令和6年度応援部始動 箱根駅伝応援に向け合同練習を実施

応援

 12月21日をもって代交代を迎え、令和6年度の新体制となった応援部。新年度の活動は今年度も東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)応援前合同練習で幕を開けた。選手通過時、大手町復路、大手町往路、芦ノ湖往路、芦ノ湖復路の順に練習を進行。練習を経て課題も複数見つかり、箱根駅伝応援本番までに修正することとなった。

 練習は3年生の応援企画補佐の当番により進行。選手通過時の『紺碧の空』の練習から入った。センターリーダーのリーダー4年生複数名と「早稲田」のパネルを掲げたチアリーダーズを先頭に『紺碧の空』を進める。執行委員の4年生が途中で確認を入れながら進行した。続いては吉田成ノ真旗手(法3=埼玉・早大本庄)による大校旗の掲揚。前日の早慶戦優勝部祝賀会で初お披露目となったが、観客の前で披露するのは箱根駅伝応援が初めてとなる。『早稲田の栄光』と共に高々と掲揚し、確認を行った。その後は応援曲メドレーや校歌の練習に突入。リーダー4年生とチアリーダーズがメドレーごとに入れ替わり、練習を通した。今回の箱根駅伝応援のチアリーダーズ演技では『明日も』を披露。第100回箱根駅伝の要素を取り入れた演技内容の確認を進めた。

選手通過時の『紺碧の空』を確認する応援部

星野聖敬代表委員主将(政経3=東京・早大学院)を中心に校歌の練習を行う応援部

 合同練習の最後は『紺碧の空』の繰り返し練習を実施。リーダー4年生は選手方向へテクを振り続け、吹奏楽団は演奏を繰り返す。チアリーダーズは選手方向へパネルを掲げ、選手を見送った後は肩を組み『紺碧の空』を合唱した。

練習の終盤、『紺碧の空』を繰り返す応援部

 合計約90分間の合同練習の出来について、応援企画部門の責任者はそろって反省や課題を口にした。今回の合同練習で見つけた課題は、本番で修正していくことだろう。その本番は、記念すべき第100回の箱根駅伝応援。今年から観客制限、発声禁止も完全に撤廃され、応援が盛り上がる状況も整った。4年生にとっては最後の箱根駅伝応援。13年ぶりの総合優勝を目指す競走部へ向け、全員で全力の応援を送り届ける。

(記事、写真 横山勝興)

コメント

星野聖敬代表委員主将(政経3=東京・早大学院)

――今日の全体の出来について

 本当に良くなかったと思います。

――具体的には

 各学年のできる最大限のパフォーマンスができなかったところだと思います。自分たち執行委員は、本番の応援場所を想定した並び順や入りはけで確認不足だった点が多くあったと思います。3年生は、部門の補佐として責任を持って練習全体を自ら動かすことができていなかったと思います。新3年生は、今まで2年生でという立場で、3年生に引っ張られてきた部分があるので、今度は自分が人の前に立ち、部を引っ張るという3年生の意識にまだまだ追いつけていない部分があると思います。

――練習終了後に補佐に伝えたことは

 今回の練習での改善点に限らず、彼らの学年として抱えている課題と、その向き合い方を伝えました。そういった自分の代への日頃の向き合い方が、こういった練習や応援の場で現れることを伝えました。

――最後に箱根駅伝応援への意気込みをお願いします

 箱根駅伝応援は、令和6年度新体制一発目の応援ですし、我々(われわれ)の本年度の応援の指針を決めるといっても過言ではないと思います。選手の皆さん、観客の皆さん、OBOGの皆さんにに届く応援を提供すると共に、応援の中で我々部員の元気な姿を見て、新年から観に来てくださった方々にパワーを与えられるような応援ができればと思います。

郷田悠生代表委員主務(文3=岐阜・麗澤瑞浪)

――今日の全体の出来について

 課題がたくさん見つかった練習になったと思います。練習単体を見て評価するならば、今日の練習は良くはなかったと思います。ですが、新体制一発目としてこのような活動が行われたことや、自分たちの現状を把握できたことは良かったと思います。

