【馬術】伝統の早学戦 実施4競技で早大が全勝!

馬術

全早稲田対全学習院定期戦 9月19日 早大東伏見馬場

 伝統の全早稲田対全学習院定期戦(早学戦)が、今年は早大馬術部のホームである東伏見馬場で行われた。今大会は2日間の予定だったが、大型台風の接近により日程を前倒しして1日のみの開催に。現役中障害飛越競技(中障害)とOB障害飛越競技が中止となったため団体の総合的な勝敗はつかなかったが、実施された4つの競技全てで早大が勝利を収めた。

 秋らしく涼しい空気に包まれた早朝、第1競技の馬場馬術競技第3課目A(第3課目)が行われた。早大から出場したのは中島妃香留主将(スポ4=茨城・水戸葵陵)と如月、中山颯慈(教3=東京・早実)と稲彩、岡木一真(人2=神奈川・大船)と稲炭、西岡弘稀(スポ1=三重・高田)とココドロの4組が出場。先陣を切った中島は、コンビを組んで4年目の如月と息の合った演技を披露。得点率65.903%をマークし、この競技で1位につけた。また1年生の西岡とココドロも中島に迫る高い得点率を記録。上位2人馬の得点率の合計で学習院大を抑え、この種目は早大が幸先よく優勝を手にした。

 第2競技は、第3課目よりさらに難度の高い馬場馬術競技第5課目A(第5課目)。この競技には細野光(スポ4=東京・桐朋)とブリタニア7、ライシャ・シレガル(基理3=インドネシア・Medan Independent School)と如月、若松ひなた副将(人3=大阪・プール学院) と稲彩、中田仁菜(スポ2=東京・東農大一)とココドロが登場した。学習院大とのハイレベルな接戦が予想されたが、全日本学生馬術大会(全日本学生)での優勝経験もある細野とブリタニア7のコンビは抜群の安定感で優勝、中田とココドロは60%台の得点率を記録するなど早大勢が実力を発揮。早大は第3課目に続き、第5課目でも学習院大の合計得点率を上回った。

 続いて行われたのは、現役小障害飛越競技(小障害)。中障害は練習走行のみとなったため、小障害が現役早大生の出場する最終種目となった。出場者は只熊航大(文構4=東京・城北)とイリス、中山と稲勇、中田と稲絹、武蔵島百乃(文構2=静岡・浜松西)と稲叶、青木睦歩(文2=東京・東農大一)とジョルジオ・アルマーニの5組。1番出走の中田と稲絹は「優勝します」と意気込み最も速い走行タイムで駆け抜けたものの、惜しくも後半で障害を落とし総減点8に。続く中山と稲勇も総減点25と苦しむが、残る3組は見事に満点で完走。只熊とイリスが1位となり、他2組も2位と3位に続いた。学習院大も2人馬が減点0で帰ってきたが、早大は走行タイムで勝利。第4競技の高校生障害飛越競技でも早大の選手が満点走行でワンツーを飾り、行われた全種目での早大優勝が決まった。

 大会を終え、主将の中島は「本当にいい試合だった」と笑顔。4年生から1年生まで多くの選手が出場した総力戦は、部員一人一人にとって今後につながる糧となっただろう。次に待ち受けるのは来月の全日本学生。賞典総合馬術競技大会(賞典総合)個人4連覇に期待がかかる細野は「個人優勝はマスト」と強い思いを語る。チームとしては不安要素もあるなか持てる力でどこまで戦えるのか、その挑戦から目が離せない。

(記事 田邉桃子、増田葵衣、写真 田邉桃子、大竹瞭、平川陸、増田葵衣)

結果

▽第1競技 馬場馬術競技第3課目A

〇早大2ー1学習院大 

優勝 中島、如月 最終得点率65.903%

2位 西岡、ココドロ 最終得点率64.514%

5位 中山、稲彩 最終得点率60.208%

7位 岡木、稲炭 最終得点率55.000%

▽第2競技 馬場馬術競技第5課目A

〇早大3ー1学習院大

優勝 細野、ブリタニア7 最終得点率66.914%

3位 中田、ココドロ 最終得点率61.728%

4位 ライシャ、如月 最終得点率58.580%

6位 若松、稲彩 最終得点率55.185%

▽第3競技 現役小障害飛越競技

〇早大2ー1学習院大

優勝 只熊、イリス タイム55.27 総減点0

2位 青木、ジョルジオ・アルマーニ タイム58.92 総減点0

3位 武蔵島、稲叶 タイム59.91 総減点0

7位 中田、稲絹 タイム54.54 総減点8

8位 中山、稲勇 タイム87.52 総減点25

▽第4競技 高校生障害飛越競技

〇早大2ー1学習院大

コメント

中島妃香留主将(スポ4=茨城・水戸葵陵)

ーー主将として今大会を振り返っていかがですか

 スケジュールが急きょ変更されて1日だけの開催となったため、全競技を終えることができず、団体成績はつきませんでした。ですが主将として今年は全種目を取れるオーダーを考えて挑んだので、実施された全ての種目で早大が団体優勝することができ、計画通りでした。これまで頑張ってくれていた後輩たちもしっかりと成績を残すことができて、本当にいい試合だったと思っています。

ーー第3課目で優勝されましたが、振り返っていかがですか

 コンビを組んだ如月とは1年生の時からコンビを組んでいて、普段は5課目の演技を組んでいますが、同期の細野とブリタニア7のコンビが5課目で必ず取ってくれると信じていたので、私は団体で3課目を取るという理由で3課目に出場し、しっかりとその役割を果たすことができたので安心しています。

ーー如月とのコンビネーションはいかがでしたか

 如月は結構年をとっている馬で、あまり脚の調子が良くないため、満足いくほど練習はできませんが、4年目でかなり馬のことは分かっているので、合う道具や運動方法を見つけることができ、今回もミスなく演技をすることができました。かなりコンビは安定してきたと感じています。

ーー来月に全日本学生が控えていますが、意気込みをお願いします

 全日本学生のエントリーが来週までで、今部員同士で試行錯誤しながらベストなエントリーを組めるよう頑張っていますが、少し不調な馬がいて、あまり万全な状態で臨めないかもしれないと今は思っています。ですが、部員も馬もなるべくベストな状態を引き出せるように、これから1カ月は自分たちの競技に集中して部活に取り組んでいきたいと思っています。

細野光(スポ4=東京・桐朋)

ーー第5課目で優勝されましたが、振り返っていかがですか

 馬のクオリティのみに頼ってしまったなと思います。

ーー馬のコンディションはいかがでしたか

 数週間前の全日本ジュニアに向けて仕上げていたので、そこまで良くはありませんでした。

ーー賞典総合4連覇がかかる全日本学生への思いはいかがですか

 個人での優勝はマストです。チームが一つになることができれば団体も狙えるので、どこまでいけるのか楽しみです。

只熊航大(文構4=東京・城北)

ーー小障害で優勝されましたが、振り返っていかがですか

 馬が良かったです。今回は馬に助けられました。

ーーイリスとのコンビネーションはいかがでしたか

 馬が良かったとしか言えません(笑)。秋季大会からコンビを組んでいますが、今回も良い結果を出すことができて良かったと思っています。

ーー今後への意気込みがあればお願いします

 4年生ですが、留年して来年も部活を続ける予定です。そのため、今回の結果を糧にして、来年はもっと大きな大会で勝てればいいなと思っています。