかをいしきしていたら、結果がたまたまホームランになったという感じです。良い結果になってよかったと思います。

――特に印象に残っている試合は

 対法政の2回戦です。あの日は主力が病欠やケガで出ることができなかった中で、いる選手でどう強敵の法政大学に勝つかということで、チーム一丸となってたまたま勝てましたが、あの試合が一番チームが一丸となっていたので、その試合が一番印象に残っています。

慶大2回戦でサヨナラ本塁打を放った久保嶋(背番号22)と早大ベンチ

中澤勇之助(商3=岡山・金光学園)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 4年生との最後の大会で、これまで良い成績は残せてもなかなか優勝まではいかなかったので、最後に優勝できてよかったです。

――印象に残っている出来事は

 法政戦ですが、体調不良などで主戦力が抜けてしまって、レギュラーではない選手が試合に出たときに、法政は強いですが勝ち点を取りきれたことが優勝につながったかなと思い、印象に残っています。

村上翔祐(商3=東京・早実)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 3年間で一度も優勝できていなかったので、初めて4年生と一緒に優勝できてうれしかったです。

――印象に残っている出来事は

 自分は試合に出ていませんでしたが、最後のほうはみんながホームランだったり、すごいプレーをしていたので、来年は自分もできるように頑張りたいと思いました。

岡田和也(スポ3=東京・国学院久我山)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 入学してから一回も(東京六大学)リーグ戦の優勝ができていなかったので、最後、お世話になった4年生たちに優勝を届けられて、今は本当にほっとしています。

――特に印象に残っている試合、出来事は

 どの試合も終盤までどうなるか分からず、切羽詰まった状態がずっと続いていた中で、特に今日(立大3回戦)はずっとビハインドで迎えていて、そこで久保嶋(真也、社3=神奈川・桐蔭学園)と笠井(駿汰、政経3=埼玉・早大本庄)が一本出してくれて、チーム全員で勝った試合だったと思います。

――来年はどのようなチームを作っていきたいですか

 今シーズン出ている選手の多くが3年生以下ということで、来年もそういった選手が主体となって出てくると思いますが、早稲田は他大学と異なりスポーツ推薦を取っていないので、そういったスター選手がいない中でお互いに意見しあって互いを高め合ってチームワークで勝っていくのが早稲田の野球だと思うので、来年はチームワークで勝っていきたいと思います。

鈴木悠矢(スポ3=茨城・水城)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 「うれしい」しかないですね。

――印象に残っている出来事は

 対法政2回戦の久保嶋(真也、社3=神奈川・桐蔭学園)の打球は「すごいことが起きた」という感じでした。「めちゃくちゃ良い場面であんなことが起きるのか」というのが…すごかったです。

松永賢三(スポ3=東京・早実)

――優勝おめでとうございます! 率直な感想をお願いします

 3年生の代も、4年生の代も、入ってから初めての(東京六大学)リーグ優勝だったので、優勝できて良かったなと思います。

――松永選手は最初は4番打者、途中からは1番打者として打線をけん引しましたが、バッティングについては

 春(春季リーグ戦)が終わって、春もまずまずの成績で終わりましたが、このままだと秋(秋季リーグ戦)はもっと警戒されることは分かっていたので、警戒される中でも自分のバッティングが崩れないように、ということを心掛けてシーズンを過ごして頑張ったという感じで、1番打者と4番打者については、打順が回ってくる場面がどちらにしても先頭だったので正直個人的にはあまり変わりませんでしたが、「4番だから」などというのはあまり気にせずに自分がチームから求められているバッティングだったりを意識して、しっかりとやった結果、こういった形で終われたかなと思います。

――秋季リーグ戦で特に印象に残っている試合や出来事は

 印象に残っている試合はたくさんありますが(笑)、一番印象に残っているのは対明治戦の2戦目でホームランを打てたことです。そのホームランが一番感触が良かったので。個人的なあれではありますが(笑)。個人的にはそれが一番良くて、チームとしては対法政戦の2戦目、久保嶋(真也、社3=神奈川・桐蔭学園)がランニングホームランを打った試合で、あの試合は本当に神がかりだったといいますか全員野球というのは、その法政戦では普段出ていない選手がたくさん出ていて、その選手たちのおかげで今活躍できているというのもあるので、リーグ戦の中でもターニングポイントになった試合かなと思います。

――来年はどういったチームを作っていきたいですか

 今年1年を通して良かったものというのは4年生から色々と学ばせてもらったところもあるので、そこは吸収しつつ、自分たちのチームがどういうチームになるかというものを客観的に見ながら、今までは自分のプレーだけに集中していましたが、それにプラスしてチーム全体を見渡せなければいけないのが4年生だと思うので、そういうところをしっかりとやって、良いチームを作れたらと思います。

