【連載】法大戦直前特集『決戦』投手対談 久郷太雅×杉山周平×大津杜都

準硬式野球

 今季早大が優勝争いに生き残ることができたのは、間違いなく投手陣のお陰だろう。打線がなかなか点数を奪えない中でも各投手が好投。エース久郷太雅(創理4=静岡・沼津東)は既に4勝を記録しており、第2先発の清水佑樹(スポ2=早稲田佐賀)に至ってはここまで防御率0点台と、圧巻の成績を残している。また、救援陣にも前田直輝副将(スポ4=熊本)、大津杜都(文構3=東京・宝仙学園)、田中爽稀(法2=神奈川・柏陽)ら逸材がそろっており、向かう所敵なしだ。そんな投手陣の中から、久郷、大津、そして今季監督補佐としてチームを支える杉山周平(教4=神奈川・山手学院)の3人に、今季の反省や法大戦への意気込みなどを伺った。

※この取材は5月18日に行われたものです。

「チームが勝つためにできることを」(杉山)

この春は監督補佐としてチームを支える杉山

――久郷選手は今季の投球を振り返って点数をつけるとすると何点くらいですか

久郷 80点くらいですかね。東大戦がいい内容じゃなかったのでそこがマイナス要素です。

――東大戦以降はいい投球を続けていると思いますが、東大戦と変わった点は何ですか

久郷 東大戦は立ち上がりに点を取られてしまったのが全てで、そこからリズムを崩してしまいました。それ以降は初回に失点するということはなかったので、そこが一つ大きく変わった点かなと思います。

――大津選手は今シーズンの投球は何点くらいだと思いますか

大津 自分は昨年の秋季リーグ戦に比べて投球回数が明らかに少なくて、出ているほかのピッチャー、久郷とか清水とかを鼓舞するという役回りに回っています。悔しいですけど、そういう役割としては頑張っているかなと思います。

――ベンチでも声を出している姿を見かけますが、意識してやっているのですか

大津 そうですね、自分の役割は何かっていうことを考えた時に、やっぱり声を出すことしかないのかなっていうのはあるので、そういうかたちで貢献していこうとは思っています。

――杉山選手から見たお二人の投球はいかがですか

杉山 久郷は昨年の秋から本当に安定したピッチングをしていて間違いなく試合を作っていますし、そういった点ではもう完全にチームの中心として抜群の働きをしているんじゃないかなと思います。大津は、さっき大津自身も言っていたようにチームの投手事情からしてあまり試合には出ないんですけど、結構試合中も準備をする立場にいます。実際に試合に出て投げることは少ないですが、貢献度は高いと僕は思っています。

――杉山選手は今監督の補佐をされていますが、ご自身のここまでの活動を振り返っていかがですか

杉山 そうですね、僕自身は幹部ではないのですが、今までの経験を生かしてチームが勝つためにできることをしたいという気持ちで、僕自身から申し出てやらせてもらっています。最初の東大戦などはなかなかうまくいかないことも多くて苦労した部分もあったのですが、監督(池田訓久監督、昭60教卒=静岡・浜松商)と横田さん(秀雄総監督、昭35商卒=東京・早稲田)と幹部と話し合いながら、どうしたら勝ちに近づいて優勝できるのかということを常に考えてやってきました。その結果、優勝まであと一歩というところに来ているので、そういった意味では合格というか…。あとはやれることをやり切りたいと思います。

――申し出られたのはどのくらいの時期なんでしょうか

杉山 春の前ですかね。リハビリしていたんですけど、やっぱりちょっと厳しい状況だったので。それであればやれることをやってチームに貢献したいという思いがあったので、監督と4年生全員に申し出させてもらいました。

――他のお二人から見て杉山さんはどういう存在ですか

久郷 監督を補佐する学生が1人いることの大きさというのが昨年の秋でわかったので、自分のリハビリとかの時間を割いてまでその役割をしてくれているというのはすごくありがたいですし、果たす役割も大きいのではないかなと思います。

大津 やっぱり杉山さんからできることだと思っています。そういうポジションっていうのは誰が言うかが大事になってきて、杉山さんだからこそみんなも付いてくるしっていうのがあると思うので、役割をしっかり果たしてくれていると思っています。

