令和5年度応援部が始動! 箱根駅伝応援を控えた合同練習を実施

応援

 1週間前に代交代を迎え、令和5年度の新体制に突入した応援部。この日は合同練習という形で年明けに控えた東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)の沿道応援の曲合わせを行った。応援部としては実に3年ぶりの現地応援となるため、現役部員全員にとって初めてとなる。選手通過時、復路大手町、往路芦ノ湖、往路大手町、復路芦ノ湖の順序で一つ一つ確認を進めた。

 この日は約2時間半の練習。当初は長時間にわたって3パート全員で行う総合練習にすることも検討されていたが、箱根駅伝に派遣できる人数がおよそ40人に制限されていることもあり、現地に行くメンバーのみでの合同練習となった。練習は終始、現地で使用できるスペースを再現して行った。まずは選手通過時の応援を確認。『スパークリングマーチ』からスタートし『コンバットマーチ』を経て『紺碧の空』へ。執行委員のみ着ることのできる白基調のシャツに袖を通し、練習に励む新4年生の姿は新鮮であった。

選手通過時の『紺碧の空』を確認する応援部

 続いて、復路大手町の応援を1時間にわたって確認。箱根駅伝のラストスパートとなる復路の大手町の応援は最重要である。この日の練習の中で最も時間を割いて確認を行った。『紺碧の空』からスタートし、校旗掲揚を行う。旗手に就任した間垣皓介(スポ3=宮城・仙台一)は力強く大校旗を掲げ、歩みを進めた。入場が完了すると、応援曲メドレーがスタート。リーダー4年生が次々とセンターリーダーを務め、メドレーが繰り返された。メドレーの間には令和5年度のバンド演奏曲『SMILY』の確認も実施。チアリーダーズ11人でダンスからスタンツまで順調に演技を進めた。復路大手町の練習の最後は、永田新代表委員主将(教3=静岡・掛川西)をはじめリーダー4年生5人をセンターリーダーに『コンバットマーチ』と『紺碧の空』。『紺碧の空』ではチアリーダーズが『早稲田』のパネルを掲げ、走者の方向へ向きを転換する確認も行った。また、今回の沿道応援では発声が禁止されているため、テクや演奏、ダンスで存在感を示す試みも見られた。

『紺碧の空』のテクを振るリーダー4年生と『早稲田』のパネルを掲げるチアリーダーズ

別のリーダー4年生がセンターリーダーを務める中、自身も確認を行う永田

 復路大手町の練習を終えると、往路芦ノ湖の応援を確認。1日目のゴール地点となる芦ノ湖。大手町からタスキをつないできた選手を出迎えるため、ここでも応援曲メドレーを繰り返し行った。練習時間も残り30分に迫ると駆け足で往路大手町と復路芦ノ湖の応援も確認。それぞれ『早稲田の翼』『仰げよ荘厳』から始まる応援曲メドレーを1回通し、合同練習は終了となった。

往路芦ノ湖の応援曲メドレーを練習する永井武尊リーダー会計責任者兼広報責任者(文3=熊本・済々黌)とチアリーダーズ

 新体制突入後、初めて3パートがそろった応援部。新3年生の補佐が初回ながらも円滑に運営を行い、合同練習は順調に進められた。新4年生や新2年生もそれぞれの立場を自覚する一日となったことであろう。一方で、各パートで見つかった課題もある。本番まであと数日。箱根駅伝応援復活を前に引退を迎えた令和3年度、令和4年度の4年生の思いも胸に、1月2日、応援部は3年ぶりに選手の目の前でエールを送る。

(記事 横山勝興、写真 藤田珠江、横松さくら、横山勝興、橋本聖)

コメント

小野泰助副将兼リーダー練習責任者(文3=群馬・沼田)

――合同練習を終えて率直な感想を教えてください

 まずは応援部が誰も箱根の応援をやったことがない集団になっている中で、すべての応援場所で応援が成り立ちそうなので、ひとまずほっとしています。

――今日は総合練習ではなく合同練習となりました

 総合練習は全員が参加して、かっちりしたものとして行いたい意図がありました。今回、一カ所40人しか入れない状況で総合練習にしてしまうと、総合練習の重みが損なわれてしまうかなということで、今回は総合練習ほどのかっちりしたものではなくて流れの確認と通し練習という意味での合同練習にしました。その目的は達成できたと思います。

――新体制で初めて3パートがそろう活動となりました

 直さなければいけない部分はたくさんありますが、3年生のやる気が見えて、こっちもやる気になる練習だったと思います。

――来週の箱根駅伝応援に向けて具体的に修正していきたい点は

 今回は発声ができないので、その中でどうやって迫力を出して選手に応援部の力を届けるかが大事だと思っています。リーダーをどう適材適所で回していくかをもう少し考えていく必要があると思いました。

