毎試合のように好守を見せた鈴木
山口永路副将(社4=早稲田佐賀)
――優勝された今のお気持ちをお願いします
ほっとしたというのが、一番に感じた正直な気持ちですね。リーグ戦(東京六大学春季リーグ戦)が始まり、いきなり東大にも負けましたし、春の関東大会(関東地区大学選手権)でも立教にあのようなかたち(7回コールド●1-11)で負けてしまって。自分も副将として練習メニューなどをいろいろと考える中でこれでいいのか、という葛藤はありました。その中で、結果的にこのようなかたちになり、素直にうれしいです。
――きょうの試合(法大2回戦)をベンチからどのようなお気持ちでご覧になっていましたか
自分の役割は試合に出ることよりも相手(校)の分析であったり、試合に出ている選手を鼓舞するという役割でした。なので、出ている選手に、『後は頼んだ!』という思いで見ていました。
――シーズン中盤以降は試合に出場することができませんでした。その中で、副将としてどのようなことを心掛けてきましたか
やはり自分が試合に出られないという点で悔しい思いもありました。しかし、チームのため、と思い、その気持ちは押し殺してきました。その中で、チームが勝つことが一番だと思いましたし、自分が出場できなくてもチームが強くなっていく姿を見て本当に自分としてもうれしい気持ちがありました。なので、試合に出ている人、特に後輩たちがのびのびとプレーできる環境づくりというのを考えてやってきました。
――最後に今後に向けての意気込みをお願いします
優勝というかたちでしたが、まだ全日出場が決まったわけではないですし、これからの予選会(全日本出場予選会(全日予選))でも厳しい戦いは続くと思うので、そこへ向けてもう一度気を引き締めて、これからやっていくべきことをしっかりと考えてやっていきたいです。
石田直惇(人4=広島城北)
――優勝おめでとうございます。今の気持ちを教えてください
本当にうれしいの一言に尽きます。それしか言葉が出ないですね。
――きょうは渡部選手の負傷により途中出場されました。安打もありましたが、振り返っていかがですか
持っていますよね、こういった場面で出られるので。渡部がけがしているので持ってるとか言っちゃいけないのですが、最後ああいうかたちで出れて、ベンチからではなくグラウンドで優勝に貢献できたのは自分の中では大きいかなと思います。
――石田選手の安打があっての最終回の2点でした。打席を振り返っていかがですか
まずピッチャーが変わり目だったので、ボールを見ていこうという意識がありました。でも簡単に追い込まれてしまったので、最悪アウトでもいいから粘って次の守備にいい流れでつなげようと思った結果、ああいうかたちになりました。
――今季の逆転優勝の要因は何だと思いますか
『若さ』ですかね。今年の野手陣には関、須能、渡部と2年生が3人入っていて、それもみんな主軸です。渡部は内野の要であるショートを守っていますし、関と須能はクリーンアップということで。一番責任の重い部分を下級生が担っているという、いい意味でも悪い意味でも『若さ』というのがありました。早大にはきのう(法大1回戦)勝てたことによる勢いがあって、そうなると絶対若いチームの方が強いので、そういう意味ではきょうはうちが有利だったかなと思います。逆に言えば若いからこそチームとしては未熟な部分が多いのですが。なのでスマートに勝つというよりは、泥臭さや若さで押し切るといった戦いでしたね。
――次は全日予選を戦うことになります。意気込みをお願いします
ここで優勝しても全日(全日本大学選手権)に出られなければ意味が無いので、あと2週間でもういちどやるべきことをやろうと思います。僕たちの目標は全日優勝なので、この優勝は通過点にすぎません。優勝するためには出場しなくてはいけないので、まずは予選会で勝つということを目標に2週間練習をやっていきたいと思います。
加藤大(人4=大分上野丘)
――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを教えてください
自分は1年の秋からベンチに入っていて、あと1勝で優勝するという場面で何度も負けてきたので、自分たちの代で優勝できて良かったです。まだあまり実感はないですが、やってきて良かったなというのが正直な気持ちです。
――きょうの試合のご自身のプレーを振り返っていかがですか
きょうは当たりは良かったのですが、全然抜けなかったですね。きょうは勝つのが大前提だったので、自分のプレーはどうでも良かったです。