――少しさかのぼって関東地区大学選手権(関東大会)のことをお聞きしたいのですが、杉山選手、関東大会を振り返っていかがですか

杉山 僕自身の反省点としては、監督と事前にピッチャーの継投を話し合っていたんですけど、イメージしきれていなかった部分が多くて、 想定外のことに対応できなかったということです。そういう試合を経て今季のリーグ戦で は以前よりブルペンキャッチャーの福本(恭介、教3=石川・小松)や田中優(教3 =神奈川・桐光学園)と綿密にコミュニケーションが取れているので、その反省が生かせているのではないかなと思います。

――1回戦は大津選手が先発でしたが、振り返っていかがですか

大津 去年は3位に入って清瀬杯(清瀬杯全日本大学選抜大会)に出られたということで、関東大会がいかに重要な大会かは分かっていました。しかも初戦で、そこでの戦い方が次につながると思い、気持ちを入れて臨みました。

――久郷選手は2回戦で救援登板されましたが、振り返っていかがですか

久郷 あまり記憶がないんですけど…記憶消したので。正直投げないと思っていて、そうしたらあれよあれよという間に点が入って、久郷あるぞって言われて、心の整理がつかないままマウンドに上がって、気づいたらめちゃくちゃ点取られて…。心も体も準備不足が全てだったなと。そこは大きな反省点だなと思っています。

――杉山選手、もともと投手起用の予定はどのように組んでいたのですか

杉山 前田(直輝副将、スポ4=熊本)にある程度のところ までいってもらってというのを想定していたのですが、守備の乱れもあってああいったかたちになってしまって、1戦落としたら終わりだったので、1番いいピッチャーに投げさせようということで久郷に準備してもらいました。しかしそこのコミュニケーショ ンがあまり取れていなくて、結果的に久郷があまり準備できていない状態で投げてしまいました。久郷の実力というよりは僕やベンチの対応不足だったと思うので、そこはもう本 当に忘れてもらって、いい意味で切り替えて次につなげることができたというのがこの(春季)リーグ戦、順調に来られている理由かなと思います。

――関東からリーグ戦までが11日くらいでしたが、切り替えることはできましたか

杉山 チームとして(春季)リーグ戦やるしかないぞっていう空気になって、切り替えて向かっていけたので良かったと思います。

久郷 僕個人としては関東の時からそんなに悪いわけじゃなかったので、特に何も変えずこのままやっていこうというふうに調整していました。チームとしては、ああいう負け方をしたので雰囲気が多少悪くなったのですが、このまま終わるわけにもいかないということでチーム全体として奮起することができたかなと思います。

――東大戦は例年よりかなり厳しい戦いになったと思いますが、どういった気持ちで投げていましたか

久郷 みんなが東大に対してどういうイメージを抱いてるのかはわからないですけど、僕としては去年くらいから東大が特に打線について本当に力を付けてきていると感じていました。別に東大だからとかいう意識を持たずに投げたつもりだったのですが、何がいけなかったのかああいう結果になってしまいました。

大津 自分では東大だからっていう気持ちで投げたとは思わないんですけど…あまり印象にはないですね。

――立大戦では、関東大会で負けた相手から勝ち点を取りましたが、振り返っていかがですか

杉山 ベンチの雰囲気はすごく良かったですよ。1回負けた相手でもう負けられないっていうのがあったので、あの頃のチームの空気はすごく良かったと思います。

久郷 同じくチームの勝ちたいっていう気持ちは特に強かったと思います。個人としてはここで自分も熱くなってはいけないなと思って、あくまで5個ある大学の1つとして冷静に試合に入ろうという気持ちでやりました。

――次の明大戦では、投手陣が良さを見せながらもチームとしては負けてしまいました。振り返っていかがですか

大津 自分はリリーフで投げたのですが、久しぶりに投げて意味のない1点を献上してしまったなっていうのがありました。あれは今回のリーグ戦で大きな反省の1つで、リリーフとしての役割を自分の中でわからずにというか、次の攻撃につながるようなピッチングを自分の中でイメージできていなかったなと反省しています。

――特に4月中はなかなか打線に当たりの出ない試合が多かったと思いますが、久郷さんは先発として長いイニングを投げている中でどういった心境でしたか

久郷 もちろん早く点を取ってくれというのはありますが、僕がいくら思ったところで取れないものは取れないですし、取れるときは取れますし、もうそれはそれとして自分は目の前のイニングで抑えるっていうことだけを意識するようにしました。