――具体的に課題だと感じている部分は

 去年、応援企画補佐として箱根駅伝の応援を創る立場だった時には、分からないなりにも応援や練習の意図をしっかりと全体に伝えて、応援を創る責任と気持ちを意識していました。補佐として事前に決めた応援曲メドレーを流すだけで、全体の雰囲気を見て働きかけず、練習中に練習を仕切る役割の補佐が全体を見ることもなく、ただただ進めていったところは主体的ではないと思います。補佐のそのようなところは残念だったように感じます。

――練習終了後に補佐に伝えたことは

 先ほどの気持ち的な部分と、実践的な部分を伝えました。今日の活動を経験して感じたことや自分たちの現状があると思うので、これから変わっていってくれることを期待したいです。あと、今日に関しては、箱根駅伝応援の主体である同期の4年生への働きかけも必要だと思います。

――最後に箱根駅伝応援への意気込みをお願いします

 第100回という記念の大会を応援させてもらえるので、やるからには「早稲田すごいな」と思われる応援を見せたいです。去年までのコロナによる観客制限もなくなり、お客さんもたくさん来ると思うので。でも、一番は選手にいい走りをしてもらうことなので、応援が選手を陰から支えられるピースの一つになればいいなと思っています。

武藤瞭太応援企画責任者(教3=埼玉・早大本庄)

――今日の練習で足りなかったと感じている部分は

 おのおののビジョンが見えていなかった部分だと思います。一人一人が思い描く応援を行動に示すことが必要で、これは応援企画部門に所属していない人も同じです。

――練習終了後に補佐に伝えたことは

 3パート全体には今日良くなかったこと、今後の展開によっては応援が崩壊しかねないことを伝えました。自分のパート(吹奏楽団)の補佐には、箱根駅伝、そして前期に向けてのアドバイスをしました。準備時間も少ない中、こうしてスケジュールを組んでくれた補佐にも感謝しなければならないですし、逆に最初から怒ったりしていても思い描く応援のビジョンが狭まってしまうと思っていたので、アドバイス多めで伝えました。

――最後に箱根駅伝応援への意気込みをお願いします

 第100回という記念すべき大会で、第99回以前のような応援で現状維持することは退化と同じだと思っています。しっかり第100回にふさわしい、より進化した早稲田大学の応援を吹奏楽団から盛り上げていきたいと思います。

針山たまきチアリーダーズ総務 兼 応援企画責任者(文構3=神奈川・洗足学園)

――今日の練習を経て感じていることは

 応援の全体の枠を見られた練習ではなかったと感じています。まずは、早稲田大学応援部としてのしっかりとした応援を選手や観客の方に見せるために、あと1週間で修正していきたいと思います。

――練習終了後に補佐に伝えたことは

 去年自分が作ったものを踏襲して練習の要項を作ってくれましたが、それでは意味がないことを伝えました。作りたい応援の意図が見えないまま今日の練習に臨んで、あまり良くない結果に終わってしまったので、去年のものを踏襲する必要はなくて、応援を創れる立場としてどのような応援を創りたいのか、その裏付けの部分をしっかり考えて書いてほしいと伝えました。

――伝えたことの補佐への浸透度は

 チアの練習の中では演技を進めたり積極的に動いてくれている子たちなので、3パートでの練習や応援の場面での動き方を今回の合同練習で学んで、仕切る面、応援を創る面において成長していってくれると思います。

――最後に箱根駅伝応援への意気込みをお願いします

 第100回という大会で、早稲田が前回よりいい順位を取ってくれるように応援したいです。あとは去年までできなかった発声が今年はできるようになったので、自分たちがこの1年で培ってきたものを生かしたいと思います。いろいろな応援団が並んでいる中で早稲田の応援が一番いいと思ってもらえるようにしたいですし、選手にもしっかりと届けたいですし、新体制一発目の応援としてOBOGの方々にもさらに良い一年になると思ってもらえるようにして、しっかりと勝ちたいと思います。