春季リーグ戦プレーバック⑤ 明大戦

準硬式野球

 東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)を2位で終え、全日本出場予選会(全日予選)への切符を手に入れた準硬式野球部。全日予選開幕を前に、春季リーグ戦の軌跡をダイジェストで振り返る。
※本記事では、第5カード・明大戦について取り扱います。

★好調な打線と大澤の熱投光る 完封勝利で5連勝/明大1回戦
TEAM
明大
早大 ×

 春季リーグ戦もいよいよ終盤を迎えた早大。勝ち点獲得が全日予選出場をも左右する中、最終カードは明大との対決となった。1回戦となったこの日は、投打で明大を圧倒した。先制したい打線は2回、四球をきっかけに1死二塁とすると、阿部剛士(社3=神奈川・川和)がセンター前にはじき返し、1点を先制。さらに2死二塁の場面では、市川諒汰郎(社3=早稲田佐賀)が適時二塁打、渡邉真之介副将(社4=早稲田佐賀)が適時打を放ち、この回一挙3点を先取した。5回には1死二、三塁のチャンスを迎えると、村上翔祐(商3=東京・早実)が適時打を放ち、2点を追加。その後も暴投の間にさらに1点を加えた。先発の大澤龍登(文構3=埼玉・星野)は2、5回は満塁のピンチを招くもいずれも無失点に抑えた。女房役・阿部剛が3回に盗塁を2つ刺すなど、好守にも恵まれた大澤は1人で9イニングを投げ抜き、143球の熱投で完封勝利。勝ち点獲得に王手をかけた。

★明大に主導権握られ、打線も沈黙 運命の最終戦へ/明大2回戦
TEAM
早大
明大 ×

 1回戦を取った早大は連勝を伸ばすべく、2回戦に臨んだ。しかし、この日は明大に試合のペースを握られる。先発の髙橋隆之介(法4=東京・早実)は2本の長打などで2回に2点を先制されると、3番手の松村悠生(教3=神奈川・川和)も5回に1失点。明大にリードを許したまま、試合が進んでいった。一方の打線は、4回に四死球でチャンスを迎えると、久保嶋真也(社3=神奈川・桐蔭学園)の適時打で1点を返す。しかし、得点圏に走者を進めた3、6回は走者を返せず、他の回は得点圏に進めることすらできなかった。結局、反撃が1点止まりとなった早大はこのまま敗戦。全日予選出場のためには、何としても勝ち点は落とせない状況。運命の最終戦に臨むこととなった。

★序盤のリードで逃げ切りに成功 2位が確定し全日予選出場が決定/明大3回戦
TEAM
明大
早大

 春季リーグ戦もいよいよ最終戦。明大との3回戦は、全日予選出場を左右する重要な一戦となった。早大を全日出場へと導くべく、序盤から打線が奮起する。初回、市川諒汰朗(社3=早稲田佐賀)と笠井駿汰(政経3=埼玉・早大本庄)が安打で出塁すると、この日5番に入った阿部剛の適時打で先制。続く村上の打席時の暴投で1点を追加すると、直後に村上の適時打でさらに2点を加え、一挙4点を獲得した。3回には4番・松永賢三(スポ3=東京・早実)のソロ、5回には渡邉副将の適時二塁打でそれぞれ1点を追加。先発を託されたエース・大澤も好投を見せ、5回を無失点。6点リードで後半戦に突入した。しかし、中継ぎ陣が明大打線の猛追を受ける。6回に1点を返されると、7回に2点、8回に1点を返され、ついに2点差に。緊迫した状況で9回を迎えるはずだった。しかし、9回途中で試合が雨天により中断。雨天が続くため、試合が8回で打ち切りとなり、早大が逃げ切る形で勝利となった。この勝利により、勝ち点4、13勝9敗で春季リーグ戦を終えた早大は2位にランクイン。見事に全日予選出場の権利を獲得した。全日予選の初戦は高崎健康福祉大との対決。昨年の全日予選初戦でも対決し、完封勝利した相手なだけに思い入れも強いはずだ。早大の新たな戦いはいよいよ幕を開ける。

(記事 横山勝興)