――杉山さんは主に投手起用の面で池田監督を補佐しているのですか。それとも野手も含めて全体的にですか

杉山 全体的にですね。ただ、僕自身がもともと投手で、野手に対して技術的なアドバイスをするっていうのはなかなか難しいので、相手投手の分析を踏まえて、チームとしてどういった対策を取るかを考えています。あと投手はやっぱり日頃一緒に練習していて僕が一番わかっているところだと思うので、監督に対して「こういった場面ではこの投手がいいと思います」とか進言するということをさせてもらっています。

――5月になって慶大戦では打線がかなりつながりましたが、慶大戦はいかがでしたか

久郷 自分の中では調子も良かったので、調子を維持できた結果ああやって抑えることができて、そこからリズムを作れて攻撃にもつながった と思うので、そこは非常に良かったと思います

――久郷選手は昨年の秋季リーグ戦と同じく先発として出場することが多いですが、技術面・精神面などで昨年と違う点はありますか

久郷 去年は最初杉山が1番手で自分が2番手で、杉山がけがで離脱してからも代役で投げているような感じがあったので、自分がチームの中心でやっているという感覚があんまりなかったです。でも今年はこうやって第一線で投げさせてもらっていて、自分のピッチングだけじゃなくて投手陣のリーダーとして投手陣を率いなきゃいけないという思いもあるので、そういった責任感は昨年よりさらに強くなったと思います。

――久郷さんは去年の夏の対談で好不調の波が大きいということをおっしゃっていましたが、今年はそれがあまりないように思います

久郷 ないですね。好不調の波が大きいというのはフォームにばらつきがあるからなのですが、今のところは安定してはまったかたちで投げられているので、波は小さいかなと思います。

――大津さんは、先発で出ていらっしゃった昨年と中継ぎの今年とでどのような点で違いを感じますか

大津 先発はルーティーンというか、いつ投げるかがわかっている状態で1週間準備して過ごすのですが、中継ぎは試合が始まったら常に準備しないといけないし、誰が崩れるかわからないっていう予測ができないものなので、 そこは違いかなと思います。

「自分の理想があってそこに向かってやっているのは前田さんらしい」(大津)

前田副将とも仲のいい大津

――4年生のお二人が投手リーダーということで、他の投手についても伺いたいと思います。まず第2先発の清水選手がここまでいい投球をしていますが、清水選手についてはいかがですか

杉山 嬉しい誤算と言いますか、思っていた以上の活躍をここまでしています。2年生とは思えないような、自分の考えをすごく持っている選手で、調整などに関しても自分自身でしっかり取り組んでくれていてここまで結果を残せているので、素晴らしいピッチャーだと思います。

久郷 自分が2年生の時とは全然違いますね。練習に対する考え方とかマウンドさばきとか、2年生とは思えない、ピッチャーらしい性格をしていると思います。

――大津選手、清水選手は1個下ですが、どういう後輩ですか

大津 自分の考えを持っていて、いい意味で自己中心的というか、自分の世界を持っている子です。

――前田副将が救援の軸を担っていますが、いかがですか

杉山 関東大会では先発をする機会もあったのですが、それ以降は中継ぎとしてチームが勝つために自分の役割に徹するということを言ってくれています。前田を中継ぎの一番手に据えることで先発投手も自信を持って飛ばしていけると思いますし、そういった意味では前田が中継ぎにいるというのは非常にチームにとって大きいと思います。

――久郷選手は後ろに前田副将がいると投げやすいですか

久郷 投げやすいですね。自分は6回投げたら後は前田がいるくらいの気持ちでいられます。

――前田副将は先日SNSに「本物のふさわしさとは何か考える期間にしたい」という投稿をされていましたが、本物のふさわしさというのは何なのでしょうか

杉山 それはちょっとわからないですね。

久郷 僕らも理解に苦しみます。

大津 何言ってるんだろうとずっと思っていて意味がわからないですね。まあ自分の理想があってそこに向かってやっているのは前田さんらしいですけど、そういう面はすごいなと思います。

