春季リーグ戦プレーバック② 法大戦

準硬式野球

 東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)を2位で終え、全日本出場予選会(全日予選)への切符を手に入れた準硬式野球部。全日予選開幕を前に、春季リーグ戦の軌跡をダイジェストで振り返る。
※本記事では、第2カード・法大戦について取り扱います。

★序盤から投手陣、野手陣ともに乱調 初戦を落とす/法大1回戦
TEAM
早大
法大 ×

 雨天による1日の順延を経て行われた1回戦。この日は守りでのミスが目立つ試合となった。先発の大澤龍登(文構3=埼玉・星野)は初回こそ無失点でしのぐも、2回以降は野手陣と共に乱調が顕著に。2回に2死から安打と2死球でピンチを広げると、適時内野安打で先制点を献上。3回は無失点に抑えたが、4回には2失策が絡んで1点を許した後、2四球でピンチを広げ、さらに2点を献上。大澤は4回途中までに100球以上を費やし、マウンドを髙橋浩成(教3=東京・早実)に譲った。しかし、髙橋浩も調子が上がらない。6回まで無失点に抑えながらも、得点圏に走者を背負う苦しい展開が続く。すると7回、安打と四死球で満塁のピンチを招くと、押し出し四球と暴投で2点を失った。一方の打線も、4回に松永賢三(スポ3=東京・早実)の適時打、6回に笠井駿汰(政経3=埼玉・早大本庄)のソロ、8回に松永の犠飛で計3点を返すも、反撃はここまで。計11四死球、3失策と守備が大きく乱れ、初戦を落とした。

★粘りの野球が奏功 サヨナラ勝ちで2カード連続の3回戦突入/法大2回戦
TEAM
法大
早大 1×

 初戦を落として迎えた2回戦。春季リーグ戦優勝のために、勝ち点を落としたくない早大は粘りの野球を見せた。この日の先発は春季リーグ戦初先発の岡田和也(スポ3=東京・国学院久我山)。2回に1点の援護を受けた岡田はピンチを背負うも、粘りの投球を見せる。4回には暴投で振り出しにはなったものの、勝ち越し点は許さない。6回途中まで1失点に抑えると、後を継いだ髙橋隆之介(法4=東京・早実)、空閑悠馬(社3=東京・早実)、髙橋浩はいずれも無失点に抑えた。一方、勝ち越しを図りたい打線は、3回から8回まで得点圏に5度走者を進めながらも、いずれも無得点。試合は最終回に突入した。9回、早大は久保嶋真也(社3=神奈川・桐蔭学園)の四球と阿部剛士(社3=神奈川・川和)の安打でサヨナラのチャンスを迎えると、打席には好投を見せ、打撃でも2安打を放っていた岡田。相手投手の暴投を挟んで、2球目をセンター前にはじき返し、サヨナラ勝ちを決めた。

★法大エース・藤中を攻略できず 完封負けで勝ち点献上/法大3回戦
TEAM
早大
法大 ×

 前カードの立大戦に続き、3回戦で白星をつかみたい早大だったが、この日は苦しい展開となった。先発を託されたエース・大澤だったが、初回から打者8人の攻撃を受け、2点を献上。2回にも追加点を許し、主導権を握られる展開となった。まずは1点でも返したい打線は、法大先発・藤中壮太(3年)に挑むも、なかなか打ち崩すことができない。初回こそ2安打をマークしたが得点には結びつかず、2回以降は凡退続きでわずか3安打。わずかなチャンスをモノにできなかった。投手陣では、2番手の髙橋隆が5回1失点の好投を見せるも報われず、完封負け。法大に痛恨の勝ち点献上を許した。

(記事 横山勝興)