春の風物詩である新歓活動が、応援部にも帰ってきた。新型コロナウイルスの影響でここ3年間、静寂な入学式が行われていたが、2023年4月、舞い戻ってきたのは『紺碧の空』をはじめとする応援歌、応援曲が鳴り響く早稲田キャンパス。事前の開催を知り、楽しみに開始を待っていた人々はもちろん、新歓ライブの直後に入学式を控える新入生も数多く10号館前の広場に集った。30分弱の時間ではあったが新入生の新たな生活の始まりを祝福する時間となった。
挨拶代わりに『紺碧の空』のサビ部分がキャンパス内に鳴り響き、多くの観衆が注目を寄せる。観客が多く集まってきたところで、「学注(学生注目)」が始まる。センターリーダーを務めたのは、間垣皓介新人監督(スポ4=宮城・仙台一)。学注では新入生や在校生、そしてOBの方々、新歓ライブに駆けつけた全ての人に歓迎の意を込めて学注を飛ばした。そして、『紺碧の空』が始まり、新入生にこれが「早稲田の応援」だといわんばかりに堂々たるテクを披露した。最後は「早稲田にようこそ新入生」の文字切りで新入生を歓迎した。
学注を披露する間垣
チアリーダーズの演技も新入生にとって存在感を示したであろう。『In the Morning』の曲に合わせて軽快な動きを見せるチアリーダーズ。華やかさと迫力を見せ、アクロバティックな技が決まるたびに、観衆が沸いていた。
そして、早稲田大学応援部を代表する応援曲メドレーが10号館前に鳴り響く。『Viva Waseda』から始まった応援曲メドレー。応援曲メドレーの開始に際し、学注を宮下陽三代表委員主務(社4=長野・屋代)が発した。学注では「部員150人全員と友達になれる」「タダでご飯が食べられる時がある」といった応援部独自のエピソードを交え、早稲田大学に入学して入らなければいけない組織として応援部をアピール。新歓ならではの学注がキャンパスに響いた。そして、『大進撃』や『スパークリングマーチ』『コンバットマーチ』など早稲田の応援を代表する応援曲が次々と披露された。
学注の後、センターリーダーらしく堂々とテクを振る宮下
『コンバットマーチ』を突くリーダー
新歓ライブ終盤では、『紺碧の空』が再び鳴り響いた。早稲田を象徴する応援歌が鳴り響き観客は総立ちとなった。リーダー4年生が披露するテク、下級生の拍手、吹奏楽団の奏でる音色、チアリーダーズのダンス。そして、観客の盛り上がり。すべてが合わさった「早稲田の応援」に新入生も魅せられていた。曲が終わると「みんなで早稲田を楽しもう」の文字切りで観衆の盛り上がりを鼓舞し、早稲田大学校歌が10号館前に鳴り響いた。観客も伝統的な振り付けで腕を半月状に振り上げる。愛校心のもと、応援部と観客が一体となってステージを盛り上げ、最高の締めくくりを見せた。
今年度からキャンパス内での新歓活動が再開された早稲田キャンパス。新入生も入学早々、早稲田の「応援文化」を新歓ライブの30分を通して、直接肌で感じることができたであろう。新入生の新たな生活の始まりを後押しする新歓ライブは活況のもと、幕を閉じた。
※掲載が遅くなり、申し訳ございません。
(記事 橋本聖、写真 横山勝興)