新歓の夜は新歓ステージ! 1時間以上にわたり応援部の魅力を届けた

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 新歓パレードも無事に終了すると、夕方からは、ソニー創業者・井深大の名を冠した井深大記念ホールでの新入生勧誘ステージ(新歓ステージ)が開幕。1時間以上にわたる盛りだくさんのステージで新入生に早稲田大学応援部の魅力を存分に伝えた。

 新歓ステージの幕開けを飾るのは第一応援歌『紺碧の空』。小野泰助副将(文4=群馬・沼田)が新入生に向けて「このステージ、存分に楽しんでくれればそれで100点だ!」「まずはこの歌で早稲田を存分に感じてくれ!」と威勢よく学注を叫び、『紺碧の空』が流れ出した。小野がはつらつとした声とテクでセンターリーダーを務めると、背後では吹奏楽団による演奏が鳴り響き、チアリーダーズ4年生8名も軽快なダンスを見せる。幕開けにふさわしい、力強い一曲となった。続いて、ステージでは校旗を掲揚。この日掲揚された第二古茶旗の紅は、8本の校旗の中でも最も勇壮で最も迫力を持つ。背後で『早稲田の栄光』が演奏される中「昇り龍」で旗をたなびかせ、その荘厳たる姿を新入生に見せつけた。

 リーダーのパート紹介を経て、始まったのは応援曲メドレー。間垣皓介新人監督(スポ4=宮城・仙台一)が「熱い仲間がたくさんいる!」と学注を新入生に届け、定番の応援曲である『大進撃』『スパークリングマーチ』『コンバットマーチ』を披露した。センターリーダーを務めるリーダー4年生の背後では下級生が全力の拍手で盛り立てた。リーダーが魅せると、続いて吹奏楽団が見せ場をつくる。力強い応援曲メドレーから一転、『情熱大陸』を美しい旋律のアンサンブルで奏でる。パート紹介を挟み、最後は『銀河鉄道999』で音楽の旅へといざなった。多様な楽器からなるハーモニーに、客席も手拍子で応えた。チアリーダーズは演技で新入生にアピール。パート紹介を経て『さくらんぼ』『夏色』の2曲を披露する。持ち前の一体感あるダンスとスタンツに加え、マスクを着用しないパフォーマンスが解禁されたことから、力強い掛け声と笑顔によるアピールが印象的なパフォーマンスとなった。

学注で新入生に熱い言葉を贈る新人監督の間垣

『銀河鉄道999』を披露する吹奏楽団

『さくらんぼ』を披露するチアリーダーズ

 新歓ステージもいよいよ終盤。3パートが結集し、先ほどよりさらにダイナミックな応援曲メドレーを披露した。『Viva Waseda』から井原遥斗学生動員対策責任者(教4=埼玉・熊谷)の学注を経て、数々の応援曲を新入生に贈る。特に『SUNRISE』では間垣を中心に吹奏楽団のマーチングドリルとチアリーダーズのダンスが一体に。井深大記念ホールの円形のステージを生かして、連帯感を演出した。一度『コンバットマーチ』までメドレーを通したのち、この日最後の学注に立つのは永田新代表委員主将(教4=静岡・掛川西)。主将らしく全体を引っ張る力強い声で始めると、本気で取り組む人が嘲笑されることのある昨今の風潮に訴える。しかし「早稲田には本気でやってるやつ、笑うやつなんかいない!」「本気になりたいやつは応援部に入れ!」と叫び、新入生の心に情熱を届けた。そして5人のセンターリーダーを中心に再び『コンバットマーチ』。「みんなの入部を待ってるよ」の文字切りでメドレーを締めた。この日の新歓ステージも、最後は校歌を斉唱。「都の西北 早稲田の杜に」の名調子に始まり、永田を中心に全員で拳を振る光景は、早稲田にしか存在しない。新入生もこの光景を見て、改めて早稲田を、応援部を肌で感じたことだろう。