法大4回戦で本塁打を放った松永

塩尻真生(文2=東京・早実)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 4年生にはすごくお世話になっているので、その4年生と一緒に優勝できて、すごくうれしく思います。

――印象に残っている出来事は

 春名さん(春名真平主将、教4=東京・早大学院)のキャプテンとしてのリーダーシップは、本当に「みんなついてくる」というような感じで、本当に頼りにしていました。

法大2回戦、代打として出場した塩尻

堀口大紀(国教2=米国・パークランド・ハイスクール)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 自分は春からずっとベンチ入りさせていただいていて、代走という役目が決められた中での出場やベンチ入りでしたが、率直に先輩方がすごいな、チームをまとめ上げた4年生もそうですし、結果を出し続けている、試合に出続けている先輩方もそうですし、そういった先輩方が率直にすごいなという感想があって、自分たちの代になっても先輩たちと同じような結果が出せるように、先輩たちの姿を見て頑張りたいと思いました。

――印象に残っている出来事は

 みんなと同じになってしまうかもしれませんが、久保嶋さん(真也、社3=神奈川・桐蔭学園)の今日(立大3回戦)のホームランだったり、慶応戦(慶大2回戦)でのホームランだったり、(久保嶋は)春先は打撃が不調な感じだったので、それが秋になってまた調子が戻ってきて、すごく良いところで打つので、本当にすごいと思いましたし、尊敬できる先輩だと思いました。

杉山恵琉(文構1=東京・早実)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 初めて関わったリーグ戦だったので、優勝できて素直にうれしいです。

――今日(立大3回戦)では勝ち投手になりましたが、そちらについてはいかがですか

 勝ち投手になれたのは打線の、先輩方の活躍のおかげなので、勝ちがうれしいというよりも、0点で抑えられたことがうれしいです。

――印象に残っている出来事は

 最初に投げた対法政2回戦です。乱打戦の中で最後にマウンドに上げてもらって、そこで抑えられたことでこの秋季リーグ戦で良い感じのピッチングができたと思っているので、それが印象に残っています。

慶大3回戦で力投する杉山

吉田悠平(スポ1=神奈川・川和)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 自分はあまり戦力になれませんでしたが、4年生に引っ張ってきてもらって、それが実を結んだので、すごくうれしい気持ちです。

――吉田選手は夏の全日本大学選手権(全日)で初先発をして、秋季リーグ戦でも何試合かで先発をしましたが、ここまでの投球を振り返っていかがですか

 正直、ずっと不甲斐ないピッチングでしたが、最後の方から後ろ(リリーフ)で投げるようになって、ちょっと考え方が変わって、思うようなピッチングとまでは行きませんが、最後の方に関してはまずまずのピッチングができたと思っています。

――特に印象に残っている試合は

 対慶応の第3戦です。自分が先発しましたが、全日と同じ「負けたら終わり」という状況だったので、「全日のようにはならないぞ」という気持ちで先発しました。

――来年は吉田選手自身も投手陣の中心としての活躍が期待されますが、来年に向けての意気込みをお願いします。

 この1年、ずっと不甲斐ないピッチングが続いていて、チームの勝利に貢献するまで行かなかったので、しっかりと先発として(立場を)確立できるように、この冬ちゃんと練習して、頑張りたいと思います。

慶大3回戦で先発した吉田悠

小林偉月(商1=長野・屋代)

――優勝して、率直な感想をお願いします

 春のリーグ戦のときはまだ入部していなかったので、初めてのリーグ戦で優勝を経験できて、このチームで優勝を経験できて素直にうれしいです。

――印象に残っている出来事は

 対慶応2回戦の久保嶋さん(真也、社3=神奈川・桐蔭学園)のホームランです。苦しい試合展開でしたが、最後、サヨナラホームランで流れが来たといいますか、それが今日(立大3回戦)の勝ちにもつながったのかなと思うくらい、チーム全体がまとまった試合でした。

法大2回戦で値千金の適時打を放った小林偉

中村晃大(文構1=神奈川・鎌倉学園)

――優勝しての率直な感想をお願いします

 入学してから初めての優勝なので、率直にうれしいという気持ちです。

――ベンチから上級生の活躍をご覧になっていたと思いますが、上級生の活躍はどのように見ていましたか

 3年生が中心のチームですが、少ない4年生がチームの雰囲気を作ってきて、だからこそ3年生たちが活躍できたというのもベンチから見ていて感じたので、そういう空気感というのも1年生で(ベンチに)入っている身として自分たちの代にもつなげていけたら良いかなと思います。