10得点の猛攻！大勝収め、連勝へ弾み／東大１回戦

　３日前に見事な逆転劇を見せ、優勝への希望をつないだ早大。東京六大学秋季リーグ戦（秋季リーグ戦）も第3週を迎え、この日は東大と対戦した。試合は前半から早大ペースで進行した。３回裏、村上翔祐（商２＝東京・早実）の適時打を皮切りに２点を先制すると、その後も吉松武竜（スポ４＝早稲田佐賀）の２ランなどで計１０得点。８回には３点を失ったが、７点差で大勝を収めた。

６回に２ランを放った吉松

　早大の先発はリーグ戦初登板となった岡田和也（スポ２＝東京・国学院久我山）だ。「テンポのいいピッチングを意識した」と話した岡田は、打たせてとるピッチングを展開。最速140キロの直球と安定感が光る変化球を駆使し、６回まで無失点、被安打わずか１本に抑えてみせた。

　一方の打線は３回、２死から９番・阿部剛士（社２＝神奈川・川和）が左翼へ二塁打を放つと、続く村上が右中間への適時打を放ち、待望の先制点を獲得した。なおも２死二塁から２番・渡邉真之介（社３＝早稲田佐賀）の打球は中前適時打となった。そして４回、岡田の左前適時打などで２点を追加。さらに６回、１死二塁の好機で打席になったのは吉松。インコースのスライダーを振り抜いた打球は高々と上がり、左翼スタンドへ。相手先発をマウンドから引きずり下ろした。

　それでも、早大の攻撃は止まらない。７回には、先頭の服部峻也（社４＝東京・早実）の右中間二塁打から４連打の猛攻で３点を追加。さらに８回には２死二塁から新井健太主将（商４＝東京・早大学院）が左前に適時打を放ち駄目押し点を加えた。

窮地を退けた救援・安在

　大幅な援護をもらった投手陣は７回、救援・髙橋浩成（教２＝東京・早実）が走者を背負いながらも３つの三振を奪い、相手打線を寄せ付けない。だが８回からマウンドに上がった太田遼（スポ３＝神奈川・横浜翠陵）が炎上する。先頭打者から安打を許すと、１死一塁から３四死球を与えてこの試合初失点。続く打者に右前二塁打を浴び、さらに２点を失った。なおも１死二、三塁の場面で太田は降板。この窮地でマウンドには安在悠真副将（人４＝早稲田佐賀）が登った。次打者を一球でしとめると、力強い投球で続く打者も三振に抑え込んでみせた。さらに９回には空閑悠馬（社２＝東京・早実）が危なげない投球を披露してゲームセット。早大は東大との初戦を白星で飾った。

　　リーグ戦優勝に向けて敗戦が許されない早大。勝率を高いまま維持するためにも、連戦連勝を目指したい。清瀬杯優勝以降、一度のコールド負けこそあれど、逆転勝利を重ねてチームは波に乗っている。勢いそのままに次戦も必ず勝利し、続くカードに向けて弾みをつけたい。

（記事　小山亜美、写真　濵嶋彩加）

コメント

吉松武竜（スポ４＝早稲田佐賀）

――今日の試合を振り返っていかがですか

　チームもいい流れで来ていたので、ここは絶対落とせないと思って、勝つことだけを考えていました。

――本塁打を打った時の気持ちを教えてください

　繋ぐことしか考えていなかったので、結果的にホームランになったという感じです。

――打った球はどのような球でしたか

　インコースのスライダーでした。

――現在のチームをどのように感じていますか

　清瀬で優勝して、初戦の立教は落としたのですが、そこから逆転勝ちとかもして、今チームはいい波に乗っているのかなと思います。

――明日に向けての意気込みをお願いします

　優勝するためにもこの二連勝は必要なので、一戦必勝で明日も絶対に勝ちたいと思います。

岡田和也（スポ２＝東京・国学院久我山）

――今日の試合を振り返っていかがですか

　初回はボールが走っていて力で押せるかなと思っていたのですが、初回飛ばしすぎてしまってスタミナに不安があったので、２回以降は打たせてとるピッチングで、野手に助けられながらという感じです。ファインプレーもあったので。自分の中で修正できたというのは今日の試合の収穫かなと思います。

――今日の登板はどのような気持ちで臨まれましたか

　リーグ戦で初登板で、緊張とかはなかったのですが、とにかく打たせてとるピッチングで、テンポのいいゲーム作りというのを意識して試合に臨みました。

――ご自身の投球は振り返っていかがでしたか

　今日はストレートよりも変化球の方がストライクを取っていたので、変化球主体で力を入れるところでは真っ直ぐで押すということを、配球の面においてもしっかり考えることも出来たので、その点は良かったと思います。

――明日に向けての意気込みをお願いします

　今日と明日でしっかり２連勝して、水曜日の早慶戦もですし、今後のリーグ戦の試合にしっかりつなげられるような試合をしたいと思っています。