――今季全体の戦いぶりを振り返っていかがですか
今季は初戦の入りで負けてしまって流れはあまり良くなかったと思いますが、みんなで一戦一戦戦っていくうちに成長できたと思います。
――全日予選に向けての意気込みをお願いします
本当にもう勝つだけだと思います。きょう優勝しましたが、もう一度気を引き締めて臨めば結果はついてくると思うので、頑張ります。
鈴木涼馬(商4=東京・早実)
――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください
正直初めから厳しい戦いになると分かっていたのですが、こういう結果になって本当に良かったです。
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
バッティングでも1本(安打が)出て、守備でも貢献できたと思うので良かったと思います。
――昨日の試合で左手を痛めてしまったと伺ったのですが、今の状態はいかがですか
優勝が懸かっていたので、けががどうのこうのよりはチームに貢献できればと思ってやっていました。
――今季全体を振り返っていかがでしたか
最初の東大戦の負けから入って本当に苦しい戦いだったんですけど、こうやって最後連勝できて良かったと思います。
――最後に全日予選に向けて意気込みをお願いします
最後4連勝で勝てたのでこの勢いをそのままもっていけたらなと思います。
上位打線で存在感を示した中村(左)と塚脇
高山幸汰(商3=佐賀西)
――優勝されてのご感想をお願いします
率直にうれしいです。自分がこうしてメンバー入りして優勝するのは、大学3年生になった今回が初めてなので。本当にうれしいです。
――きょうは代打で出場し、安打も放ちました。今季を振り返っていかがでしたか
なかなかチームの勝利に直結するようなヒットは打てていませんでした。ですが、きょうは自分のヒットから1点を取ることができ、初めてチームに貢献できたかな、と思います。再来週からは全日予選も始まるので、チームの勝利に結び付くような活躍をしていきたいと思います。
塚脇太陽(人3=千葉・市川)
――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください
優勝というのを目標にやってきたので、優勝できたのはめちゃめちゃ嬉しいです。
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
厳しい試合にはなると思っていたのでしが、ピッチャーがよく投げてくれましたし、守備も大きなミスなく、打撃に関してはみんなそれぞれ中村康祐であったり、後輩の須能や関が打ってくれたので自分たちらしい勝ち方ができたと思います。
――今季全体を振り返っていかがでしたか
チームとしては東大戦から苦しい戦いが続いてて、明大に連敗したりしていたので、正直、慶大と法大に4連勝するのは厳しいのかなという気持ちもあったのですが、みんなで諦めずにやってきたのが最後こういう良いかたちになったのかなと思っています。
――最後に全日予選に向けて意気込みをお願いします
ここで終わりではなくてここからが勝負だと思うので自分たちの野球ができるようにしっかりと調整して全日に出場して全日でも勝てるように頑張っていきたいと思います。
中村康祐(教3=早稲田佐賀)
――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください
正直、優勝は厳しいかなと思っていたんですけど、チーム一丸となって4連勝できたので本当に嬉しいです。
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
2回のベース踏み忘れから自分の中で変な感じだったんですけど、みんな良いところで打ってくれて、自分も9回でホームランを打てたので満足しています。
――今季全体を振り返っていかがでしたか
打てない打てないと言われていて、それが課題だったのですが、最終戦では法大のピッチャー陣から8点取れたので本当に良い雰囲気の中で戦えたなと思います。
――最後に全日予選に向けて意気込みをお願いします
相手も良いチームばかりだと思うので一戦必勝だと思ってチーム一丸となって戦っていきたいと思います。
法大2回戦、3回に適時打を放ち喜ぶ須能(左)と一塁コーチャーの篠原
篠原大成(教2=大阪・早稲田摂陵)
――お疲れさまでした
インタビューしたいです!