久郷 前田イコールふさわしいみたいな感じに今なっていて、合言葉みたいになっているので、本来の目指しているところではないと思いますけど、ふさわしいと思います。

――救援では、田中爽稀選手(法2=神奈川・柏陽)も最近登板されていますがいかがですか

久郷 田中も自分の世界を持っていて、投手らしい性格だと思いますね。能力は非常に高くて、来年以降投手陣を引っ張っていくような存在になるのではないかなと僕は思っています。 あの真っ直ぐの威力っていうのは本当に魅力だと思いますし、彼にしか投げられないものだと思うので、そこは今後自信を持って貫いてほしいなと思います。今は救援ですけど、来年以降先発もやれると思いますし、素質はあると思うので、今後期待しています。

――結構スタミナもあるタイプですか

杉山 まだそこまでではないです。

久郷 だからこそ短い回でしっかり押さえるという役割をやってもらっています。

――田中選手はどういう後輩ですか

大津 あの子は本当に癖が強いですね(笑)。お二人も言ってましたけど自分の世界を持っています。ピッチャーらしい性格をしていて、いい意味で深く考え込まないというか、ピンチにも動じないというか、そういうところは素質があるなと思います。

久郷 あとすごい素直ですね。色々アドバイスを素直に取り入れていて、 そういうところはかわいいなと思います。

――一方で昨年活躍されていた江藤健太選手(教4=早稲田佐賀)や、夏に大津さんと一緒に対談させていただいた福川千明選手(スポ3=兵庫・白陵)は登板機会が少なく、思うように結果を残せていません。まず4年生から見て江藤選手はいかがですか

久郷 清水とか新戦力が台頭してきて競争が激しくなってきたからこそ、外れたりすることが増えているので、チームとしては仕方がないことだと思います。江藤自身としては当然悔しいと思いますし、その気持ちを持って取り組むことが全体のレベルアップにもつながると思うので、上から目線になってしまいますがその気持ちだけは持ち続けてほしいですね。

杉山 僕は結構江藤とずっと一緒にいて、学校でも一緒にいることが多くてよく話します。調子が悪いっていうのもあって悩んでいると思うのですが、復調して活躍してほしいと思いますし、自分も頑張らなきゃなといった話をよくしています。

――福川選手は東大2回戦での登板以降なかなか出場機会がないですが、大津さんいかがですか

大津 僕も試合に出られているわけではないので、基本的に同じ立場だと思っています。千明もベンチに入った時は自分の役割をしっかりとこなしている気がします。絶対悔しいと思いますけどこれから糧にして頑張ってほしいですし、一緒に頑張りたいと思っています。

「みんなの思いを背負ってチームを勝利に導ければ」(久郷)

投手王国早大を率いるエース久郷

――これまでの法大戦についてお聞きします。皆さん2年生の頃から投げられていたと思うんですが、法大戦の思い出というか印象に残っていることはありますか

杉山 僕は2年生の秋ですかね、先発で投げさせてもらって完封することができたんです。今も強いですけどその時の法大は強くて、完封できたっていうのはすごく自信になりましたし嬉しかったので僕としてはいい印象がありますね。

久郷 2年春の2回戦でリリーフで1イニングくらい投げていて。法政打線はすごく打つバッターばかりだというイメージがあって、 当時はまだ2年生だったしすごいなって蚊帳の外みたいな感じで見ていたのですが、その打線と初めて自分が対峙(たいじ)して、クリーンアップを抑えることができました。試合は負けてしまったんですけど自信にはなりましたし、こうして六大学でやっていけるんだなって思ったことを覚えています。

――その時のコメントで、池田監督が久郷さんに関して「将来柱の投手になる期待をすごく持っている」というふうにおっしゃっていました。2年経ってその期待にはどれくらい応えられていると思いますか

久郷 今こうして主戦で投げさせていただいているので、そうした期待には応えられているんじゃないかなと思います。これで満足するんじゃなくてもっと高みを目指さなきゃいけないとは思いますけど、そういう期待には応えられていると思います。

――大津選手は昨年の法大戦で好投されました

大津 去年は春に第2戦で先発して、秋に第3戦かなんかで先発しました。法大は甲子園に出場した選手がいたくさんたりして、正直少しビビっていた部分もあったのですが、春は5回2失点とかで秋には8回くらいまで投げられて本当に自信になりました。六大学の中で優勝戦線に毎回絡むような大学の実力を2年生のうちから 知ることができて、すごくいい経験だったなと思います。

