早大を連覇に導いた池田監督
池田訓久監督(昭60教卒=静岡・浜松商)
――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください
本当に感無量です。もちろん諦めてはいなかったのですが、関東(地区大学選手権)大会の結果(が4回戦敗退で)、東大戦で負けた時は正直まさかここまでたどり着けるとは想像できませんでした。本当に学生が良くやってくれた、その一言に尽きます。
――きょうの試合(法大2回戦)を振り返っていかがですか
私はベンチにいてあれだけ点差があったにも関わらず、本当に最後まで全然安心感がなかったほど法大は強くて、ビッグイニングで5点6点ひっくり返されるかもしれないというふうな思いをがありました。結果を外部から見れば完勝なのかもしれないでが、私からしたら緊張感をずっと持ってやっていたゲームでした。
――今季全体の戦いぶりを振り返っていかがでしたか
勝ち点を取ることはできたのですが東大に負けて、関東大会の覇者で力のあるチームの明大にも連敗。ここで正直優勝は厳しいなという思いだったのですが、学生、特にピッチャーが本当によく踏ん張ってくれました。打つ方はきょうは結果が出ましたけど、なかなか点数が取れない状況で。その中でピッチャーがよくゲームをつくって慶大戦、そして法大戦までやりきってくれたことが優勝につながったのかなと思います。少ないチャンスをものにしてピッチャーがしっかりゲームをつくることが今のうちができる野球でしたので、それをしっかりと継続できたことが良かったのかなと思います。
――昨秋に優勝した時のチームと今のチームを比べて違いや似ている部分はありますか
打力は去年の秋の方が上だったと思いますが、投手力という部分ではやはり今年の方が手応えがある状態で臨むことができました。そしてその通りに久郷(太雅、創理4=静岡・沼津東)とか清水(佑樹、スポ2=早稲田佐賀)が本当によく踏ん張ってくれてゲームをつくってくれたおかげでなんとか打てなくても勝ちきることができたという感じです。投手力では今年のチームの方が上、打撃では去年の秋のチームの方が上ですが、全体のバランスとしてはどちらも優勝できているのでやっぱりそれ相応に早稲田らしさが出ているのかなという感じです。
――最後に全日本出場予選会に向けて意気込みをお願いします
このリーグ戦で優勝したチームですし、六大学の代表ということになりますので予選会はなにがなんでも勝って、まずは全日本(大学選手権)出場を決めたいと思います。
優勝を決め喜ぶ選手たちを、うれしそうに見つめる橋本(右)と後藤
岡田真季マネジャー(教4=東京・文京学院大女)
――優勝おめでとうございます。今の気持ちを教えてください
入学して以来春のリーグ戦で優勝するという経験をしたことがなかったので、自分たちの学年でこういう経験ができて非常に光栄です。
――この春季リーグ戦では、終盤ずっと板倉マネジャーがスコアラーに入りました。どういう気持ちで送り出しましたか
関係ないと言ってくれる人もいるのですが、入るマネジャーによっての勝率とかを気にしてしまうタイプで。そういう面で考えた時に、勝率の高い板倉に入ってほしいなと。チームが勝つために、自分がいかに何ができるかということを考えて、身を引きました。
――今後へ向けての抱負をお願いします
マネージャーとして、チームに自分がいかに貢献できるかというのを第一に考えて、是非全日本で優勝できるように頑張っていきたいと思います。
橋本理華子マネジャー(社4=東京・郁文館)
――優勝おめでとうございます。今の気持ちを教えてください
4年間、入部してからずっと優勝してほしいと思っていて、惜しいところまで行って優勝できなかったりといった経験もしていたので、今回選手たちのうれしそうな顔を見れたことが本当にうれしかったです。
――この春季リーグ戦の期間中、ベンチに入られることもあれば外で他の仕事をされる時もありました。それぞれどんな思いで取り組まれていましたか
(ベンチの中でも外でも)勝ちたいという気持ちだけは変わらなかったので、ベンチに入っていないときは全力で応援して、ベンチに入っているときも、うるさかったと思うのですが応援していました。とにかく勝ってほしいという気持ちしかありませんでした。
――今後に向けて、マネジャーとしての抱負をお願いします
選手がより練習しやすいように、全日で優勝できるようにサポートをして、少しでも全日優勝に貢献できればなと思います。マネジャー全員で、選手たちを全力でサポートしていきたいです。
板倉里紗マネジャー(教3=神奈川・鎌倉女学院)
――優勝おめでとうございます。今の気持ちを教えてください
本当にうれしいです。
――今季終盤は4戦連続でベンチに入り、その全てで勝つことができました。どういった思いで仕事に取り組まれていましたか
実際に勝利できたのは選手の皆さんのおかげというか、みんなが力を発揮できたからだと思います。先輩方からベンチを任されたのはすごく緊張しましたが、みんなと同じ(勝ちたいという)気持ちで試合に臨みました。
――今後マネジャーとしてどのように取り組んでいきたいですか
私は試合中にプレーして活躍することはできないのですが、選手のみなさんのことを勝利に向けてサポートできたらなと思います
後藤彩花マネジャー(文3=東京・三輪田学園)
――優勝おめでとうございます。今の気持ちを教えてください
新チームが始まって最初の関東選手権(関東地区大学選手権)は残念な感じだったのですが、それからみんな休みの日も少ない中で遅くまで練習をしていました。みんなが目指していた結果だと思うので、本当に良かったと思います。
――優勝決定戦はどのような思いで見ていましたか
試合中とかになると自分は出る側ではなく、直接選手の力になることはできないので、ただただ勝利を祈っていました。
――今後に向けて、ご自身の抱負をお願いします
選手が野球だけに打ち込めるようにするためにマネジャーとかスタッフはいると思うので、できるだけ選手が野球のことだけに専念できるような環境づくり、雰囲気づくりを自分なりに頑張りたいと思います。
トレーナーとしてチームを支える板崎(右)と高垣
板崎悠馬トレーナー(スポ4=愛知・海陽中教校)
――優勝のご感想をお願いします
入部してから優勝を目標にやってきました。ずっと惜しいところで負けてきて。去年の秋も自力で優勝はできなかった中で、今年自力でつかめたというのは自分としてもすごくうれしかったです。やはり、自分は選手ががんばっているのをずっと見てきたので。絶対やってくれるだろうと思い、ずっと見ていました。それがようやくしっかりとした大きなかたちで出たのが、とてもうれしかったです。
――今後に向けて一言お願いします
基本的には今までと変わらず、選手に寄りそっていきたいです。少しでも自分が助けになって、選手の力を付けていくことに貢献できるのであれば、それがベストだと思うので。今まで以上にチームに貢献する、という意識をもって頑張っていきたいと思います。
高垣有希トレーナー(スポ3=大阪・早稲田摂陵)
――優勝おめでとうございます。今どのようなことを感じていますか
優勝は4年生の力が大きいと思います。4年生は試合に出場していたり、メンバーに入っていたりすることと関係なしに、後輩たちが野球をやりやすい環境を整えてくれていました。その上で下級生の活躍があって今回の優勝につながりました。今まで下級生が上級生に苦労をかけてきたことが多いので、4年生がタイトルを取ることができたことが一番の喜びです。4年生が頑張ってきてくれたことが報われた結果だと思うので、心底うれしいです。メンバーのみんなにも、声を出して応援してくれているみんなにも感謝しかないです。
――トレーナーとしての今後の抱負をお願いします
チームのみなさんが試合に向けてベストを尽くせるように、コミュニケーションを取りつつ、勉強もしつつ、支えられるように頑張ります。
(写真 池田有輝)
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