永田による学注

『コンバットマーチ』を披露する応援部

 4年ぶりに帰ってきた早稲田大学の本格的な対面新歓。この日も各サークルや体育各部がアピールする中、応援部は3つの舞台で活躍を見せ、十分にその存在を示した。新歓を終えた応援部はいざ応援活動へ。春を迎え、体育各部の選手が奮闘する中、観客とともに渾身のエールを届ける。

※掲載が遅くなり、申し訳ございません。

(記事 横山勝興、写真 横山勝興、橋本聖)

コメント

永田新代表委員主将(教4=静岡・掛川西)

――これまでの新歓の手ごたえは

 ありますね。これまでのコロナ禍での新歓活動よりも屋外で人に見せられる機会も必然的に多くなっていると思います。

――新歓ライブを終えて

 早大生がたくさん集まる機会を応援部主導で盛り上げられて良かったです。

――新歓パレードを振り返って

 応援部として新歓全体を盛り上げたいと思っていました。サークルの人たちと一体になって新歓パレードができたことは早稲田大学全体の新歓の雰囲気を盛り上げられたと思います。個人的にも下級生主体となってこのようなものをつくり上げてくれたことは本当に誇らしいと思います。

――新歓ステージを振り返って

 代替わりして初めての大きなステージでしたが、(観客に)しっかり見せることを意識していました。今回の場合は新人を入れなければならないところで、自分たちもテクの見せ方にこだわりましたし、学生注目の内容も新入生の心に響くものにできたらと思っていました。

――下級生の取り組みは

 すごく良かったと思います。彼らのおかげで新入生も入ってきていると思いますし、下級生の頑張りにも応えないといけないと思います。

――新歓活動で早稲田大学の学生が『紺碧の空』や校歌で一つになっている風景が印象的でした。このような風景が帰ってきたことについては

 とてもうれしいですし、応援部が中心となって早稲田を盛り上げられていること自体が応援席に立った時にもいい影響が出てくると思います。

間垣皓介旗手 兼 新人監督(スポ4=宮城・仙台一)

――今年は新歓ライブとして屋外でステージを開催することができました

 去年は屋内で新歓ステージができましたが、知人や友人も来てくれている中に一部新入生が来てくれている感じで、新入生もある程度応援部に興味を持ってくれている子が多い印象でした。今年は多くの新入生に応援部を知ってもらえている実感はあります。一方で、ステージを見て興味を持ってくれた子を入部へ導くまでの準備は足りていなかったと感じているので、来年に生かしてほしいと思っています。ただ、手ごたえは感じますし、楽しかったですね。

――新人監督として新歓活動で意識されたことは

 去年は補佐としてひたすら仕事をしていましたが、今年は責任者なので、補佐や下級生が動けているかをすべて把握しないといけないので、自分が知らないことがないようにしています。そこに一番責任感を持っていて、何を聞かれても指示を出せるように意識しています。あと、対面新歓をして部員から「楽しい」という声も聞いていて、悪いことではありませんが、部員の楽しさは新入生には直接関係しないことなので、自分たちが楽しんでいることが新歓の成功なのではなく、新入生に入ってもらうという目的を見失わないように責任者として意識していました。

――補佐の取り組みは

 良いところも悪いところも実際ありますが、頑張っていると思います。ですが、頑張りに関係なく最低限外してはいけない部分ができていなかったら言うようにしています。働きとしては間違いなく頑張っていると思います。

――下級生全体の取り組みについては

 リーダー新人を一番見ている中で吹奏楽団の下級生やチア(チアリーダーズ)の下級生とご飯に行くことになった時にも協力してくれますし、特にリーダー3年は結構ご飯に連れていってくれています。結構頑張ってくれていると思います。

――下級生の取り組みは

 すごく良かったと思います。彼らのおかげで新入生も入ってきていると思いますし、下級生の頑張りにも応えないといけないと思います。