――今年の法大の印象はいかがですか

杉山  いつもそうなんですけど投手が強力だなという印象があります。​西村君(勇輝)、春君(翔一朗)、尾崎君(海晴)​っていう完成度の高いピッチャーがそろっていて、そこを崩すのは困難だと思うんですけど、なんとか残り1週間練習を頑張って攻略していきたいなと思います。

久郷 打線に関しては、例年よりは多少劣るのかなと思っていて、そこはこっちからしたらチャンスだと思うので、しっかり0点に抑えてロースコアで勝てる展開を作りたいなと思います。

――特に警戒しなければいけないバッターはいますか

大津 ​佐々木さん​。初めて対戦した時は、風格からちょっとうわってなった人で、それは多分どのピッチャーにとっても脅威になると思うので、気を付けたいと思います。

――あと1週間で法大戦ですが、チームの雰囲気はいかがですか

杉山 最高だと思います。2連勝で優勝っていうのが決まっていてもう勝つしかないっていう状況なので、非常にいい雰囲気でできていると思います。

――大津選手どうですか

大津 今回は出てる選手を応援するっていう立場なので、でもここまで来たからには優勝したいですし、今まで以上に気合を入れて頑張ってほしいなと思います。

――早大の中で、準硬式野球部を知らない人に「法大戦ではこの選手に注目するといいよ」みたいなのを教えるとすると、誰になりますか

杉山 法政戦では大津とか、去年から抑えているので僕はいいと思うんですけど、でも大津って言ってもなんかここで馴れ合っているみたいに なるんで…。誰にしよう。じゃあ鈴木涼馬(商4=東京・早実)で。本人の中ではここまで納得のいく結果が残せていないと思うのですが、彼の打力は練習で見ていてもすごいものがあるので、ここまで溜まっているうっぷんみたいなものを法大戦で晴らしてほしいなと思いますね。はまったら本当にどこまでも飛ばすので、それを見てほしいなと思います。

――ご自身の投球で見てほしいところはどこですか

久郷 僕の場合はこれまで真っ直ぐとチェンジアップでどうにかするっていう頭の悪いピッチングしかできなかったのですが、これまでと違ってマウンドでも冷静にバッターの弱点とかをキャッチャーとの意思疎通を図りながら投げることができていると思うので、そういった落ち着いたマウンドさばきを見てほしいなと思います。

大津 中継ぎとしてピンチで送り込まれたとしても、昔からあまりピンチをピンチとして考えないので、そういう冷静さを見てほしいかなと思 います。

――後に法大戦の意気込みをお願いします

杉山 自分たちの代でリーグ戦優勝にあと一歩のところまで来ているというところで、投げれないというのは悔しいのですが、自分にできることを精一杯やり切って、優勝に一歩でも近づけるように補佐して、優勝の喜びを味わいたいと思います。

久郷 今ここにいるメンバー全日は経験していなくて、みんな全日に出たいと思っていると思うので、みんなの思いを背負ってチームを勝利に導ければいいなと思っています。

大津 これまでリーグ戦を戦ってきて、今優勝できる位置にいるので、必ず勝って全日に行くっていう目標をかなえたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 池田有輝、町田華子)

法大戦でも相手打線をほんろうします!

◆久郷太雅(くごう・たいが)(※写真中央)

1997(平9)年7月22日生まれ。184センチ、72キロ。O型。静岡・沼津東高出身。創造理工学部4年。投手。左投左打。就職活動でお忙しい中快く対談を受けてくださった久郷選手。部内有数の『高身長イケメン』として知られています。そして実はその身長、最近また伸びてきているのだそうです。身長も野球も、さらに高みを目指していってほしいですね!

◆杉山周平(すぎやま・しゅうへい)(※写真左)

1997(平9)年6月27日生まれ。172センチ、68キロ。AB型。神奈川・山手学院高出身。教育学部4年。投手。右投右打。杉山選手の応援している横浜DeNAベイスターズは、現在セントラルリーグで最下位に沈んでいます…。しかし、「必ず浮上してくれると信じています」と、応援する気持ちに揺るぎはありません!

◆大津杜都(おおつ・もりと)(※写真右)

1998年(平10)年6月4日生まれ。178センチ、64キロ。A型。東京・宝仙学園高出身。文化構想学部3年。投手。右投右打。高身長で手足が長いイメージの大津選手ですが、投球動作のテイクバックをとても小さくしたそうです。新たなフォームで心機一転、得意の法大戦で快投を見せてほしいですね!