――箱根駅伝応援に向けて意気込みをお願いします

 まずはいろいろな方が協力してくださって箱根の応援に行くことができるので、そこで自分たち応援部は役割通り全力で応援していきたいです。あとは自分たちの上に箱根駅伝に行けなかった代が2代いるので、その人たちの分も背負って全力でやっていきたいです。残りの日で詰めて、一番いい状態で1月2日を迎えられるようにしたいと思います。

永井武尊リーダー会計責任者兼広報責任者(文3=熊本・済々黌)

――合同練習を終えて率直な感想を教えてください

 本番の応援に向けて課題が見えつつも、ある程度のめどが立ったので、本日の目的を達成することができたと思っています。

――新体制で初めて3パートがそろう活動となりました

 最終的には4年生が決めますが、これまで3年生が応援を主に引っ張ってつくっていくという伝統の中で、今回の箱根駅伝応援は分からないことだらけで、どこまで補佐に任せようかという部分もあったのですが、今日補佐を見て自分たちが思っていた以上に「こいつらできるな」「分からないなりにも精一杯期待に応えてくれる」と思わせてくれました。

――箱根駅伝応援に向けて意気込みをお願いします

 まずは箱根駅伝で応援をさせてくれる競走部の方々に感謝の思いを伝えたいです。その上で、自分たちは応援する集団として、競走部の方々が最終的に目標を達成できるように、良い結果で終われるように少しでも尽力することが大切だと感じておりますので、われわれも精一杯応援していきたいです。

平賀小絢応援企画責任者兼広報責任者(スポ3=東京・成蹊)

――合同練習を終えて率直な感想を教えてください

 全体としてのめどは立ったのですが、吹奏楽団としては上級生が抜けたことで構成が大幅に変わってきてしまっていて、ハーモニーの構築のし直しが課題になってくると思いますので、確認を行っていきたいです。

――新体制で初めて3パートがそろう活動となりました

 補佐のみんなのやる気が見えてうれしかったと同時に、「私たちも補佐たちと一緒になっていい応援をつくりあげていかなきゃいけないな」「私たちがこの子たちのやる気をまとめて選手のもとに届けていけるように、しっかりしていかないといけないな」と身が引き締まる思いになりました。大変良い応援練習だったと思います。

――来週の箱根駅伝応援に向けて具体的に修正していきたい点は

 吹奏楽団は学年がバラバラな状態で楽器の担当が配置されていて、1個上の方々が抜けてしまったことで大きな穴が開いてしまっているパートもありますし、変わらず同じようなメンバーで演奏できているパートもあるので、かなりでこぼこな状態になっているなと改めて思いました。想像はしていましたが、想像以上に感じました。新体制になって、新入生が入ってくる前の活動に関しては、今いる現部員で最高の演奏を選手の方々に届けなければならないので、しっかりまとめあげていかないといけない、課題は大きいと思いました。

――箱根駅伝応援に向けて意気込みをお願いします

 応援をさせてもらえることにまずは感謝をしたいです。私たちの代はコロナが始まってからの入部で箱根駅伝応援は初めてで、応援に参加できていない競技もまだありますが、できる限りの応援を考えてきた3年間だったので、これまでに得てきた知識や経験を生かしつつ、今できる最高のパフォーマンスを箱根の選手の方々に届けることができるように、さらに考えを深めて良い応援をつくっていきたいです。

大堀蘭乃音チアリーダーズ総務兼応援企画責任者(社3=東京・早実)

――合同練習を終えて率直な感想を教えてください

 今日、本番想定でやってみて見えてきた課題がたくさんあったので、残りの日数でしっかり詰めて、新体制の一発目でいい応援をしたいと改めて思いました。

――新体制で初めて3パートがそろう活動となりました

 補佐の子たちが一発目でどんなものを持ってきてくれるかワクワクもしつつ、不安にも思っていたのですが、代交代してからの短い期間ですごくよく考えてくれて、今日の練習の準備も箱根当日の準備についても本当に考えてつくってきてくれたなと思いました。今日一発目にそれが見られてうれしかったのですが、課題も見つかったので、これから修正していきたいと思います。

――来週の箱根駅伝応援に向けて具体的に修正していきたい点は

 今回はお客さんとの距離がすごく近いと思うので、個人の表情であったり振りの正確さ、入りはけも含めてもう少し統一感を持たせることができると思うので、修正していきたいです。

――箱根駅伝応援に向けて意気込みをお願いします

 入部した時から箱根駅伝応援をずっと楽しみにしていて、今年も1年間、2023年の箱根は行けるのか行けないのかずっと気になっていたので、まずは応援に行かせてもらえることに本当に感謝の気持ちです。私たちの代が一番応援させてもらえることに感謝して、少ない人数ながらも精一杯の応援をしたいと思います。