華の早慶戦に向け、4年生最後の合同デモンストレーション

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令和6年度秋季早慶戦前合同デモンストレーション 11月6日 早稲田キャンパス3号館前

※応援部の許可を得て撮影・取材をしております

 令和6年度秋季早慶戦前合同デモンストレーションが早稲田キャンパスで行われた。昼休みの12時25分頃に始まるため、3号館前には多くの学生が集まった。早稲田大学応援部と慶應義塾体育会應援指導部は、今週末に控えた早慶戦に向けて明治神宮野球場応援席さながらの応援合戦を繰り広げた。既に慶應義塾大学日吉キャンパス、三田キャンパスでのデモンストレーションを終えているため、4年生にとっては最後のデモンストレーションとなった。

 まず初めにデモンストレーションの開始を告げるように『紺碧の空2番』が演奏された。吹奏楽団の音色と大きな太鼓の音を聞きつけて授業終わりの学生たちが集まってきた。

 リーダー3年生豊島悠(教3=神奈川・桐蔭学園)による司会進行の後、早稲田大学校旗が掲揚された。吹奏楽団により『校歌ファンファーレ〜早稲田の栄光』が演奏される中で、『新黎明旗』は早稲田キャンパスの中心に美しく聳え(そびえ)立った。続いて行われたのは塾旗掲揚。『塾歌ファンファーレ〜慶應讃歌』が演奏される中で、早稲田大学校旗の反対側に『新第三塾旗』が掲揚された。

華麗に聳え(そびえ)立つ『新第三塾旗』(左)と『新黎明旗』(右)

 校旗・塾旗の降納、校旗手交代を行った後には、応援部BIG BEARSによって、今季のチア曲である『ウィーアー!』のステージが行われた。明治神宮野球場の指揮台とは異なり、ステージの広さを活かした構成、そして鍛えられたスタンツのパフォーマンスはキャンパスに行き交う多くの学生の目に留まった。

BIG BEARSが離れ業を披露する度に歓声が沸いた

 チアリーダーによる華やかなステージに続いて、両校の第一応援歌が披露された。先に披露されたのは『紺碧の空1番』。第一応援歌の終わりにはそれぞれ『勝つぞ早稲田/慶應』『頑張れ早稲田/慶應』というコールが行われた。

 デモンストレーションも中盤に差し掛かってきた頃、『Blue Sky WASEDA/KEIO』が歌われた。この応援歌は早慶戦90周年を記念し、両校合同で制作された曲であるため、早慶合同で歌われた。学校名以外の歌詞は全て同じであり、明治神宮野球場でも頻繁に回曲として使用されるため、大勢が口ずさんでいた。

両校のリーダーが並んでテクを振る『BLUE SKY WASEDA/KEIO』

 終盤には慶應義塾大学チャンスパターンメドレーが披露された。今回のメドレーは『ファンファーレ咲』から始まり、『シリウス』、『ソレイユ』、『突撃のテーマ』、『ダッシュKEIO』などが披露され、明治神宮野球場応援席のような熱気を感じる演目であった。対して、早稲田大学応援部も応援曲メドレーで対抗。『F4〜大進撃』、『スパークリングマーチ』、『F1〜コンバットマーチ』などの今週の早慶戦で何度も流れるであろう応援曲で盛り上げた。

 時間はすぐに流れていき、最後の演目となる『早稲田大学校歌1番』が星野聖敬代表委員主将(政経4=東京・早大学院)によるセンター指揮で演奏された。集まった学生、OBは腕を高く上げ一拍の動きをして校歌を斉唱。秋空の下、大隈記念講堂を背景に歌われた校歌は荘厳なものであった。

応援部4年生による『コンバットマーチ』

 遂に今週末は華の早慶戦。応援部、應援指導部の4年生は最後のリーグ戦での神宮応援となる。この4年間で様々な壁を乗り越えるために、彼らは本気で応援と向き合い続けてきた。集大成となる早慶戦でのたくましい姿を是非多くの方に球場で目にして欲しい。必ず、彼らがいかに本気で活動してきたかがわかるだろう。

(記事・写真 土橋俊介)