――きょうは出場しそうでしたが出場しませんでした
渡部の負傷で交代しかけたんですが、石田さんが入ることになりました。
―今季は途中から一塁コーチャーをやっていましたがどうでしたか
走手(走塁手袋)をいっぱい持っていて、(出塁した打者の)防具も外すじゃないですか。防具を外して受け取りつつ走手を渡すっていう作業がなかなか難しいですね。
――新人戦に向けて意気込みをお願いします
チーム全体がいい流れで来ているので、これに続いて頑張っていけたらと思います
須能浩太郎(商2=東京・早実)
――優勝が決まった今のお気持ちを教えてください
東大との初戦を落とした時に「これからリーグ戦どうやって戦っていくのだろう」と思っていたのですが、優勝という最高のかたちで終われたのですごくうれしいです。
――きょうはタイムリーヒットも打たれました。ご自身のプレーを振り返っていかがですか
今までタイムリーヒットが出ていなかったのですが、優勝決定戦という場で自分の中でも価値のある一本を打てたのは良かったです。
――今季全体を振り返っていかがですか
新チームが始まった時は「守備力がない」とOBの方から言われたのですが、普段の練習から石田さんが先導して練習を工夫して行っていたので、今はいい感じだなと思っています。
――新人戦と全日予選に向けての意気込みをお願いします
新人戦は1、2年生が主体となってできる一番いい舞台だと思います。同学年でできるので楽しみでもありますし、やるからには優勝を目指して頑張りたいです。全日予選はきょう(春季リーグ戦で)優勝できたので、この勢いのまま予選を通過して全日優勝を目指して頑張りたいです。
関大輝(基理2=茨城・江戸川学園取手)
――優勝おめでとうございます。今の気持ちを教えてください
切実にうれしいです。優勝できて良かったと思います。
――きょうの試合で惜しくも首位打者には届きませんでした(2厘差の2位)が、貴重な本塁打を打たれました。振り返っていかがですか
ずっときのうの試合から首位打者を狙っていて全部計算していたんですけど、あと1本出ない中で予想外のホームランが出ました。驚きが隠せないです。首位打者にはあと1本及ばなかったのですが、また秋への目標ができたので良かったと思います。
――今シーズン全体を振り返っていかがですか
調子が良かったわけではないのですが、悪いなりにヒットになってくれた当たりがありました。このリーグ戦は結構運があったと思います。
――新人戦と全日予選に向けて意気込みをお願いします
こういう形でAチームが優勝できたので、この勢いのまま新人戦も優勝できたらいいなと思います。
渡部椋雅(商2=神奈川・桐光学園)
――優勝した今のお気持ちをお願いします
優勝を目標にしていたので、シンプルにうれしいの一言に尽きるかな、という感じです。
――きょうの試合では好守も見られました。打撃面も含め、きょうのご自身のプレーを振り返っていかがですか
自分は今は打てない分、守備で(貢献したい)という思いが頭にあります。守備はまとまったプレーができたかな、と思いますね。バッティングもとりあえずは出塁もできました。他の選手のプレーについても、小さなミスはあったかもしれませんが、大きなミスがなかったという点で良かったと思います。
――今季全体を振り返っていかがですか
(シーズンの)最初はバッティングを期待されていたのですが、そこの結果が出せませんでした。不完全燃焼かな、という思いが自分の中であります。ですが、(シーズン)後半からは、『チームの勝利のために』と切り替えることができ、そういうプレーができたかな、と思います。
――最後に、新人戦と、全日予選に向けて意気込みをお願いします
いい流れで来ているので、ここはしっかり(ベンチ入り)メンバーとして新人戦も落とさないでいきたいです。全日もこれから予選会があり(初戦の)相手は東洋(大)と強敵ですが、ここをしっかりと勝ち、全日での優勝を狙っていきたいと思います。
守備で貢献した渡部
(写真 池田有輝)
関連記事
「言葉にならねえな」(久郷)/優勝コメント集 バッテリー編(5/29)
「本当に感無量」(池田監督)/優勝コメント集 監督・スタッフ編(5/27)
光ったピンチでの集中力。連勝を収め、悲願の連覇を果たす/法大2回戦(5/27)